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【保存版】高血圧の薬の全種類をわかりやすく解説|効き方・副作用・注意点を比較

【保存版】高血圧の薬の全種類をわかりやすく解説|効き方・副作用・注意点を比較。高血圧をコントロールするために使われる薬について、それぞれの特徴や副作用、費用の目安などをできるだけわかりやすく解説します。

執筆:薬剤師 五百川彰仁

血圧が高い」と言われたとき、「このまま放っておいて大丈夫?」「薬を飲まないといけないのかな?」と不安に思ったことはありませんか?

高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行する“サイレントキラー”とも呼ばれ、放置すると心臓、腎臓などに大きな負担がかかることに。

本記事では、高血圧をコントロールするために使われる薬について、それぞれの特徴副作用費用の目安などをできるだけわかりやすく解説します。

さらに、アプリの活用法なども紹介し、日々の服薬管理や健康習慣のサポートにつながる情報もお届けします。

薬物療法が必要になるタイミング

血圧が高い状態が続くと、心臓や血管に負担がかかって、将来「脳卒中」や「心筋梗塞」といった重い病気の原因になることがあります。

そのため、まずは食事運動などの生活習慣を見直しますが、それでも血圧が下がらないときには、薬による治療が必要になります。

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高血圧治療薬(降圧薬)の種類と特徴|どの薬がどんな人に使われる?

代表的なお薬について種類ごとに特徴を整理しました。ご自身が使われている薬がどのような薬なのか等、知識の整理としてご参考ください。

なお、下記の留意事項をご確認のうえ、ご参照ください。

  • 薬剤名について、先発品は、商標名(®)である製品名、後発品(ジェネリック医薬品)は、一般名で有効成分名です。後発品は「一般名+メーカー名」で販売されることが一般的です。今回記載する後発品の記載について、メーカー名は割愛しています。
  • 降圧効果とは、血圧をどの程度下げる力があるかのことです。
  • 薬価は2025年薬価基準に基づき、薬局での実際の支払いには調剤料などが加算されます。なお、剤形やメーカーによって薬価が多少変動します。
  • 副作用および薬剤の詳細について詳しくは、かかりつけ医にご相談ください。
種類先発品後発品降圧効果の強さ代表的な副作用とその頻度
Ca拮抗薬
(カルシウム拮抗薬)
ノルバスク®/アムロジン®アムロジピン高い。
単剤でも十分な効果があるため、第一選択薬とされます。
・顔のほてり
・頭痛:5~10%
・むくみ(特に足):5~15%
※副作用が強い場合は薬の変更が検討されます。
アダラートCR®ニフェジピン
カルブロック®アゼルニジピン
アテレック®シルニジピン
ACE阻害薬
(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
レニベース®エナラプリル他の薬剤と比べて中等度の降圧効果があり、単剤療法や併用療法として利用されます。・空咳:5〜10%
・高カリウム血症:1〜5%
・腎機能の一時的低下:1〜5%(特に利尿薬併用時)
コバシル®ペリンドプリルエルブミン
ARB
(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
ディオバン®バルサルタン中等度〜比較的強力な降圧効果があり、単剤・併用ともに安定した効果が得られます。・高カリウム血症:1〜5%
・腎機能低下:1〜5%(脱水や利尿薬併用時に注意)
・血管浮腫などの重篤反応:非常にまれ(頻度不明)
ブロプレス®カンデサルタン
ミカルディス®テルミサルタン
アジルバ®アジルサルタン
オルメテック®オルメサルタン
利尿薬:
サイアザイド系利尿薬
ダイクロトライド®トリクロルメチアジドサイアザイド系は他の薬剤と比べ中等度の効き目です。・電解質異常(低カリウム血症、低ナトリウム血症など):5~10%
・高尿酸血症・痛風の悪化:1~5%
・脱水症状、腎機能悪化:特に高齢者で注意
ナトリックス®ヒドロクロロチアジド
利尿薬:
ループ利尿薬
ラシックス®フロセミド強力。
短時間作用で降圧目的には補助的です。
MR拮抗薬
(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)
アルダクトンA®スピロノラクトン単剤での降圧効果は中等度。
多くの場合、他の降圧薬との併用で使用されます。
・高カリウム血症:1~5%
・女性化乳房(スピロノラクトンでまれに)
・腎機能障害(慎重投与が必要)
セララ®エプレレノン
ミネブロ®エサキセレノン
交感神経抑制薬:
β遮断薬
テノーミン®アテノロール中等度。
特に高血圧と心不全を合併している患者には有効
めまい、低血圧、徐脈、倦怠感、浮腫など
メインテート®ビソプロロール
インデラル®プロプラノロール
交感神経抑制薬:
αβ遮断薬
アーチスト®カルベジロール
交感神経抑制薬:
α遮断薬
ミニプレス®(なし)中等度。
単剤使用では限られますが、他の降圧薬との併用で効果の補完に役立ちます。
・起立性低血圧やめまい(初回投与に多い)
・頭痛、倦怠感:5~10%
・鼻づまりなど:1~5%
ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)エンレスト®(なし)高い。
ARB単剤よりも優れた降圧力が確認されており、特に心不全治療の場面で有効性が示されています。
・低血圧:5~10%
・高カリウム血症:1~5%
・腎機能悪化:1~5%(脱水時や利尿薬併用時に注意)

Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)

Ca拮抗薬は、血管の壁にある筋肉(平滑筋)の働きをゆるめてカルシウムの流入を抑制し、血管を拡張して血圧を下げる薬です。即効性があり、特に日本人に多い「収縮期高血圧(上の血圧が高いタイプ)」に対して効果が高いとされています。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
Ca拮抗薬
(カルシウム拮抗薬)
ノルバスク®/アムロジン®アムロジピン
アダラートCR®ニフェジピン
カルブロック®アゼルニジピン
アテレック®シルニジピン

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ高い。
単剤でも十分な効果があるため、第一選択薬とされます。
代表的な副作用とその頻度・顔のほてり
・頭痛:5~10%
・むくみ(特に足):5~15%
※副作用が強い場合は薬の変更が検討されます。
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
左室肥大、狭心症、頻脈
【慎重投与】
徐脈(禁忌)、うっ血性心不全、むくみ傾向

月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品ノルバスク® 5mg13.7円/錠411円約123円
後発品アムロジピン錠 5mg10.4円/錠312円約94円
先発品と後発品の月あたりの差額約29円
※標準用量:ノルバスク®(アムロジピン) 5mg、1日1回

ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)

ACE阻害薬は、体の中で血管を縮めて血圧を上げる物質が作られるのをブロックすることで、血管を広げて血圧を下げる薬です。同時に心臓や腎臓の保護作用も期待され、心不全や糖尿病性腎症などの病気がある方にも有効になります。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
ACE阻害薬
(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
レニベース®エナラプリル
コバシル®ペリンドプリルエルブミン

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ他の薬剤と比べて中等度の降圧効果があり、単剤療法や併用療法として利用されます。
代表的な副作用とその頻度・空咳:5〜10%
・高カリウム血症:1〜5%
・腎機能の一時的低下:1〜5%(特に利尿薬併用時)
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
糖尿病性腎症、蛋白尿を伴う慢性腎臓病、心不全、心筋梗塞後の状態
【慎重投与】
妊娠中・妊娠可能性のある女性、腎動脈狭窄、高カリウム血症

◆月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品レニベース® 5mg13.2円/錠396円約119円
後発品エナラプリル 5mg10.4円/錠312円約94円
先発品と後発品の月あたりの差額約25円
※標準用量:レニベース®(エナラプリル) 5mg、1日1回

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)

代表的なお薬について種類ごとに特徴を整理しました。ご自身が使われている薬がどのような薬なのか等、知識の整理としてご参考ください。

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)は、ACE阻害薬と同様にレニン-アンジオテンシン系を抑制することで、血管を広げて血圧を下げます。特に心臓や腎臓に対して保護作用があることが知られており、糖尿病や慢性腎臓病のある患者さんにもよく使用されます。

ACE阻害薬と比較すると、空咳の副作用がほとんどみられないことから、安全性の面で優れており、日本ではACE阻害薬よりも使用頻度が高い薬剤です。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
ARB
(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
ディオバン®バルサルタン
ブロプレス®カンデサルタン
ミカルディス®テルミサルタン
アジルバ®アジルサルタン
オルメテック®オルメサルタン

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ中等度〜比較的強力な降圧効果があり、単剤・併用ともに安定した効果が得られます。
代表的な副作用とその頻度・高カリウム血症:1〜5%
・腎機能低下:1〜5%(脱水や利尿薬併用時に注意)
・血管浮腫などの重篤反応:非常にまれ(頻度不明)
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
慢性腎臓病(蛋白尿あり)、心不全、心筋梗塞後、空咳によってACE阻害薬が使えない場合
【慎重投与】
妊娠中または妊娠可能な女性、腎動脈狭窄、高カリウム血症、重度の腎障害

◆月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品ディオバン® 40mg16.8円/錠504円約151円
後発品バルサルタン錠 40mg10.4円/錠312円約94円
先発品と後発品の月あたりの差額約57円
※標準用量:ディオバン®(バルサルタン) 40mg、1日1回

利尿薬(サイアザイド系・ループ利尿薬)

利尿薬は、体の中にたまりすぎた塩分(ナトリウム)や水分を、尿として外に出しやすくすることで、体の水分バランスを整え、血圧を下げる働きがあります。

サイアザイド系は、軽度〜中等度の高血圧に使われ、ループ利尿薬は、心不全などで強力な利尿が必要な場合に使用されます。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
サイアザイド系利尿薬ダイクロトライド®トリクロルメチアジド
ナトリックス®ヒドロクロロチアジド
ループ利尿薬ラシックス®フロセミド

薬の効果や副作用等

サイアザイド系利尿薬ループ利尿薬
降圧効果の強さサイアザイド系は他の薬剤と比べ中等度の効き目です。強力。
短時間作用で降圧目的には補助的です。
代表的な副作用とその頻度・電解質異常(低カリウム血症、低ナトリウム血症など):5~10%
・高尿酸血症・痛風の悪化:1~5%
・脱水症状、腎機能悪化:特に高齢者で注意
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
心不全
【慎重投与】
電解質異常、脱水傾向、重度の腎障害、痛風

◆月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品ナトリックス® 2mg13.5円/錠405円約122円
後発品トリクロルメチアジド 2mg10.4円/錠312円約94円
先発品と後発品の月あたりの差額約28円
※標準用量:ナトリックス®(トリクロルメチアジド) 2mg、1日1回

MR拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)

MR拮抗薬は、体の中で血圧を上げたり塩分や水分をため込みやすくするホルモン(アルドステロン)の働きをおさえることで、塩分(ナトリウム)を尿として体の外に出しながら、体にとって大切なミネラルであるカリウムは保つという特徴があります。

他の利尿薬(サイアザイド系、ループ利尿薬など)はナトリウムNaとともにカリウムKも排泄してしまうため、MR拮抗薬のカリウム保持作用は、低カリウム血症の予防にも有用。また、心不全やホルモンの影響で血圧が高くなるタイプの高血圧、蛋白尿を伴う慢性腎臓病などに対して心保護・腎保護作用が期待される薬剤です。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
MR拮抗薬
(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)
アルダクトンA®スピロノラクトン
セララ®エプレレノン
ミネブロ®エサキセレノン

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ単剤での降圧効果は中等度。
多くの場合、他の降圧薬との併用で使用されます。
代表的な副作用とその頻度・高カリウム血症:1~5%
・女性化乳房(スピロノラクトンでまれに)
・腎機能障害(慎重投与が必要)
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
心不全、原発性アルドステロン症
【慎重投与】
高カリウム血症、重度の腎機能障害

月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品セララ® 50mg40.2円/錠1,206円約362円
後発品エプレレノン 50mg21.2円/錠636円約191円
先発品と後発品の月あたりの差額約171円
※標準用量:セララ®(エプレレノン) 50mg、1日1回

交感神経抑制薬β遮断薬(αβ遮断薬を含む)

交感神経には、血管を縮めるスイッチと心臓を強く動かすスイッチがあり、血管を広げて血圧を下げる作用(αの働きを抑制)と、心臓の拍動の速さや強さを抑える作用(βの働きを抑制)があります。

β遮断薬は、交感神経の刺激による心臓の働きを抑える薬で、αβ遮断薬は、血管を広げて血圧を下げる作用と、心臓の働きを抑える作用の両方を持ち合わせ、血圧を下げつつ心臓への負担も軽減します。また、心不全治療にも使われる薬です。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
β遮断薬テノーミン®アテノロール
メインテート®ビソプロロール
インデラル®プロプラノロール
αβ遮断薬アーチスト®カルベジロール

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ中等度。
特に高血圧と心不全を合併している患者には有効
代表的な副作用とその頻度めまい、低血圧、徐脈、倦怠感、浮腫など
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
心不全、心筋梗塞後の慢性期、高血圧(併用薬として)
【慎重投与】
気管支喘息、徐脈、糖尿病、末梢血流障害

月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品アーチスト® 10mg16.6円/錠約498円約150円
後発品カルベジロール 10mg10.4円/錠約312円約94円
先発品と後発品の月あたりの差額約56円
※標準用量:アーチスト®(カルベジロール) 10mg、1日1回

交感神経抑制薬α遮断薬

α遮断薬は、血管を縮める働きを抑えて血管を広げ、血圧を下げます。

心臓にはあまり影響せず、血管に特化して作用するのが特徴。単独での降圧効果は中程度ですが、血管を広げることで心臓の負担を自然に軽くします。

特に早朝の血圧上昇が気になる場合は、夜に服用することで朝の急な血圧上昇を抑える使い方もあります。

※現在は特許期間中のため後発品は発売されていません。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
α遮断薬ミニプレス®(なし)

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ中等度。
単剤使用では限られますが、他の降圧薬との併用で効果の補完に役立ちます。
代表的な副作用とその頻度・起立性低血圧やめまい(初回投与に多い)
・頭痛、倦怠感:5~10%
・鼻づまりなど:1~5%
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
レイノー症候群、良性前立腺肥大症(尿症状改善)、多剤併用下の高血圧
【慎重投与】
起立性低血圧の既往、高齢者、狭心症

月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品ミニプレス® 1mg7.9円/錠約237円約71円
後発品なし
先発品と後発品の月あたりの差額
※標準用量:ミニプレス® 1mg、1日1回

ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)

ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)は、高血圧治療の薬の中では比較的新しいタイプの薬剤で、従来のARB(血管を広げて血圧を下げる薬)に加えて、体内のホルモンの分解を抑える作用もあり、血管を広げたり心臓を守ったりするホルモンが長く効くようになり、高い降圧効果が期待できます。

降圧効果は非常に高く、安全性も優れていますが、後発品がないため薬価が高額であり、現在は、第一選択薬としてではなく、既存の治療だけでは血圧コントロールが難しい場合や、心不全リスクが高い方への使用が検討されるケースが多い薬剤です。

※ARNIはARB(バルサルタン)とネプリライシン阻害薬(サクビトリル)の配合剤です。現在は特許期間中のため後発品は発売されていません。

薬の種類と先発品・後発品

種類先発品後発品
ARNI
(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)
エンレスト®(なし)

薬の効果や副作用等

降圧効果の強さ高い。
ARB単剤よりも優れた降圧力が確認されており、特に心不全治療の場面で有効性が示されています。
代表的な副作用とその頻度・低血圧:5~10%
・高カリウム血症:1~5%
・腎機能悪化:1~5%(脱水時や利尿薬併用時に注意)
積極的適応と慎重投与が推奨される病態【積極的適応】
高血圧に加え、心不全リスクが高い患者、既存治療で管理困難な高血圧患者
【慎重投与】
急性心不全期、重度の腎障害・高カリウム血症、妊娠中

月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品エンレスト® 200mg188.2円/錠約5,646円約1,695円
後発品なし
先発品と後発品の月あたりの差額
※標準用量:エンレスト® 200mg、1日1回

🔎 その他の高血圧薬について

ここまで紹介した薬剤は代表的なものです。他にもDRI(直接レニン阻害薬)など選択肢はありますが、治療実践やガイドラインに基づくと、まずは本記事で紹介した薬剤群中心に進められることが多いです。

配合剤(合剤)について|薬の数を減らす工夫

配合剤(合剤)について|薬の数を減らす工夫。複数の薬を1錠にまとめた「配合剤(合剤)」と呼ばれるタイプのお薬があります。

高血圧の治療において、1つの降圧剤だけでは血圧のコントロール目標を達成できない場合、複数の種類の薬を併用することがあります。

ARBやCa拮抗薬、利尿薬は使用される頻度も高く、複数の薬を1錠にまとめた「配合剤(合剤)」と呼ばれるタイプのお薬があります。

2錠が1錠になることで飲みやすくなり、服薬の継続がしやすくなるほか、組み合わせによってはお薬代の節約につながる場合もあります。

代表的な配合剤の例(ARB+Ca拮抗薬)

配合剤の代表例としてザクラス配合錠(LD、HD)をご紹介します。

・ザクラス配合錠LD:アジルバ®20mg+アムロジン®2.5mg
・ザクラス配合錠HD:アジルバ®20mg+アムロジン®5mg

ザクラス配合錠HDに含まれるお薬とザクラス配合錠HDそれぞれのお薬代は下記の通りです。

月あたりの薬代の例

薬剤薬価月あたり3割負担
先発品アジルバ® 20mg76.3円/錠2,289円約687円
先発品アムロジン® 5mg13.1円/錠393円約118円
2剤の合計89.4円2,682円約805円
ザクラス配合錠HD78.0円/錠2,340円702円
先発品と後発品の差額11.4円342円約103円
※標準用量:アジルバ® 20mg/アムロジン® 5mg、1日1回

飲み合わせ・食事との相互作用に注意|グレープフルーツとCa拮抗薬

飲み合わせ・食事との相互作用に注意|グレープフルーツとCa拮抗薬

Ca拮抗薬は、グレープフルーツ等と同時に摂取すると薬の分解が妨げられ、血圧が下がりすぎてしまうことがあります。特に一緒のタイミングで摂取することは避け、2時間以上間隔を空けることが推奨されます。常用している方は薬剤師に相談しましょう。 

服薬を続けるための工夫|Welbyマイカルテを活用しよう

お薬はできるだけ毎日、決まった時間に飲むことが大切です。

Welbyが提供する「Welbyマイカルテ」では、服薬の記録やリマインダー機能を活用することで、毎日の健康管理がスムーズに行えます。

例えば、以下のような工夫が役に立ちます。

・朝の歯みがきと一緒に薬を飲む
・アプリで「飲んだ」と記録する習慣をつける
・血圧測定と服薬のタイミングをセットする
・生活リズムに合わせてリマインダーの時間を調整する

さらに、家庭での血圧測定をきっかけに服薬のタイミングを定めたり、飲み忘れを防ぐ時間帯について、医師や薬剤師と相談する工夫もおすすめです。

【関連記事】Welbyマイカルテがリニューアル!-使い方を解説-

副作用と注意点|日常生活での配慮

高血圧の薬は比較的安全ですが、開始直後や用量変更時に血圧が急に下がることで起立性低血圧(※)が起きやすくなります。立ちくらみが続くようであれば、医師や薬剤師に相談してください。

※起立性低血圧:急に立ち上がったり、起き上がったりした際に血圧が低下し立ちくらみを起こすこと

【関連記事】高血圧の治療薬で起こりやすい副作用とは?安心して治療を続けるポイント
【関連記事】起立性低血圧とは?症状・検査・治療と日常生活での注意点をわかりやすく解説

まとめ|血圧の薬は正しく知って正しく使うことが大切

高血圧の治療では、「できれば薬を減らしたい」「ずっと飲み続けるのが不安」と感じる方も多いかもしれません。確かに、生活習慣の改善によって血圧が安定すれば、薬の量を減らせることもあります。

しかし、高血圧は年齢とともに進行しやすく、自己判断で薬を中止すると、脳卒中や心臓病などの重大な病気のリスクにつながることもあります。

だからこそ、「血圧の薬は正しく知って、正しく使う」ことがとても大切です。薬の働き飲み方をきちんと理解し、家庭での血圧管理生活改善とあわせて、前向きに続けていきましょう。

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※本記事の内容は、医療に関する一般的な情報を提供することを目的としており、個別の症例に対する診断や治療方法を示すものではありません。健康状態に関する具体的な相談やアドバイスが必要な場合は、必ずかかりつけの医師とご相談のうえ、適切な対応を検討してください。各自の健康状態やライフスタイルに合ったアドバイスを受けることが重要です。

◆引用資料
薬価:薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和7年7月16日適用)
薬剤情報:各製品添付文書