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血圧が高い時の寝方を解説|横向きがいい?正しい姿勢・避けるべき習慣

血圧が高い時の寝方を解説|横向きがいい?正しい姿勢・避けるべき習慣

執筆:看護師 図司真澄

「血圧が高いと言われたけれど、寝方で何か変わるのだろうか」と気になっていませんか。
寝ている間の血圧の動きは自分では気づきにくいため、知らないうちに体へ負担をかけていることもあります。正しい姿勢や習慣を知ることで、毎日の負担を減らすヒントが見つかるかもしれません。この記事では、血圧が高いときに意識したい寝方や姿勢、避けたい習慣を分かりやすく解説します。

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血圧が高い時の寝方と正しい姿勢

「どんな寝方がいいのか分からない」と感じている方も多いかもしれません。寝る向きや枕の高さ、寝る前の過ごし方などは、血圧に影響することがあります。

まずは睡眠と血圧の関係を知り、そのうえで血圧が高いときに意識したい寝方や避けたい習慣を整理していきましょう。

睡眠と血圧の関係|夜間に血圧が下がる仕組みと睡眠時間の影響

血圧は1日の中で変動しており、通常であれば寝ている間は自然に下がります。日中よりも10〜20%ほど低くなるのが一般的な状態です(※1)。

一方で、夜になっても血圧が十分に下がらない場合は、心臓や血管に負担がかかりやすくなります。このように、睡眠中も血圧が高い状態が続くことを「夜間高血圧」といい、睡眠時血圧が120/70mmHg以上が基準です。
原因としては、循環血液量の増加(心不全や腎臓の病気など)や睡眠時無呼吸症候群、自律神経の乱れなどが関係していると考えられています。

さらに、朝起きる前後には血圧が急に上がることがあり、体にとって大きな負担になる可能性があるため注意が必要です。早朝の血圧上昇は、アルコールの影響や寒さによる体への刺激、起床時の体の活動開始に伴う変化、ストレスなどが関係するといわれています(※1)。

また、睡眠時間も血圧に影響し、睡眠不足は高血圧を含む生活習慣病のリスク上昇と関連することが示されています。

一方で、長く寝れば寝るほど良いというわけでもありません。寝すぎによって生活リズムが乱れたり、日中の活動量が減ったりすると、健康に影響が出る可能性があります(※2)。

さらに、睡眠は「時間」だけでなく「質」も重要です。夜中に何度も目が覚める、眠った感じがしない、朝起きても疲れが残るといった状態では、体を十分に休められていない可能性があります。

そのため、血圧が気になる方は、寝方だけでなく、適切な睡眠時間と質の良い睡眠の両方を意識することが大切といえるでしょう(※2)。

【関連記事】睡眠不足で血圧が上がる? 高血圧との深い関係と見直すべき夜の習慣

血圧が高い時におすすめの寝方と正しい姿勢

血圧が高いときの寝方として、横向きで寝る姿勢が紹介されることがありますが、その理由の一つが、睡眠時無呼吸症候群との関係です。

睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が止まると酸素不足になり、心拍数や血圧を上げる反応が起こります。

そのため、横向きで寝ることで気道が確保されやすくなり、呼吸が安定しやすくなる可能性があります。結果として、睡眠中の血圧の急な上昇を防ぐことにつながる場合があります。

仰向けで寝ること自体が必ずしも悪いわけではありませんが、仰向けで寝る場合には、首に無理のない角度を保つことが大切です。

また、枕の高さも重要なポイントです。首から背中にかけて自然なラインを保てる高さを選ぶことで、呼吸しやすい姿勢を保ちやすくなります。

足については無理に高く上げる必要はありませんが、むくみが気になる場合は、クッションなどで軽く持ち上げると楽に感じることがあります。大切なのは、呼吸がしやすく、体に負担がかからない姿勢で眠れることです。

睡眠改善と日々の管理のコツ|今日からできる対策

寝方を見直すことは大切ですが、寝方だけで血圧が大きく変わるとは限りません。血圧が高い方は、日中の過ごし方や睡眠環境、毎日の記録もあわせて見直すことが大切です。

睡眠環境の整え方(室温・寝具・光)とNG習慣

ぐっすり眠れる環境を整えることは、血圧を安定させるうえでとても大切です。まずは、睡眠の質に影響しやすい環境から見直していきましょう。

はじめに意識したいのが室温です。寒すぎたり暑すぎたりすると、体が十分に休まりにくくなり、血圧も変動しやすくなります。エアコンや布団を活用し、快適に感じる温度を保つことが重要です。

次に、寝具選びも見直したいポイントです。体に合っていないマットレスや枕を使っていると、寝姿勢が崩れ、首や肩、腰に負担がかかりやすくなります。自然な姿勢を保てる寝具を選ぶことで、体をしっかり休めやすくなります。

さらに、光の環境にも注意が必要です。スマートフォンやタブレット、明るい照明の光を寝る前に浴びると、体が覚醒しやすくなり、眠りに入りにくくなることがあります。

寝る前は照明を少し暗くし、静かでリラックスできる環境を整えることが大切です。寝室を「眠るための場所」として整えることで、睡眠の質の向上につながるといえるでしょう(※2)。

こうした環境づくりに加えて、寝る前の行動にも気を配る必要があります。コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、眠りに入りにくくなる原因になるため、夕方以降は控えましょう。

また、アルコールは一時的に眠気を感じさせることがありますが、夜中に目が覚めやすくなり、結果として睡眠の質を下げることがあります。

環境と習慣の両方を整えることが、血圧の安定につながる睡眠づくりのポイントです。

血圧管理の重要性と継続方法|アプリ活用(Welbyマイカルテ)

血圧は毎日変動するため、「今どのくらいなのか」を知ることがとても大切です。日々の数値を把握しておくことで、体の変化に早く気づくことにつながります。

また、血圧は夜間にも変動するため、睡眠中の状態を知ることも大切です。

24時間血圧計(ABPM)などで詳しく測定できる医療機関もありますが、最近ではスマートウォッチで血圧の変動を把握できる機種もあります。そこで役立つのが、スマートフォンで使える健康管理アプリです。

たとえばWelbyマイカルテでは、血圧の記録を手軽に残せるだけでなく、食事や運動、体重などもあわせて記録できます。

これにより、「外食が続いた時期に血圧が高めになっていないか」「睡眠不足が続いたときに血圧の変動が大きくなっていないか」といった生活習慣との関係を振り返りやすくなります。

また、記録したデータはグラフで確認できるため、日々の変化を視覚的に把握しやすい点も特長です。自分の傾向を知ることで、無理のない改善につなげやすくなります。

「測るだけで終わる」のではなく、「記録して振り返る」ことが血圧管理のコツです。無理なく続けられる方法を選ぶことが、毎日の健康管理につながるといえるでしょう。

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まとめ

血圧が高いときは、寝方や睡眠環境を見直すことが一つの対策になります。「横向きで寝ると良い」と聞くことも多いかもしれませんが、横向きで寝ることがすべての人にとって血圧の改善に直接つながるわけではありません。

ただし、睡眠時無呼吸症候群がある場合には、横向きで寝ることで呼吸が安定しやすくなり、その結果として血圧の変動に間接的な影響を与える可能性があります。

また、血圧は寝方だけでなく、睡眠時間や睡眠の質、食事や運動などの生活習慣とも深く関係しています。血圧が高い方は、体に負担をかけにくい生活全体を少しずつ整えることが大切です。

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※本記事の内容は、医療に関する一般的な情報を提供することを目的としており、個別の症例に対する診断や治療方法を示すものではありません。健康状態に関する具体的な相談やアドバイスが必要な場合は、必ずかかりつけの医師とご相談のうえ、適切な対応を検討してください。各自の健康状態やライフスタイルに合ったアドバイスを受けることが重要です。

◆引用文献
※1:日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」
※2:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」