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スマートウォッチの血糖値測定は正確?精度の実態と見落としがちな注意点を解説

スマートウォッチの血糖値測定は正確?精度の実態と見落としがちな注意点を解説

執筆:看護師 図司真澄

最近は、脈拍や血圧が測れるスマートウォッチをつけている人も増えてきましたよね。健康管理がぐっと身近になって、「次は血糖値も測れたら便利だな」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そもそもスマートウォッチで血糖値は測定できるのでしょうか?
また、気になるのが「その数値は本当に正しいのか?」という点です。
血糖測定機能付きのスマートウォッチを通販サイトで見かけることも出てきましたが、実は気をつけるべきポイントがあります。

この記事では、スマートウォッチの血糖値測定の精度や特徴、そして意外と知られていない注意点について分かりやすく解説します。

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スマートウォッチで血糖値はどこまで正確に分かる?精度と注意点

「血糖値が測れるスマートウォッチ」と聞くと、指先に針を刺さなくてもいいので、かなり便利なイメージがありますよね。  

ただ実際には、「スマートウォッチだけで血糖値を正確に把握するのは難しい」というのが現状です。この章では、仕組みや精度を整理しながら、どこに注意すべきかを見ていきます。

スマートウォッチの血糖値測定の仕組みと精度|本当に測れるのか

まず結論からいうと、現在のスマートウォッチは血糖値を直接測っているわけではありません。

多くの製品では、腕に当たる光センサーを使って体の状態を読み取り、そこから血糖値を推定しています。

血糖値を直接測っているのではなく、「この状態ならこのくらい」と計算しているイメージといえるでしょう。

実際、日本糖尿病学会も「皮膚穿刺をすることなく、血糖値やグルコース値を測定できる医療機器はない」と注意喚起しています(※1)。

そのため、スマートウォッチだけで血糖値を正確に把握するのは、現時点では難しいと考えられています。

スマートウォッチと医療機器は何が違う?CGM・血糖測定器との決定的な違い

では、病院や自宅で使う血糖測定器とは何が違うのでしょうか。

代表的なのが、指先から少量の血液を採って測るSMBG(自己血糖測定)です。病院だけでなく、自宅で日常的に血糖値を確認する方法として広く使われています。

もう一つが、「FreeStyleリブレ」のようにセンサーを腕に貼って使うCGM(持続血糖測定)です。

リブレの場合は、血液そのものではなく、皮膚の下にある体液(間質液)に含まれるグルコース濃度を測定しています。そのため、表示される値は血糖値そのものではなく、「血糖値に近い変化を示す値」と考える必要があります。(※2)

つまり、SMBGは血液中の血糖値を直接測定し、CGMは体液中のグルコースから血糖の変化を捉える医療機器です。

それに対してスマートウォッチは、血液や体液のグルコースを測定しているわけではありません。光を当てて、その反射や吸収の状態から血糖値を推測しているに過ぎません。

現在の技術では、針を使わずに血糖値を正確に測定することはできないとされています。そのため、スマートウォッチの数値は医療的な判断に使えるものではなく、あくまで参考程度にとどめる必要があります。

スマートウォッチの血糖値測定で注意すべきポイント

血糖値を測定できるとするスマートウォッチを使用する際に、最も注意したいのは「数値をそのまま信じてしまうこと」です。

推定値であるため、実際の血糖値とズレが生じる可能性があります。その結果、受診や対策が遅れ、気づかないうちに高血糖や低血糖の状態が続いてしまうリスクがあるのです。

実際に、「針を刺すのが苦手だから」という理由で、スマートウォッチの数値だけを記録し、そのまま医師に伝えてしまうケースも見られます。

しかし、正確でないデータをもとにすると医師側も適切な判断が難しくなり、本来必要な治療につながらない可能性も。

血糖値は治療方針に直結する重要な指標であるため、数値の信頼性は非常に重要といえます。スマートウォッチの血糖値機能はあくまで目安として活用し、正確な把握には医療機器による測定を併用することが大切です。

血糖値管理にスマートウォッチは活用できる?

血糖値管理にスマートウォッチは活用できる?

スマートウォッチで血糖値が正確に測れないと聞くと、「じゃあ意味がないのでは?」と思ってしまうかもしれません。  

しかし実際には、使い方次第で健康管理にしっかり役立てることができます。この章では、スマートウォッチの限界を踏まえた現実的な血糖値管理方法を解説します。

スマートウォッチを健康管理に活かす方法

スマートウォッチの強みは、「日常の変化を手軽に記録できること」にあります。

たとえば、歩数や消費カロリー、運動量などは自動で記録されるため、「今日はあまり動いていないな」「昨日はよく歩いたな」といった日々の変化に気づきやすくなります。

また、血圧測定については医療機器として認証を受けているスマートウォッチもあり、体調の変化を把握する手がかりとして活用できるでしょう。

さらに、睡眠の質やストレスレベルなども可視化できるため、体の状態を客観的に見直すきっかけにもなります。

食事や運動、睡眠といった日常の習慣が血糖値に影響するため、こうしたデータを把握することは、結果的に血糖コントロールの改善にもつながります。

つまり、スマートウォッチは「血糖値を直接測る機器」ではなく、「血糖値に影響する生活習慣を整えるためのサポートツール」として活用するのが現実的です。

血糖値管理におすすめの方法|Welbyマイカルテの活用

では、血糖値そのものはどのように管理すればよいのでしょうか。

現実的な方法としては、「FreeStyleリブレ」のような持続血糖測定(CGM)を活用し、スマートフォンアプリと連携して管理する方法があります。

リブレは、腕にセンサーを貼ることでグルコース値を自動で記録できるため、1日の変化を継続的に把握できるのが特徴です。一方で、必要に応じて指先で測るSMBG(自己血糖測定)も併用することで、より正確な状態を確認することができます。

こうした複数のデータをまとめて管理できるのが「Welbyマイカルテ」です。

Welbyマイカルテでは、リブレの測定値を自動で記録できるだけでなく、SMBGの血糖値もあわせて管理できます。

さらに、運動・食事・血圧・体重といった情報も一緒に記録できるため、健康状態をまとめて把握することが可能です。

特に便利なのが、血糖値のグラフ表示です。食事のタイミングと血糖値の変化を重ねて確認できるため、「どの食事で血糖値が上がりやすいか」といった傾向が分かりやすくなります。

こうした振り返りを続けることで、日々の生活習慣を無理なく見直すことにつながるでしょう。スマートウォッチ単体では難しい血糖値管理も、リブレやSMBG、そしてアプリを組み合わせることで、現実的かつ継続しやすい形で行うことができます。

まとめ

スマートウォッチで測定される血糖値は、実際には推定値であり、医療機器のように正確に測定できるわけではありません。

数値をそのまま信じてしまうと、受診や治療の遅れ、誤った健康管理につながるリスクがあります。

一方で、スマートウォッチは血糖値を正確に測ることはできませんが、運動や睡眠、血圧などの記録を通じて生活習慣の見直しに役立ちます。血糖値そのものではなく、「血糖値に影響する行動」を把握するために活用するのが現実的です。

血糖値を正確に管理するためには、リブレなどの持続血糖測定(CGM)やSMBGといった医療機器を活用し、Welbyマイカルテのようなアプリで記録・可視化していくことが大切といえるでしょう。

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※本記事の内容は、医療に関する一般的な情報を提供することを目的としており、個別の症例に対する診断や治療方法を示すものではありません。健康状態に関する具体的な相談やアドバイスが必要な場合は、必ずかかりつけの医師とご相談のうえ、適切な対応を検討してください。各自の健康状態やライフスタイルに合ったアドバイスを受けることが重要です。

◆引用文献:

※1:日本糖尿病学会「血糖測定機能をうたうスマートウォッチ(腕時計型デバイス)について」

※2:アボットジャパン「FreeStyleリブレ2 製品情報」