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減塩タイプのインスタント味噌汁、塩分量はどれくらい?4商品比較と実際に飲んだ感想

減塩タイプのインスタント味噌汁、塩分量はどれくらい?4商品比較と実際に飲んだ感想

健康診断で「塩分を控えましょう」と言われたあと、普段何気なく飲んでいるインスタント味噌汁が急に気になった、という経験はないでしょうか。味噌汁は日本の食卓に欠かせない存在ですが、塩分が多いイメージを持つ人も少なくありません。

近年は「減塩タイプ」のインスタント味噌汁も増えていますが、実際に塩分量がどれくらいなのか、商品ごとの差はあるのかは分かりにくいものです。

本記事では、減塩タイプのインスタント味噌汁4商品を例に、塩分量の比較と、Welby+編集部員が試した感想を交えながら整理します。

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インスタント味噌汁の塩分が気になる理由

血圧や生活習慣病が気になり始める年代になると、日々の食事に含まれる塩分量に意識が向きやすくなります。

中でもインスタント味噌汁は、調理の手軽さゆえに「塩分が多い食品ではないか」と受け取られやすい存在でしょう。

そこで本章では、インスタント味噌汁の塩分が話題になりやすい理由を整理します。

インスタント味噌汁と手作り味噌汁の違い

手作りの味噌汁インスタント味噌汁の大きな違いは、味噌具材の状態と分量あらかじめ決まっている点にあります。手作りの場合は、味噌の量を少なめにしたり、だしを効かせたりと、その日の体調や好みに合わせた調整が可能です。

一方、インスタント味噌汁は1食分ごとに味噌や具材がパッケージ化されており、一定の味を再現できるよう設計されています。このような理由から、インスタント味噌汁は手作り味噌汁よりも塩分が高いのではないかと感じる人が多い傾向があります。

「体に悪い」と言われやすい背景

インスタント味噌汁に「体に悪いのではないか」という印象が持たれやすい背景には、加工食品全般に対するイメージが関係しています。即席食品やレトルト食品は塩分が多いという認識が広く浸透しているため、その影響を受けてインスタント味噌汁も塩分が多い食品として捉えられがちです。

一方で、インスタント味噌汁がすべて塩分過多というわけではありません。商品ごとに食塩相当量には違いがあり、近年は減塩志向の高まりを受けて、塩分を抑えたインスタント味噌汁も数多く販売されています。

高血圧・減塩が注目される年代との関係

40代以降になると、高血圧や生活習慣病の予防・管理を目的として、日常的に減塩を意識する人が増えてきます。

日本高血圧学会では、1日の食塩摂取量を6g未満に抑えることが推奨されており(※1)、味噌汁1杯に含まれる塩分量も見過ごせない要素といえるでしょう。

こうした状況を受けて、40代以降の人を中心に「毎日飲むインスタント味噌汁の塩分量は問題ないのか」という疑問が生まれやすくなっています。

減塩タイプのインスタント味噌汁とは

最近はスーパーや通販でも「減塩」と表示されたインスタント味噌汁を見かける機会が増えました。

しかし、減塩タイプが具体的に何を基準にしているのか、通常品と何が違うのかは意外と知られていません。ここでは、減塩タイプの基本的な考え方を整理します。

減塩表示の基準と考え方

食品に表示される「減塩」は、絶対的に塩分が少ないという意味ではなく、同社の通常品と比較して塩分を一定割合カットしていることを示す相対的な表示です。(※1)

減塩タイプのインスタント味噌汁でも塩分量がゼロになるわけではありません。製品を選ぶ際は、1杯あたりの具体的な食塩相当量を確認することが重要になります。

フリーズドライ製法と塩分

多くのインスタント味噌汁はフリーズドライ製法を採用しています。フリーズドライは風味や栄養を保ちやすい一方、味を安定させるために味噌の配合が工夫されています。

また、フリーズドライ製法でも、具と味噌が1つになっているものと、分かれているものがあります。味噌の量を自分で調整したい人には、具材と味噌が分かれているタイプがおすすめです。

減塩タイプでは、味噌の量を調整したり、だしのうま味を強調したりすることで、塩分を抑えつつ満足感を保つ設計が行われています。

なお、血圧が気になる方は血圧のバランスを整える助けになると考えられているアマニ油を小さじ1杯味噌汁に加えるのもおすすめです。

【関連記事】アマニ油は血圧を下げる?効果とリスク、 正しい使い方をわかりやすく解説

減塩でも味を保つ工夫

減塩タイプのインスタント味噌汁では、かつお節や昆布などのだしの風味、具材の食感を活かすことで、塩分が少なくても「物足りなさ」を感じにくい工夫がされています。

単に塩分を減らすだけでなく、全体のバランスを整えることで、日常的に取り入れやすい味に仕上げられている点が特徴です。

【4商品比較】減塩インスタント味噌汁の塩分量+編集部員が試してみました

減塩タイプのインスタント味噌汁を選ぶ際、多くの人が最も重視するのは1杯あたりの塩分量です。減塩と表示されていても、商品ごとに数値には差があります。

ここでは、代表的な4商品を取り上げ、公式に公表されている塩分量と編集部員松沼と菅原が実際に飲んでみた感想も参考までにご紹介します。

商品名種類食塩相当量
アマノフーズ減塩いつものお味噌汁なす0.96g
あさり0.96g
野菜1.2g
なめこ(赤だし)1.2g
とうふ1.2g
永谷園 フリーズドライ1杯でしじみ70個分のちから みそ汁減塩 8袋入1.3g
ハナマルキ合わせだしよりどり減塩 12食長ねぎ1.3g
とうふ1.4g
油あげ1.4g
わかめ1.4g
ひかり味噌 減塩しじみ 8食1.3g

※商品の塩分量は、製品サイトおよびパッケージより引用(2025年12月時点)

アマノフーズ 減塩いつものおみそ汁

アマノフーズの減塩タイプは、フリーズドライ製法による風味の良さが特徴です。公式表示では、1食あたりの食塩相当量は種類にもよりますが、おおむね1g前後に設定されています。

一般的な味噌汁1杯が1.5〜2.0g程度とされる中で、塩分を意識した設計といえます。だしのうま味を活かすことで、減塩でも味の満足感を保つ工夫がされています。

・編集部員 菅原の感想
なす:フリーズドライということもあり、なすの存在感もあって食べ応えがあった。減塩だからといって味も極端に薄くなく、だしの風味もあって満足度が高い。

あさり:大きめのあさりが5、6個とわかめで物足りなさはなかったものの、なすの味噌汁より薄く感じた。あさりのだしやうまみを期待していたため、少し残念。

永谷園 フリーズドライ 1杯でしじみ70個分のちから みそ汁減塩

永谷園の減塩みそ汁も、手軽さと安定した味が特徴です。本商品1杯あたりの食塩相当量は1.3gで、通常品と比べて塩分が25%抑えられています。

具材やだしのバランスを整えることで、塩分を減らしても飲みやすい味に仕上げられている点が特徴です。

・編集部員 松沼の感想
しじみの具は小さいが、旨味があって良かった。わかめの存在感があってうれしい。

ハナマルキ 減塩おみそ汁

ハナマルキの減塩シリーズは、種類によって多少の違いはあるものの、1食あたりの食塩相当量は1.3~1.4gとなっています。

味噌の風味を活かしながら塩分を抑える設計で、減塩タイプでも味噌汁らしさを重視したい人に選ばれやすい傾向があります。

・編集部員 松沼の感想
油あげ:油揚げとわかめの具が思ったより大きく満足感あり。通常品の25%塩分カットの表記だが、味が薄いとは全く感じなかった。

ひかり味噌 減塩しじみ

ひかり味噌の減塩しじみ味噌汁は、しじみのうま味を活かした商品です。1杯あたりの食塩相当量は1.3gとされています。具と味噌がわかれていない1回1袋のタイプ。

しじみ由来のだし感があるため、塩分を抑えてもコクを感じやすい点が特徴です。

・編集部員 松沼の感想
具がほぼないタイプの味噌汁なため、具材が豊富という満足感はなかったが、しじみの出汁がとてもよく出ていて旨味を感じる味でした。旨味が強いので減塩とは思わなかった。

減塩タイプのインスタント味噌汁を選ぶポイント

 減塩タイプのインスタント味噌汁は種類が多く、どれを選べばよいか迷う人も少なくありません。塩分量だけに注目するのではなく、いくつかの視点を持つことで、無理のない選択につながります。

1杯あたりの塩分量の目安

一般的に、味噌汁1杯あたりの塩分量は1.5〜2.0g程度とされることが多く(※3)、減塩タイプでは1g前後に抑えられている商品も見られます。

1日の塩分摂取量6g未満を意識する場合は、1杯あたりの食塩相当量を確認し、他の食事とのバランスを考えることが重要です。

具材・だしによる満足感

減塩タイプを選ぶ際は、具材の量や種類、だしの風味にも注目すると満足感が変わります。

具材がしっかり入っている商品や、だしのうま味が強い商品は、塩分が控えめでも物足りなさを感じにくい傾向があります。

高血圧が気になる人の注意点

高血圧が気になる人は、減塩タイプを選んだうえで、飲む頻度や他の食事内容にも注意が必要です。

減塩タイプであっても、重ねて摂取すると塩分過多につながる可能性があるため、全体の食事バランスを意識することが大切です。

外食や加工食品が多い日は控えめにするなど、タイミングを意識するとバランスを考えられてよいでしょう。

まとめ

減塩タイプのインスタント味噌汁は、「塩分が気になるけれど味噌汁は続けたい」という人にとって、現実的な選択肢の一つといえます。今回比較した4商品はいずれも、1杯あたりの塩分量が一般的な味噌汁より抑えられており、減塩を意識した設計であることが分かりました。

一方で、「減塩」と表示されていても、塩分量や味の特徴は商品ごとに異なります。そのため、パッケージの表示を確認しながら、自分の食事全体の塩分バランスや好みに合った商品を選ぶ視点が大切です。数値だけで判断するのではなく、味や満足感も含めて無理なく続けられるかを考えることが、減塩を長く続けるコツといえるでしょう。

インスタント味噌汁は工夫次第で、忙しい日常の中でも減塩をサポートしてくれる存在になります。完全に避けるのではなく、頻度やタイミングを意識しながら、上手に取り入れていくことが重要です。

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※本記事の内容は、医療に関する一般的な情報を提供することを目的としており、個別の症例に対する診断や治療方法を示すものではありません。健康状態に関する具体的な相談やアドバイスが必要な場合は、必ずかかりつけの医師とご相談のうえ、適切な対応を検討してください。各自の健康状態やライフスタイルに合ったアドバイスを受けることが重要です。

◆引用文献:
※1:日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」 https://www.jpnsh.jp/guideline.html
※2:消費者庁 食品表示 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/
※3:健康長寿とちぎ 栃木県保健福祉部 健康増進課 https://www.kenko-choju.tochigi.jp/common/sysfile/finder/files/GENEN9%E5%B7%A5%E5%A4%AB.pdf