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血圧の下が高い原因とは?生活習慣・ストレス・更年期の影響と対処法

血圧の下が高い原因とは?生活習慣・ストレス・更年期の影響と対処法。下の血圧が高い原因やその背景、さらに対処法について、生活習慣やストレス、更年期などの視点から詳しく解説します。

執筆:看護師 図司真澄

健診などで「下の血圧が高い」と指摘され、不安を感じたことはありませんか?

上の血圧ばかりに目が行きがちですが、実は下の血圧(拡張期血圧)が高い状態も、放置すると重大な健康リスクにつながる可能性があります。

この記事では、下の血圧が高い原因やその背景、さらに対処法について、生活習慣やストレス、更年期などの視点から詳しく解説します。

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血圧の「下が高い」とは?

まずは、「下の血圧(拡張期血圧)」が高いとはどういう状態なのかを正しく理解することが大切です。

血圧には「上(収縮期血圧)」と「下(拡張期血圧)」があり、それぞれ心臓の動きの異なるタイミングでの血管の圧力を表しています。

収縮期血圧と拡張期血圧の違い

収縮期血圧は、心臓が収縮して血液を全身に送り出す際に血管にかかる圧力を示しています。

一方、拡張期血圧は、心臓が拡張して血液をため込むタイミングの血管の圧力です。拡張期血圧が高いということは、血管が常に高い圧力にさらされている状態であり、心臓や血管に大きな負担がかかっています。

正常値と高血圧の基準とは

一般的な正常血圧は、上が120mmHg未満、下が80mmHg未満とされています。

一方で診察室で測定される血圧において、収縮期が140mmHg以上、拡張期が90mmHg以上であれば高血圧と診断されます。

血圧は上と下どっちが高いと良くないのか

一般的には収縮期血圧が重視されますが、拡張期血圧が高い場合も無視できません。

拡張期血圧が高いと、それだけ血管にかかる圧力が強く、動脈硬化などが進行する可能性があります。このような状態は、将来的な病気のリスクを高めるおそれがあるため、注意が必要です。

血圧の下が高くなる原因とその対処法

拡張期血圧が高くなる要因は、ストレス、生活習慣、ホルモンの変化、加齢など多岐にわたります。

特に、拡張期だけが高いケースでは、血管の柔軟性が失われたり、血液の流れにくさが原因になっていることがあります。初期の動脈硬化が隠れていることもあるため、注意が必要です。

それぞれの要因ごとに、適切な対策をご紹介します。

ストレスと自律神経の乱れ

ストレスを強く感じると、自律神経のうち交感神経が優位になり、血管が収縮して血圧が上がりやすくなります。特に拡張期血圧(下の血圧)は、交感神経の影響を受けやすいとされています。

また、ストレスが続くことで睡眠の質が下がったり、暴飲暴食や喫煙といった生活習慣の乱れにつながることもあり、それが血圧の上昇を招くこともあるため注意が必要です。

ストレスをため込まないためには、適度な運動やリラックスできる時間を持ち、生活リズムを整えることが大切です。

塩分・アルコールの摂りすぎ

塩分をとりすぎると、体内に水分がたまりやすくなり、血液量が増えることで血圧が上昇します。特に加工食品や外食は塩分が多くなりがちです。

アルコールの飲みすぎも血圧が上がる原因になります。

食事は減塩を心がけ、アルコールも適量を守ることが、拡張期血圧の安定に役立ちます。また、水分不足だと体の中を流れる血液の量が減り、血圧が変動しやすくなることがあります。

特に高齢者では、軽い脱水でも体に影響が出やすいため、こまめな水分補給を心がけましょう。

【関連記事】高血圧を改善する食事法!注意すべき食材と栄養のポイント!

運動不足・肥満

運動不足は血流を悪くし、血管の柔軟性を低下させるため、拡張期血圧の上昇につながります。さらに、運動不足が続くと肥満になりやすく、内臓脂肪の増加や代謝の乱れも血圧を上げる要因となります。

喫煙はニコチンの作用で血管が収縮し、血圧が一時的に急上昇することが知られています。

ウォーキングや軽い筋トレを習慣にしたり、体重を適正に保つこと、禁煙に取り組むことは、拡張期血圧を含めた全体の血圧管理に効果的です。

【関連記事】運動で血圧を下げる~おすすめの有酸素運動と控えるべき運動~

喫煙

喫煙はニコチンの作用で血管が収縮し、血圧が一時的に急上昇することが知られています。

そこで禁煙に取り組むことは、拡張期血圧を含めた全体の血圧管理に効果的です。どうしても一人で禁煙が難しい場合は、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。

更年期やホルモンバランスの変化

女性は40代後半~50代にかけて更年期を迎え、エストロゲンという女性ホルモンが急激に減少します。

エストロゲンには血管をしなやかに保つ働きや、拡張させる働きがありますが、その分泌量が減ることで血管の柔軟性が落ちてしまいます。

その結果、拡張期血圧が上がりやすくなるのです。更年期症状がつらい方や血圧の変動が気になる方は、婦人科で相談してみましょう。

加齢による血管の硬化

年齢とともに血管は弾力を失い、動脈が硬くなっていきます。特に拡張期血圧は血管の柔軟性に大きく影響されるため、年齢が上がるにつれて自然と高くなることが多いです。

食事や運動、ストレス管理など、生活習慣に気をつけて血圧をうまくコントロールしていきましょう。

【関連記事】高血圧が引き起こす動脈硬化とは?仕組みとリスク・予防法を徹底解説

血圧の下が高い状態が続くとどうなる?

拡張期血圧の上昇が長期間続くと、さまざまな病気の引き金になる可能性があります。自覚症状がないからといって油断せず、定期的なチェックと対策が必要です。

脳卒中・心疾患などのリスク

血圧が高い状態が続くと、心臓や血管に過剰な圧力がかかり、血管が傷つきやすくなることも。これにより動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中、狭心症などの重大な疾患のリスクが高まります。

拡張期血圧が高い状態が続けば、心臓や血管の修復・回復が十分に行えず、長期的に悪影響を与える可能性があります。

放置してはいけないサインとは

拡張期血圧が高い状態でも、自覚症状がないことが多く気づかずに放置されやすいのが特徴です。血圧が高めかもしれないと感じたら、たとえ症状がなくても早めに医療機関で相談し、適切な治療をうけることが大切です。

また、突然の激しい頭痛や片側の手足のしびれ・麻痺、息切れや胸の圧迫感などがある場合は、脳卒中や心不全といった病気の兆候である可能性もあります。こうした症状が現れたときは、すぐに医療機関を受診してください。

継続的に血圧を測る習慣をつけ、変化に気づくことが予防につながります。

まとめ:血圧で下が高い状態は早めの対策がカギ

下の血圧が高いのは、無症状でも身体からの重要なサインです。そのままにしておくと、知らず知らずのうちに血管や心臓にダメージを与え、将来的な重篤な病気につながるリスクがあります。

まずは、毎日の食事、運動、ストレス管理を見直すことから始めましょう。年齢や体質に応じた対処法をとって、必要があれば医師に相談することも大切です。

自分の体を守る第一歩として、拡張期血圧にもぜひ意識を向けてみてください。

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※本記事の内容は、医療に関する一般的な情報を提供することを目的としており、個別の症例に対する診断や治療方法を示すものではありません。健康状態に関する具体的な相談やアドバイスが必要な場合は、必ずかかりつけの医師とご相談のうえ、適切な対応を検討してください。各自の健康状態やライフスタイルに合ったアドバイスを受けることが重要です。