HOME高血圧

高血圧が原因で脳梗塞に?関係と予防法をわかりやすく解説

高血圧が原因で脳梗塞に?その関係と予防法をわかりやすく解説。高血圧と脳梗塞がどう関係しているのか、そして予防のためにどんな生活習慣が大切なのかを、わかりやすくご紹介します。自分の健康を守るためのヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。

高血圧と診断されて、将来なにか大きな病気になるのでは…」と不安に感じている方も多いと思います。特に「脳梗塞との関係がある」と聞くと、心配になる方もいるのではないでしょうか。

高血圧は血管に常に強い負担をかけ続けるため、脳の血流に深刻な影響を及ぼす原因となります。

本記事では、高血圧と脳梗塞がどう関係しているのか、そして予防のためにどんな生活習慣が大切なのかを、わかりやすくご紹介します。自分の健康を守るためのヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。

レコ活で血圧や食事の記録を簡単に管理できる無料アプリ『Welbyマイカルテ』をぜひ活用してみてください。『Welbyマイカルテ』ダウンロードはこちらから

そもそも脳梗塞とはどんな病気か?

脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、血液が届かなくなることで、その先の脳細胞がダメージを受けてしまう病気です。突然の発症によって意識障害手足の麻痺言葉が出ないなどの深刻な後遺症が残ることもあります。

脳梗塞は、高齢者だけの病気ではなく、働き盛りの世代でも増加しており、いざという時にどうすればよいか知っているかどうかが、その後の生活に大きく関わります。

中でも高血圧の人脳の血管にかかる負荷が大きく、日常生活の中で少しずつダメージがたまり、ある日突然発症することも。だからこそ、毎日の習慣を見直すことが、将来の自分を守る大切な一歩になります。

高血圧が脳梗塞を引き起こす具体的なメカニズムとは

血圧が高い状態が続くと、血管の内壁が傷つき動脈硬化が進行することに。この結果、血流がスムーズに流れにくくなり、やがて詰まりやすくなります。特に次のようなタイプの脳梗塞では、高血圧と深く関係しています。

  • アテローム血栓性脳梗塞:動脈硬化によって血管が狭くなり、血栓が詰まるタイプ
  • 心原性脳塞栓症:心房細動などの不整脈でできた血栓が脳へ飛び、血管を詰まらせるタイプ

これらはいずれも高血圧がきっかけとなることが多く、日々の血圧管理が重要となります。

脳梗塞になる血圧の基準値は?

脳梗塞のリスクが高まるとされる血圧の基準(診察室血圧)は次の通りです。これは、日本高血圧学会が定める高血圧の診断基準になっており、記載している数字以上の血圧が続くと、脳の血管に負担がかかり、動脈硬化が進んで脳梗塞のリスクが高くなるとされています。

  • 上の血圧(収縮期血圧):140mmHg以上
  • 下の血圧(拡張期血圧):90mmHg以上

また、早朝に血圧が急上昇する「早朝高血圧」は脳梗塞との関係が特に深いとされています。そのため、自宅で朝と晩に血圧を測って記録する「家庭血圧測定」がとても大切です。血圧の変化に気づくことで、早めの対策や受診につながります。

【関連記事】高血圧とは?基準・症状・原因を総まとめ!見逃しがちなサインと注意点

脳梗塞の前兆と症状を知って早期発見につなげよう

脳梗塞には突然の発症だけでなく、その前に「前兆」として体にサインが出る場合もあります。警告のような前兆が見られることもあります。体の違和感や一時的な症状に対して敏感になることで、軽い違和感を見逃さずに気づくことで、重症化を防げる可能性が高まります。

脳梗塞の前兆「TIA」とは?

TIA(Transient Ischemic Attack:一過性脳虚血発作)は、脳の血流が一時的に途絶えることで起きる発作です。数分から1時間程度で回復することが多いため、大したことはないと思われがちですが、実は重大なサインです。

代表的な症状には次のようなものがあります。

  • 片側の手足のしびれ、力の入りにくさ
  • ろれつが回らない、急に言葉が出にくなる
  • 視野の一部が欠ける、物が二重に見える

これらは一時的に回復しても発症から48時間以内に本格的な脳梗塞へ進行するリスクも高いため、放置してはいけません。

症状に気づいたときの正しい対応方法

TIAや脳梗塞の症状が現れたら、次の対応を取りましょう。

  • ためらわずに119番通報して救急車を呼ぶ
  • 症状が出始めた「時間」をできるだけ正確に把握しておく

脳梗塞の初期治療には「t-PA療法」という血栓を溶かす薬が使われます。この薬は、発症から4.5時間以内に投与することで効果を発揮するとされており、時間との勝負でもあります。 少しでも異変を感じたら、一刻も早く医療機関にかかることが大切です。

高血圧による脳梗塞を防ぐには?生活習慣から見直そう

脳梗塞は突然起こる病気ですが、その背景には長年の生活習慣が影響しています。高血圧を抱える方こそ、毎日の習慣を見直すことが脳梗塞の予防につながります。

高血圧のコントロールが脳梗塞予防のカギ

血圧の数値を一定に保つことで、血管へのダメージを抑えられます。特に次のような取り組みが重要です。

  • 医師の指示に従って降圧薬を正しく服用する
  • 家庭での血圧測定を継続して行う
  • 数値の変動を日ごろから記録する

また、血圧の目標値は、年齢や持病の有無によって人それぞれ違います。血圧は年齢や基礎疾患によっても最適な範囲が異なるため、自分に合った目標値を医師と確認することも忘れてはいけません。

血圧は下げすぎてもよくない?

血圧が高すぎるのはよくありませんが、必要以上に下げすぎるのも注意が必要です。特に高齢の方では、血圧が下がりすぎることで脳への血流が足りなくなり、ふらついたり転倒してしまう危険が高まることがあります。

減塩と栄養バランスのとれた食事

塩分の摂りすぎは血圧を上げる大きな原因です。次のような食事の工夫を取り入れましょう。

  • 1日の塩分摂取量は6g未満を目指す
  • 加工食品やインスタント食品の頻度を減らす
  • 野菜、果物、魚を中心にした和食を心がける

カリウムを多く含む食材バナナホウレンソウひじきなど)も意識的に取り入れると、塩分排出を助けてくれます。

【関連記事】高血圧を改善する食事法!注意すべき食材と栄養のポイント!

定期的な運動で血管の健康を守る

運動は、血圧の安定に加えて、血管の柔軟性を保つ働きもあります。おすすめはウォーキング軽いストレッチなど、無理のない範囲でできる有酸素運動です。週3〜5回30分程度の運動を目標にしましょう。

【関連記事】運動で血圧を下げる 〜高血圧の予防・改善における具体的なポイントを紹介〜

ストレスと睡眠の質も重要

精神的なストレスは血圧を上げる原因のひとつです。ストレスをためすぎないように、散歩読書趣味の時間を大切にすることが効果的です。加えて、良質な睡眠を確保することも血圧管理に大切です。毎晩同じ時間に寝る習慣をつけ、就寝前はスマホやテレビを控えるようにしましょう。

禁煙・節酒がもたらすメリット

喫煙は、血管を急激に収縮させ、血圧を一時的に上昇させます。禁煙により血管への負担が軽減され、脳梗塞のリスクも下げられます。また、お酒の飲みすぎ血圧を上げる原因になりますので、週に数日の休肝日を設けるなど、飲酒習慣を見直していきましょう。

家庭血圧の測定と記録を習慣化しよう

血圧の状態を正確に把握するには、診察時の測定だけでは不十分です。家庭での血圧測定を習慣にすることで、実際の変動やリスクに早く気づけるようになります。

診察時の血圧だけでは不十分?家庭血圧が必要な理由

病院では正常に見える「白衣高血圧」や、自宅でのみ高くなる「仮面高血圧」も存在します。そのため、家庭での測定を通じて、自分自身の実際の血圧傾向を把握することが重要です。

血圧測定を継続するコツとアプリの活用

毎日の測定と記録が負担にならないよう、便利なツールを活用しましょう。中でも「Welbyマイカルテ」はおすすめのアプリです。測定データを簡単に記録でき、過去の数値を振り返りもしやすいです。

自分の健康を見える化することで生活習慣の改善意識が高まります。血圧管理を「面倒な作業」から「習慣」へと変えていくサポートツールとして、積極的に活用していきましょう。

まとめ

高血圧放置すれば脳梗塞を引き起こす大きなリスクとなりますが、日々の生活を見直すことで、そのリスクは大幅に減らせます。食事・運動・睡眠といった生活習慣を整え、血圧測定を継続することで、自分の健康状態に敏感になり、異常にもすぐ気づけるようになるでしょう。

まだ症状が出ていなくても、今のうちから少しずつ気をつけることで、将来のリスクを減らすことができます。

自分の体を守るために、できることから始めてみましょう。その一歩が、これからの健康を大きく変えるきっかけになるでしょう。

↓『Welbyマイカルテ』ダウンロードはこちらから ↓

レコ活で血圧や食事の記録を簡単に管理できる無料アプリ『Welbyマイカルテ』をぜひ活用してみてください。『Welbyマイカルテ』ダウンロードはこちらから

※本記事の内容は、医療に関する一般的な情報を提供することを目的としており、個別の症例に対する診断や治療方法を示すものではありません。健康状態に関する具体的な相談やアドバイスが必要な場合は、必ずかかりつけの医師とご相談のうえ、適切な対応を検討してください。各自の健康状態やライフスタイルに合ったアドバイスを受けることが重要です。