遺伝子で糖尿病リスクを把握する時代

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ヤフーは10月から一般向けに全遺伝情報(ゲノム)解析サービスを提供すると発表した。糖尿病、脳卒中など生活習慣病のほか、尿酸値・飲酒量といった体質に関する情報など、約300項目を解析する。

申込むと、ヤフーより検査キットが送られてきます。唾液を採取し、専用容器に入れて送り返すと解析結果がWEBでみられるようになるとのこと。予防のためのアドバイスがもらえるほか、お薬手帳や活動量計等との連携も図られるとのこと。
http://medical.yahoo.co.jp/hdl/item/

生活習慣病をはじめとする疾病と遺伝の関係性の研究は目覚ましい進歩を遂げている。一方、その研究成果の使い方については様々な議論がある。特に本人に対して開示することについては、信頼性が十分か、失望感や過度な予防的治療を促進する結果につながらないか、といった意見もある。

アメリカで今回ヤフーと同じようなサービスを提供していた23andme社は、昨年アメリカ政府より疾病リスク分析サービスの提供差し止め命令を受けた。その分析結果の信憑性を裏付ける科学的な裏付けが十分でないまま過度なマーケティングをしたことがその原因だ。このような遺伝解析サービスは発展途中の技術を使い、未踏な領域に挑戦しているとは言えそうだ。
http://www.ibtimes.com/23andme-back-dead-thanks-million-dollar-grant-your-genetic-data-1643884

仮に疾病リスクを把握することで、本人が健康的な生活習慣に改めたのであれば、これは喜ばしいことである。しかし、本人が自身の遺伝情報を知ることで生きにくくなると感じるのであれば、本末転倒であると言えよう。
大きな可能性を秘めた領域であるだけに、今後技術的な発展だけでなく、このようなサービスにおける倫理的な問題の解決も望まれる。

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◆「Welbyレポート

執筆者紹介

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ヘルスケア・コンサルタント
谷口諭
URL: http://www.mystar-japan.biz/

糖尿病患者団体マイスター・ジャパンの事務局、YOKOHAMA-VOXのスタッフを務める。炭水化物量検索アプリ「Carbodata」の運営をする他、教育的観点からのヘルスケア分野の著作、セミナーの開発を行う。


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