血糖値に悪影響が出ない風邪薬登場

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風邪のシーズンもそろそろ終盤にさしかかったが、「どうも咳だけが抜けない」という人も多いのでは?
薬局やドラッグストアで買える、市販薬(OTC)の風邪薬や咳止め薬には、dl-メチルエフェドリンなど、血糖値に悪影響を及ぼす成分が含まれているものが多いので糖尿病やその予備軍の人には注意が必要だ。先日発売になったパブロンシリーズの新顔2薬には、そのdl-メチルエフェドリンが含まれていない。
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■生薬エキスと西洋薬成分のいいトコロどり

3月9日、全国発売になった「パブロン50顆粒」と「パブロン50錠」は、漢方の生薬成分と西洋薬の成分を合わせた処方が最大の特徴だ。
まず、漢方からは、古くから「痰の切れにくい咳」「気管支炎」「気管支喘息」に効果があることで知られている麦門冬湯(ばくもんとうとう)の生薬エキスを。そして西洋薬からは、のどの痛みを和らげ、熱を下げるアセトアミノフェン、痰を出しやすくするグアヤコールスルホン酸カリウムを加えた。
dl-メチルエフェドリンの他、眠気が強く出たり、尿の出を悪くする傾向がある抗ヒスタミン薬や便秘を起こしやすいジヒドロコデインリン酸塩も配合していない。

■OTCは配合成分も詳しくチェック

dl-メチルエフェドリンには肝臓のグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用がある。主に含まれているのは感冒薬や咳止め薬だ。
また、一般的に「漢方薬は効き目がマイルド」「体に優しい」と思われがちだが、生薬の選び方によっては副作用の心配もある。たとえば、葛根湯などの風邪薬に含まれるマオウという生薬にも、dl-メチルエフェドリンと同じく、肝臓のグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用がある。マオウは風邪薬の他、内臓脂肪を減らす効果があるといわれる防風通聖散、飴タイプの咳止め薬など、漢方ではよく配合される生薬なので注意が必要だ。
以下、糖尿病の人が注意したい成分を表にしてみた。

150331_記事内の表

「風邪かな?」と思ったとき、糖尿病の状態をわかっている医師に風邪薬も処方してもらうのがベストだ。しかし、忙しくてなかなか病院に行けないとき、市販薬でなんとかしたいときには、薬剤師とよく相談してから薬を決めたい。現在服用している薬を知ってもらうという意味でも、お薬手帳はぜひ持参しよう。

<参考サイト>
記事内の表は、下記のサイトを参考に作成いたしました。
◆お薬110番
http://www.okusuri110.com/kinki/shipeikin/shipeikin_08.html
◆ベンザ調薬 Q&A
http://benzacyouyaku.jp/qa/a-matsu.html
◆この病気に「飲んではいけないこの薬」
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/sapuriment/repo81.htm
◆糖尿病治療薬は飲み合わせに注意
http://karadanote.jp/10109

(取材・文/竹島由起)



本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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