食事の30分前に200mlの野菜ジュースを飲むだけで食後の血糖値上昇が抑えられる

野菜ジュース

「定食の中でも千切りキャベツや野菜のおかずから食べ始めて、ご飯は最後に残す」といった「食べる順番ダイエット」が食事療法のメソッドの1つとして定着しつつある。特に糖尿病やその予備軍を含むメタボリックシンドロームの人にとっては食事後の血糖値急上昇を抑える効果があるとして、注目されている。2015年1月に開かれた第18回日本病態栄養学会年次学術集会では、「野菜ジュースの摂取タイミングの違いによる食後血糖プロファイルの変化」というタイトルで、臨床試験の結果がポスター発表された。
既に決まった「食べる量」のなかでやりくりするのではなく、200mlの野菜ジュースをプラスすることで良い影響が得られるというところが新しい。

■ポイントは飲むタイミング

この臨床試験を行ったのは、城西大学薬学部医薬品安全性学の金本郁男教授のチームと野菜ジュースの大手メーカーであるカゴメ。私見には健常な大学生ボランティア8名が参加。野菜ジュースと白米(合わせて糖質量50g)を以下の5パターンで食べ、食後の血糖値の変化を調べた。調査はそれぞれ別日程で実施された。

①野菜ジュース(200ml)を白米(106g)を食べる60分前に摂取した場合
②野菜ジュース(200ml)を白米(106g)を食べる30分前に摂取した場合
③野菜ジュース(200ml)を白米(106g)を食べる15分前に摂取した場合
④野菜ジュース(200ml)と白米(106g)を同時に摂取した場合
⑤野菜ジュースを摂取せずに白米(106g)だけ摂取した場合

その結果、野菜ジュースを食前にのむと、白米を食べたときよりも食後の血糖値上昇が抑えられることがわかった。飲むタイミング(食前60分、30分、15分)の中では食前30分が最も血糖値上昇を抑える効果が高かった。
また「食事と一緒に飲む」場合、食後血糖値の上昇を抑える傾向は見られなかったが、白米だけのときと比べると、食後血糖値が速やかに低下することがわかった。

20150224グラフ1

また、野菜ジュースを飲む前の最低値と、飲んだ後の血糖値の最大値の差を比較してみたところ、やはり白米だけのときに比べ、食前に野菜ジュースを飲んだときは血糖値の上昇が抑えられていることがわかった。

20150224グラフ2

■三日坊主でも続けやすい?

野菜ジュースが血糖値の上昇を抑えるのは、野菜に含まれている食物繊維やクエン酸などの影響が考えられる。飲むタイミングによって血糖値の上昇傾向が分かれたメカニズムの解明は今後の研究を待つことになるが、食事の30分前に野菜ジュースを「飲むだけ」という「お手軽」感は、生活に取り入れやすい。今やどこのコンビニでも野菜ジュースは手軽に買えるので、外食時でも応用可能。三日坊主な人でも続けやすいのではないだろうか。
(取材・文/竹島由起)

【出展】
カゴメ、食前に野菜ジュースを飲むことで食後の血糖値の上昇が抑えられることをヒト試験で確認
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=377298&lindID=4
図1:http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0377298_02.pdf
図2:http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0377298_03.pdf

【参考】
野菜関連の記事としては、こちらの記事も面白いです。

◆野菜ジュースは野菜の代わりになるのか?
http://media.welby.jp/alimentotherapy/5752/
◆Welbyの食事管理アプリはお使いですか?
食事管理は、食事アルバムでらくらく継続!
http://media.welby.jp/welby/6045/

Welbyマイカルテ

糖尿病や生活習慣病の患者さんのための

つながる自己管理ノート

アプリのダウンロードはこちらから

糖尿病をはじめとする生活習慣病にとりくむために、
自ら情報を得て、自ら行動し、自ら判断出来るクラウドサービス