成人の1/3が生体情報を提供する町はあり?なし?

kensa

最近ニュースでヘルスケア領域に新規投資・新規参入するという報道をよく目にしている気がしています。
ヘルスケア関連の技術進化が目覚ましく、また市場が拡大することが間違いないだけに、魅力的な市場だと感じる企業がそれだけ多いのだと思います。

この波を受けて、バイオや医療領域の企業や研究施設の誘致を通じて地域経済の活性化を図ろうとしている地域が多く登場しています。
日本でもいくつか取り組みがありますが、神戸市の「神戸医療産業都市」などが代表例ではないでしょうか?
参考:神戸医療産業都市

その中で、アメリカ・ノースカロライナ州のカナポリス市は街全体をあげて、研究をサポートしています。
現在成人の約1/3が血液、尿、電子カルテ情報、家族歴情報に加えて、DNA採取用のサンプルを地元の研究機関に提出しているのです。これでバイオ・医療産業の最先端都市を作ろうとしています。果たしてその結果はどうなるのでしょうか?
参考:The new American economy in three tablespoons of blood, a Walmart gift card, and a former mill town’s DNA.

少しご紹介しますと、昔は繊維工場があり栄えていましたが、その後繊維工場が撤退をしてしまいました。
現在人口が約4万人で失業率は10%超。地元経済は昔の輝きをまだ取り戻せていません。

その中で現在注目されているのは新しくできた医療研究施設です。
果物の取り扱いで有名なDOLEの創業者が、大学と共同で工場跡地に建てたのです。
そこで製薬やバイオ医療の研究がされているのですが、研究をするためにはサンプルが必要です。それを地元住民から採取をしているのです。

これに1万人も協力をしたそうです。
血液等のサンプル提供の報酬は地元ウォルマートの10ドルギフト券。金銭的インセンティブより、大義や目的に共感して参加する人が多いようです。

この斬新な取り組みをどのように捉えるかは賛否両論のようです。
地域経済を住民がサポートしている、と見るのか。
地元住民から搾取している、と見るのか。
バイオ・医療産業の誘致を通じた地域活性化や街作りを考える上で、難しい問い投げかけているように感じます。

<おすすめアプリ>
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◆「まいさぽ

執筆者紹介

satoshi2

ヘルスケア・コンサルタント
谷口諭
URL: http://www.mystar-japan.biz/

糖尿病患者団体マイスター・ジャパンの事務局、YOKOHAMA-VOXのスタッフを務める。炭水化物量検索アプリ「Carbodata」の運営をする他、教育的観点からのヘルスケア分野の著作、セミナーの開発を行う。


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