果たして2型糖尿病に遺伝は関係するのか?


糖尿病ときいて、遺伝子検査を受けたいと考えたことはありますか?
2型糖尿病に対する遺伝子の影響力を明らかにしようとした研究が発表されました。

2型糖尿病は生活習慣との関係性が強いと言われています。
しかし、遺伝的な影響も少なからずあることが最近の研究でわかってきています。
それでは果たしてどれくらいの影響があるのか?という点を今回発表された研究は明らかにしようとしています。

ケンブリッジ大学を中心とした研究班では、欧州8カ国の約34万人の健康状態10年にわたって追跡調査しました。
そして彼らが2型糖尿病との関連が疑われている遺伝子を持っているか否かを特定し、糖尿病の発症率を比較しました。
その結果、大きく以下2点の結論を見いだしました。

  1. 遺伝による影響は若年の方が強くあらわれる
  2. 遺伝の影響より生活習慣の影響の方が強いことが疑われる

特に2点目については興味深い結果がでていました。

  • 遺伝子のリスクは低く、太り気味だった人の有病率 1.29%
  • 遺伝子のリスクは低く、肥満だった人の有病率 4.22%
  • 遺伝子のリスクは高く、平均以下の体重だった人の有病率 0.89%

◆参考: Lifestyle Interventions vs. Genetic Testing in Preventing Type 2

糖尿病予防施策を考える際に、遺伝子によるリスクを特定し、高リスクの方に重点的なサポートをするべきとする人達もいます。
しかし、この結果を踏まえると、遺伝子リスクに関わらず肥満率を抑えることの方が重要であることが疑われます。
2型糖尿病は生活習慣病であると言っても過言ではなさそうです。

執筆者紹介

satoshi2

ヘルスケア・コンサルタント
谷口諭
URL: http://www.mystar-japan.biz/

糖尿病患者団体マイスター・ジャパンの事務局、YOKOHAMA-VOXのスタッフを務める。炭水化物量検索アプリ「Carbodata」の運営をする他、教育的観点からのヘルスケア分野の著作、セミナーの開発を行う。


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