肥満を「病気」にすると食習慣が悪化する?


病気としての肥満

肥満は糖尿病をはじめ、様々な疾病の原因として考えられています。
肥満の人は医療費が22.3%も高くなるという調査結果も発表されています。
参考:http://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/280

CM等で「肥満症」という言葉をよく耳にするようになったように、肥満を疾病として取り扱う傾向が強まっています。疾病とすることで、その危険性を真剣に考える人が増え、生活改善を図る人が増加することが期待されています。
しかし、必ずしも期待されている効果をもたらすわけではないようです。

肥満を病気にすると、自助努力をあきらめる

今回発表された研究では、700人に対して健康に関する記事を読んでもらいました。

  • 片方は肥満が病気として認められたことについてでした。
  • もう片方は肥満の危険性に関するものでした。

その上で被験者にサンドウィッチを選んでもらったところ、肥満を病気として認めた記事を読んだ人のほうがカロリーが高いものを選ぶ傾向があったそうです。

今回の研究を指揮した研究者は「病気とすることで、食習慣改善をあきらめてしまったことが起因しているのでは?」と話していました。
参考:
Saying Obesity Is A Disease Compels People To Eat Unhealthy, Consume More Calories

肥満を抑制していくことは、健康的な社会を作っていく上でとても大切です。
どのようにメッセージを発信すると、生活改善に対して一番効果があるのでしょうか?
更なる研究が期待されます。

執筆者紹介

satoshi2

ヘルスケア・コンサルタント
谷口 諭
URL: http://www.mystar-japan.biz/

糖尿病患者団体マイスター・ジャパンの事務局、YOKOHAMA-VOXのスタッフを務める。炭水化物量検索アプリ「Carbodata」の運営をする他、教育的観点からのヘルスケア分野の著作、セミナーの開発を行う。


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