1型糖尿病と2型糖尿病って何が違うの?~糖尿病の症状・原因・治療の解説~

1型糖尿病と2型糖尿病って何が違うの?~糖尿病の症状・原因・治療の解説~

 

こんにちは!Welbyメディアの海老澤です。

糖尿病」は1型糖尿病と2型糖尿病に分類されます。それぞれの「糖尿病」の原因は何なのか?どんな治療が必要なのか?寿命はどうなのか?知りたい方もいるかと思います。本エントリーでは具体的に1型糖尿病と2型糖尿病では、それぞれどんな人がなる疾患なのか、また原因や治療法の違いについて紹介します。
なお、「糖尿病」の基礎知識についてはこちらの記事をご覧ください。

(参考:Welbyメディア 糖尿病ってなに? 国民の5人に1人が発症する、糖尿病の知っておくべき基礎知識

1.1型糖尿病と2型糖尿病の症状の違い

糖尿病」は、1型糖尿病と2型糖尿病に分類されます。「糖尿病」の患者さんのほとんどが2型糖尿病だといわれています。
まずはそれぞれの症状を確認しましょう。

糖尿病の種類

特徴

おもな症状

1型糖尿病 急激に発症することが多い 初期症状は喉の渇き、多尿、多飲、体のだるさ

進行すると、糖尿病性ケトアシドーシスが起こる可能性がある など

2型糖尿病 ゆっくりと進行する 初期症状は特になし

進行すると、喉の渇き・多尿・多飲・体のだるさなどがある など

1-1.1型糖尿病の症状

1型糖尿病とは、インスリンを作っている膵臓(すいぞう)のβ細胞が壊れてしまう疾患です。

<自覚症状>
初期の症状は、多飲・多尿、喉の渇き、体重の減少、体のだるさなどですが、なかなか自分では気付くにくいため、注意が必要です。

■尿量の増加
血糖値が高い状態は、腎臓が血液中のブドウ糖を水分とともに尿として排泄するので、必然的に尿の量が増加します。

■喉の渇き
尿の量が増え、体内の水分が減ることから、喉が乾いて水分をたくさん飲むようになります。

■体重の減少
インスリンの作用が低下すると、ブドウ糖をうまくエネルギーに変換させることができなくなります。そのため、筋肉や脂肪が分解されてエネルギーとして使われるようになるので、体重が減少していきます。

■注意すべき症状:糖尿病性ケトアシドーシス
1型糖尿病の特徴的な症状に「糖尿病性ケトアシドーシス」があります。
これはインスリンの欠乏によって、肝臓でケトン体が過剰に作られ、血液が酸性に傾く状態です。「糖尿病性ケトアシドーシス」は、さまざまな症状を引き起こします。

多尿、多飲、喉の渇きなどの症状に伴い、悪心(きもち悪さ)、嘔吐、腹痛などが起こります。さらに症状が進行すると、意識障害や脱力などもみられるようになります。

1-2.1型糖尿病の種類

1型糖尿病はさらに、劇症1型糖尿病、緩徐進行1型糖尿病、小児期発症1型糖尿病に分類されます。それぞれの特徴を確認しましょう。

(1)劇症1型糖尿病
文字通り、あっという間に発症するという「糖尿病」です。健康診断を受けて問題のなかった人が、翌週に症状を発症する可能性もあるくらい、突然発症することがあるといわれています。

(2)緩徐進行1型糖尿病
劇症1型糖尿病に対して、ゆるやかに症状が進行していく1型糖尿病を、緩徐進行(かんじょしんこう)と呼びます。

(3)小児期発症1型糖尿病
子どもに発症する1型糖尿病で、急に発症することはありません。
糖尿病」と診断されたあとに、「よく水を飲んでいた」などの高血糖症状と思われる症状があったと、振り返ってみて分かることがあるようです。

1-3.2型糖尿病の症状

膵臓(すいぞう)が作るインスリンの量が少ない、インスリンの働きが悪いなどで起こり、「糖尿病」のほとんどはこの2型糖尿病です。
初期症状は、血糖値が高いこと以外にはなく、ゆるやかに発病し、進行もゆっくりであることが特徴です。
血糖値が160~180mg/dL以上となり進行していくと、1型糖尿病と同じような、喉の渇き、多尿、多飲、体のだるさなどの症状が現れてくるといわれています。

 

2.1型糖尿病と2型糖尿病の原因の違い

次に、1型糖尿病と2型糖尿病の原因と、どのような人に起こりやすいのか確認してみましょう。

糖尿病の種類

おもな原因

起こりやすい人

1型糖尿病 膵臓細胞の破壊 あらゆる年齢層の人
2型糖尿病 遺伝、偏った食事、運動不足、ストレスなどの生活習慣 中年以降、肥満の人

 

2−1.1型糖尿病の原因

1型糖尿病の発症はあらゆる原因がありますが、膵臓(すいぞう)細胞が破壊された時に起こります。
食後の血糖値を下げたり、ブドウ糖をエネルギーに変換するホルモンであるインスリンは膵臓(すいぞう)で作られますが、何らかの原因でこのインスリンを作る細胞を破壊してしまうことで、1型糖尿病が発症します。

(参考:Welbyメディア 知っておきたい糖尿病知識~インスリン療法を行っている糖尿病患者さんと医師との間に生じる意識のギャップ~)

1型糖尿病は、小児期発症のものや20歳以上の大人に多かったりするなど、あらゆる年齢層に発症するといわれています。

2−2.2型糖尿病の原因

日本人の成人の「糖尿病」の約95%が、2型糖尿病です
生活習慣を主とした危険因子をきっかけに発症します。

■糖尿病のおもな原因
・偏った食生活
・慢性的な運動不足
・ストレスなど

2型糖尿病は、とくに中年以降に多いのですが、食生活などライフスタイルの欧米化により、現在では若い人や子どもにも増えているといわれています。古くは成人病、現在は生活習慣病と呼ばれているように、生活習慣を原因としています。

 

3.1型糖尿病と2型糖尿病の治療法の違い

糖尿病」は一生付き合っていく病気といわれています。きちんと治療を続け、血糖値を良好にコントロールしていくことが大切です。

糖尿病の種類

治療法

1型糖尿病 インスリン療法をメインに、食事療法、運動療法も取り入れる
2型糖尿病 食事療法と運動療法をメインに、薬物療法やインスリン療法を取り入れることがある

3−1.1型糖尿病と治療法

1型糖尿病は、インスリンを体内で作ることができなくなり、生命維持のために注射でインスリンを補う必要があります。
インスリン療法は、健康な人と同じ血糖値の変動パターンに近づけて血糖をコントロールすることを目的としています。

■インスリン製剤の種類
以下のタイプのインスリン製剤を、患者さんそれぞれの分泌パターンに応じて、単独もしくは組み合わせて使用します。

インスリンの種類

効果・特徴

超速効型・速効型 食後の血糖値をすばやく下げる効果があります
持効型 ほぼ1日中効き、1日を通して血糖値を低く抑える効果があります
混合型・中間型 速攻型と持効型を組み合わせた効果があります

1型糖尿病 2型糖尿病

また、インスリン療法と並行して、食事療法や運動療法を取り入れることもあります。
※詳しくはかかりつけ医にご相談ください。

3−2.2型糖尿病の治療法

2型糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。

■食事療法と運動療法
2型糖尿病の場合、この2つが治療の主軸といわれています。
必要以上のカロリーをとらないようにして、膵臓(すいぞう)の負担を軽くします。タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよくとることが大切です。
そして肥満は、「糖尿病」を悪化させる大きな要因の一つといわれています。「肥満」になると「動脈硬化」が進み、「糖尿病」の合併症である「狭心症」、「心筋梗塞」や「脳梗塞」などが起こりやすくなります。
食事の1時間後に運動をすると、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促されて血糖値が下がるという効果もあるので、積極的に体を動かすことが治療の一環として取り入れられています。ただし、過度な運動は逆に危険なこともありますので、かかりつけ医にご相談ください。

■薬物療法・・・飲み薬とインスリン製剤を注射する治療法があります。
特にインスリン療法は、これまで血糖のコントロールが上手くいかない場合の最後の手段とされていましたが、医療の進歩により、早い段階から積極的なインスリン導入が推奨されるようになりました。
これは膵臓(すいぞう)でインスリンを全く作らなくなってから、インスリン療法を始めるのではなく、まだ機能しているうちにインスリン療法を始めることで、膵臓(すいぞう)を休ませ、回復させる狙いがあります。また、合併症の予防も目的とされています。
1型糖尿病、2型糖尿病ともに、インスリン療法は広く受け入れられています。

3−3.血糖値の検査を定期的に受けよう

自分での血糖値測定に加え、HbA1c(ヘモグロビンエー・ワン・シー:グリコヘモグロビン)の検査を、病院で定期的に受けるようにしてください。HbA1検査で、過去1〜2か月の血糖状態が分かります。
糖尿病」の合併症を予防するためには、このHbA1cが6.5%以下を保つことが望まれます。
空腹時は血糖値110mg/dL未満、食後2時間は血糖値140mg/dL未満を目標に、血糖コントロールを続けていくことが多いです。合併症により血糖値の基準値が異なるため、詳細はかかりつけ医にご確認ください。

 

4.まとめ

1型糖尿病と2型糖尿病の違いは、起こる原因は異なりますが、おおよそ症状や治療法は近しいです。どちらも血糖のコントロールと自己管理が大切です。

そこでウェルビーでは、運動を継続的に行えるよう、記録ができるスマートフォンアプリ「Welbyマイカルテ」の使用をおすすめしています。
このアプリは、血圧、血糖値、体重のほか、運動や食事、薬の内容などをかんたんに記録できるだけではなく、自動でグラフ化し、見た目にも分かりやすいことから、続けやすいことが特徴です。
また、医師や栄養管理士などとデータを連携できるので、アドバイスをもらうこともでき、安心して記録を続けていくことができます。

■1型糖尿病の患者さん
血糖測定器から自動的にアプリに血糖値のデータを送り、グラフや表で管理できます。

■2型糖尿病の患者さん
食事、運動、体重などの記録ができます。日々の習慣を記録して、自身の生活習慣を振り返ることに利用できます。医師から直接勧められることも多いアプリなので、ぜひご活用ください。以下から無料でダウンロードが可能です。

Welbyマイカルテ

著者紹介

海老澤 由依

Welbyメディアライター

身内ががんになったことをきっかけに、医療、健康に強い関心を持つ。運動不足と不摂生な生活を自覚し、生活習慣病予防のために最近ヨガやウォーキングに目覚める。また重度の腰痛持ちのため、日々のストレッチと骨盤ベルトは欠かせない。趣味は史跡・温泉地巡りと高校野球観戦。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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