様々な用途・可能性を秘める「人工知能」。糖尿病との関係は?

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こんにちは。Welbyメディア 編集の川田です。今回は、人工知能(AI=Artificial Intelligence)と糖尿病についてのお話です。

ここ最近、新聞やテレビでニュースを見ていると、頻繁に目にする「人工知能」という言葉。昨今、多くの分野でその可能性を生かすべく様々な取り組みが行われており、たとえば日本アイ・ビー・エムと大塚製薬が取り組む、精神疾患領域を対象とした戦略提携が注目されています。

(参考)大塚製薬「大塚製薬とIBM 戦略提携精 神疾病患者さんにより良い医療を提供するためのローバルプロジェクトを開始」

そのほかにも、人工知能を用いて執筆した小説が、日本唯一の理系文学賞、日経「星新一賞」の1次審査を通過したとのニュースもありました。

(参考)日本経済新聞「人工知能創作小説、一部が「星新一賞」1次審査通過」

すごいスピードで私たちの生活環境に入り込もうとしている「人工知能」ですが、その正体とは、その可能性とは、一体どういったものなのでしょうか。糖尿病との関係性と合わせてご紹介していきたいと思います。

 

1.人工知能とは

そもそも人工知能とは何を指す言葉なのでしょうか。

■人工知能とは

「学習・推論・判断といった人間の知能のもつ機能を備えたコンピューターシステム。」

引用:コトバンク「人工知能」

 

上記のように一般的には「人間の知能を備えたコンピューターシステム」というニュアンスで理解されているかと思います。

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人工知能学会によると、より正確に理解したい場合、「人間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする立場」「人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場」という2つの観点から考える必要があるそうです。今年、プロの囲碁棋士に人工知能プログラム「AlphaGo」が勝利したというニュースが話題になりましたが、これは後者の意味での「人工知能」であり、実際に人工知能がニュースになる際はこの意味でつかわれることが多いようです。(本文を読み進める上では「人間の知能を備えたコンピューターシステム」というご理解で問題ありません)

(参考):人工知能学会「人工知能って何?」

ではこの人工知能、糖尿病に関してどのように活躍しているのでしょうか。

 

2.人工知能が糖尿病網膜症を治してくれる日も?

糖尿病の合併症として、糖尿病性網膜症が知られています。

■糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、我が国では成人の失明原因の第一位となっています。

引用:日本眼科医会「目の病気 糖尿病網膜症」

 

最悪の場合失明するこの糖尿病性網膜症ですが、早期に発見することができれば今の治療技術で失明を防ぐことが可能です。しかし罹患しているかどうかは眼科医の判断が欠かせず、豊富な知識や経験が必要です。そこでイギリスで人工知能の研究・開発を行い、「AlphaGo」の開発も手掛けた、「Google Deep Mind」が早期発見と判読時間短縮が可能となる診断ロボットの開発に取り組んでいます。

“人工知能開発で注目されるGoogleディープマインドが、英国民医療保険が運営するロンドン・ムアフィールズ・アイ・ホスピタル(moorfield eye hospital london)とともに、失明の原因となるふたつの疾患を早期発見するための人工知能開発に乗り出すことになった。対象となる疾患は、糖尿病性網膜症と加齢黄斑変性となる。”

引用:ROBOTTER「人工知能で失明を防ぐ、ディープマインドが英眼病院と協力」

 

Google Deep Mindはロンドンですでに腎臓病を診断する人工知能を開発しています。どんな技術が生み出され、医療現場でどう生かされていくのか、今後目が離せません。

 

3.糖尿病患者さんにおススメの献立を立ててくれる人工知能搭載電子レンジ

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出典:http://healsio.jp/products/axxw300.html

医療の世界にとどまらず、日常生活で糖尿病をサポートしてくれる人工知能もあります。例えば、現在市販されている人工知能を組み合わせた電子レンジ「ヘルシオ AX-XW300」。こちらはWi-Fiに接続してレシピを音声で検索できるという優れものです。毎日献立を考えなければならないという主婦はもちろん、糖尿病や高血圧症など疾患ごとにおススメの献立まで立ててくれます。なんと、管理栄養士と提携をしていて、糖尿病、高血圧など、疾病ごとにおすすめの自動メニューを搭載。おウチで手軽に“おいしいヘルシー食”が作れます。

(参考)シャープ㈱「ヘルシオ AX-XW300」

 

4.まとめ

リハビリテーション分野では、IT技術やロボット、仮想現実(VR)、ゲームなどの産業資源との連携が進んでおり、新たな可能性を見出しています。糖尿病領域など、比較的身近な自己管理など私たちの日々の活動の場でも、人工知能を活用したビックデータを分析し、予防や改善策を導く研究がされています。技術の発達により、より治療がしやすい環境が整っていくことが非常に待ち遠しいですね。

Welbyマイカルテ

著者紹介

川田 愛

都内某大学の薬学部3年生

家族の発病をきっかけに薬学の道を決意。家庭的な医療の実践を目指して日々勉強中。
衛生薬学・医薬品評価薬学・地域医療薬学といった社会研究薬学分野に興味があり、机上や研究室での活動にとどまらない「対人援助職」として、薬剤師の使命を全うすることが目標。
空が好きで、旅行先では基本的に上を見上げている。趣味は美術館巡り。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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