年間約80万円の差も?!健康寿命を延ばせば家計の節約ができるって本当?

年間約80万円の差も?!健康寿命を延ばせば家計の節約ができるって本当?

最近注目の健康寿命とは?

高齢化がすすみ、老後の生活が長くなった現代人のライフプランでは、「健康寿命」を意識することがとても大切です。国の成長戦略でも、2020年までに「健康寿命」を今より1年以上延ばすことがすすめられています。

健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと。平均寿命から介護が必要な期間を引いて算出します。世界保健機関(WHO)が2000年にこの言葉を公表して以来、世界的に注目されるようになりました。

日本人の平均健康寿命は男性で71.2歳、女性で74.2歳です(※1)。 平均寿命は男性が80.2歳、女性が86.6歳(※2)ですから、9~12年間は病気、介護、寝たきりの状態で生きるわけです。60歳から平均寿命までがセカンドライフだとすると、約20年~27年間のうちで、健康に過ごせる期間は15年に満たないともいえます。

健康なら、医療費や介護費用を節約できる

同じセカンドライフでも、元気で暮らすか、寝たきりで暮らすかによって、かかる生活費は大きく変わります。老後に必要な生活費の平均は、一般的な夫婦で月に約24万円です(※3)。

このうち保健・医療にかかるお金は平均約1.4万円ですが、もし病気になれば、それだけ医療費の負担が増します。さらに介護が必要になれば、これに加えて食事や入浴などの介助を受けたり、リハビリをしたりするための介護サービスの利用料、介護食や排泄介助用品などの費用がかかります。

特に在宅介護の自己負担は平均で月に約6万9千円と高額で、要介護度が上がればさらに高くなります(※4)。健康を維持すれば、このような医療費・介護にかかるお金を節約する効果を期待できます。 仮に、介護になる期間が1年短ければ、年間約80万円以上(介護費用の平均月額約6万9千円×12ヶ月)の節約にもなるかもしれません。

生活習慣を改善して病気予防と節約を

遺伝性や感染性の病気は、自分でいくら気を付けていても予防できないことがあります。一方で、糖尿病、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病は、日ごろの心がけ次第で、ある程度リスクを抑えることも可能です。しかも、これらの病気は国民医療費の約3割を占めています(※5)。

ご自身の家計においても、食事や運動といった生活習慣を改善することで、将来病気になるリスクと、それに伴う医療費負担を減らす効果が期待できます。生活習慣病の予防は、介護予防においても重要です。介護になる原因のうち、約3割は脳卒中をはじめとした生活習慣病です(※6)。健康とお金には、実はとても強い関係があるのです。

※1厚生労働省「平成25年簡易生命表」
※2厚生労働省「平成25年人口動態統計」
※3総務省「家計調査報告」(2014年) 高齢夫婦無職世帯の家計収支
※4公益財団法人 家計経済研究所「在宅介護のお金とくらしについての調査」
(調査実施 2011年)
※5厚生労働省「平成25年度国民医療費」
※6厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査の概況」


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<著者紹介>
加藤梨里

ファイナンシャルプランナー(CFP®)
マネーステップオフィス株式会社代表
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任助教



本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


 
 
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