宅配療法食は楽にたのしく 食事管理をするひとつのツールとして活用してほしい【管理栄養士 寺島みな子氏】

寺島みな子さん_アイキャッチ

グローバルキッチンで、個人向け宅配療法食の商品開発をされている寺島みな子さん。前回は管理栄養士を目指した経緯や商品開発についてお話を伺いました。(「健康管理の根本は食事管理が重要 おいしく食べられる療法食を作りたい」)今回は、寺島さんが目指す宅配療法食とは何か、療法食を開発する想いを伺います。

■出汁で味付けをして塩分控えめに

ーー昨年、「Welby✕まごの手キッチン」で療法食プレゼント企画を行いましたが、実際に召し上がった方から「おいしい」とご感想いただきました。療法食に対するイメージが変わったという方も多かったように思います。

ありがたいことに、多くの方に「おいしい」とのご感想をいただき、大変嬉しかったです。自分たちが作っているものに対して「お客様はおいしく召しあがっていただいているのだろうか」と不安になります。今回、多くの方に「おいしい」とのコメントをいただけて大変安心しました。
「療法食=病院向けの味の抑えられた食事」というイメージがあると思いますが、やはりご自宅で療養される方には、程よい量でおいしく食べられるものを提供したいと考えています。

企画についてのご感想の中で、「ちょっと物足りなかった」というご意見もいただきました。お客様は、体格や年齢、性別や生活習慣も一人ひとり違うわけですから、どんな方からも満足して頂ける商品を提供したいと思っています。満足度100%というのは難しいのですが、どのくらい利用者の満足度を上げていけるか、私たちの課題でもあります。

会社のメンバーと「お腹いっぱい食べられる商品を出したいね」と話しをしています。いつか、「療法食なのにこんなに食べていいの?」「もう食べられないよ」と言ってもらえるような商品を出したいですね(笑)

ーーまごの手キッチンのおいしさの秘訣を教えていただけますか?

まごの手キッチンの商品は、調味料を使う代わりに、出汁をしっかり染みこませることで食材に味を含ませています。これによって、塩分控えめで、味はしっかり付いているお食事が提供できています。
特に在宅療養されている方は、調味料を自由に追加できてしまいますので、指定された栄養価通りにならなくなってしまいます。ですから、しっかり味を感じていただくことで、ご自身で調味料などを追加で使わずに召しあがっていただけるようにしています。

■おいしく楽しい食事をご家族一緒に味わってほしい

ーーグローバルキッチンの商品の中に「やわらか食」がありますね。

はい。以前は刻み食やミキサー食と呼ばれていた食事です。これらは味も混ざりやすく見た目も美味しそうではない。そのため残してしまう方もいて、低栄養となってしまうことが問題になっていました。
ここ数年でやっと「やわらか食」というものの認知度も上がり、販売するメーカーも多くなってきました。「やわらか食」は素材そのものの形で、口に入れると歯を使わずに食べられる食事です。見た目を重視し、しっかり全部食べてもらって栄養もしっかり摂ってもらう。やわらか食の登場で、「食べている意識」を持って楽しく食事を摂っていただけるようになったのではないでしょうか。

ーー食べているという意識は重要ですよね。

そうなんです。療法食も同じで、食事療法が難しくて続けられなかった方の傾向として、「これも(あれも)食べちゃダメ」と頭で考えすぎてしまうことがあるのではないでしょうか。その結果、必要以上に低カロリーになってしまったり、「これしか食べられない」と意気消沈してしまい食事が楽しくなくなってしまっているのかもしれません。

療法食でもやわらか食でも両方に言えることなのですが、「食べている」という感覚はすごく重要で、「気持ちが安定する」、「おいしいものを食べると笑顔もでる」、さらに「生きようという力が湧いてくる」と意識が前向きになります。
例えば、「自分は食事療法が必要だけど、これだけしっかり食べられる、そして明日も朝になったら同じくらい食べられる」とわかっていたら、「今日はこれ以上食べなくても大丈夫」と思って摂生できるし食事療法も楽しく継続できるのではないかと思っています。

ーーまごの手キッチンの商品で家族全員の食事が揃いますね!

そう思っていただけると大変嬉しいです。
療法食は、もちろん制限がある方にご活用いただけるのですが、同じ食事内容でご飯の量を変えるだけで家族全員でおいしく召しあがっていただけるよう作っていますし、まごの手キッチン1つのサイトで、療法食もやわらか食も、ご家族全員がお召し上がりいただける献立をご用意していますので、注文の時にも食卓を囲むときにもお食事の話題で楽しんでいただけたらと思っています。

ーー最後に、みなさんに一言お願いします。

現在は、宅配食や冷凍食などの便利なものがたくさん販売されています。こういったものを利用することは”家事をサボっているようで恥ずかしい”と感じる方もいると思いますが、恥ずかしいとかサボっているなどと思わないで積極的に使っていただきたいと思っています。私もそうですが、男女問わず長時間働いている方もいらっしゃいますので、サポートしてくれるものは積極的に使って、苦しまずに楽に考えて活用していただきたいと思います。

話し手ご紹介

寺島みな子さん_アイキャッチ

管理栄養士 寺島 みな子氏
まごの手キッチン:http://www.magonote-kitchen.jp/index.html
グローバルキッチン:http://www.global-kitchen.jp/index.html

管理栄養士養成大学を卒業後、サプリメント専門の仕事に就くが、「食べる」ことの重要性を再認識し、宅配食の商品開発・販売関連の仕事に就く。そこで商品開発に魅力を感じ、現在はグローバルキッチンの主任管理栄養士として、コンセプトである「食事で簡単、健康管理」に沿った、商品開発から献立作成までを担当。約7年間で500種類以上のメニューを提供する。開発時には全国の製造工場を訪問し、製造ラインの確認なども実施し、お客様に安心して美味しく召し上がっていただける商品提供を心がけ日々奮闘中


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