患者さんが 「やりたいことができる生活」を実現するために【医師 松澤陽子氏】

松澤先生お写真3

変わりつつある糖尿病治療の「今」

ーー現在の糖尿病治療について教えてください。

昨今は新しい薬剤、インスリンが続々と登場し、治療のスタンダードが変わりつつあります。
低血糖は不愉快な自覚症状を生むだけでなく、心血管疾患や認知症の発症に有害であることが明らかになり、血糖変動をできるだけ少なくすることが重要だと言われるようになりました。新たな測定機器の登場により、24時間の血糖値変動を「見える」化して確認できるようにもなっています。

望む生活を手に入れるためにすべきことは?

ーー治療が個別化、多様化しているのですね。医療の現場でも、それによる変化があるのでしょうか?

そうですね。横浜労災病院では、糖尿病治療にはチームを組んであたっています。医師と患者さんだけでなく、看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士・検査技師・歯科衛生士・臨床心理士など多職種が協同して患者さんの治療や相談にあたっています。

患者さんが求めている生活を実現するために必要となるアレンジを可能とし、ご自分だけの“オーダーメイド”の治療を続けて頂きたいと考えています。

ーーなるほど、様々なケースに対応できるようになっているのですね。この新たな治療のあり方において、患者さんに意識して頂きたい点はありますか?

また治療を開始されたら、ぜひ「生活における要望」や「ビジョン」も医療者と共有して頂きたいと思っています。「ここまで血糖値を下げるんだ」と数値だけを目標とせずに、どうしたらやりたいことができるか、負担なく生活できるかをイメージして頂きたいと思っています。

ーー 治療の「数値目標」と生活の中での「要望」を分けて考え、しっかりと向き合うことが大切なのですね。

そうです。患者さんは「血糖値を下げる」ことを目的に生きているのではありません。
合併症を出さずに、心身ともに健やかな状態を保ち、旅行、就職、出産・育児など人生において「やりたいことに取り組んでいただく」ことが治療の目的です。

わたしは、患者さんがご自身の「やりたいこと」に向かって頑張ってらっしゃるときは精一杯応援したいと思っていますし、それができた時、医師としての仕事に一番のやりがいを感じることができるのです。

「自分だけの糖尿病治療」を作り上げるには、患者さんも意識を変え、医療者とのコミュニケーションを工夫していくことが必要なようですね。
引き続き、医師とのコミュニケーションのコツ、病気との向き合い方などについて、お話を伺います。

<関連記事>
◆松澤陽子氏インタビュー
「あなただけの糖尿病治療」は医師とのコミュニケーションから
「Welby食事アルバム」×「Welbyシェア」がパワーアップ

<おすすめアプリ>
Welby食事ノート
Welby食事アルバム
まいさぽレシ

話し手ご紹介

松澤先生お写真2

松澤 陽子
横浜生まれ。慶應義塾大学文学部(心理学)、千葉大学医学部卒業。日本糖尿病学会認定専門医、日本内分泌学会認定専門医、医学博士。2005年より横浜労災病院糖尿病内科に勤務し、糖尿病チーム医療の充実を目指して日々奮闘中。最近は糖尿病治療へのコーチング活用に注力している。数年前のケニア旅行で大自然と野生動物の美しさに魅せられてサファリリピーターとなったが、忙しくてなかなか旅行の時間を作れないのが悩み。


掲載内容は株式会社ウェルビーの見解を述べるものではございません。 (すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


糖尿病や生活習慣病の患者さんのための

つながる自己管理ノート

アプリのダウンロードはこちらから

糖尿病をはじめとする生活習慣病にとりくむために、
自ら情報を得て、自ら行動し、自ら判断出来るクラウドサービス