海外のヘルスケアアプリ事情(後編)


前エントリーで海外における健康に関するアプリを紹介しました。前エントリーでは、「糖尿病」の患者さんの治療や自己管理をサポートするアプリを中心に取り上げましたが、今回は、対象となる領域を広げていきたいと思います。

 

1.海外のヘルスケアアプリ事情(後編)

BitBite http://www.thebitbite.com/
提供:(情報不明)

「ゆっくり噛んで食べたほうが健康的」と、考えられている方は多いと思われますが、「もっと噛んで食べなくては」と思っていても、それを実践し習慣にすることは簡単ではありません。「BitBite」はそのような期待に応える、食生活の改善をサポートするウェアラブルデバイスです。

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使用方法は、専用の機器をイヤホンのように「耳に付ける」ことです。マイクロセンサーとマイクを内蔵し、食事の際の顎の動きや、食べ物を噛むときの音を感知し、それらを独自のアルゴリズムで分析します。そして咀嚼の習慣をデータとしてクラウドへ蓄積し、分析したデータをもとに、連動するアプリで食べ方のアドバイスをしてくれます。わざわざ頭の中で咀嚼回数をカウントしたり記録したりしなくても、耳に付けて食事をするだけで改善すべき点が明確になるというスグレモノです。

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Quellhttps://www.quellrelief.com/
提供:NeuroMetrix, Inc.

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「Quell」は電気信号を送る小型のデバイスを専用のバンドに入れ、それを体に巻くことで、神経痛や腰痛などの慢性疼痛を緩和するウェアラブルデバイスです。HPに実際に使った方の声が寄せられていますが、ユーザーの81%が痛みの緩和を実感しているそうです。連動するアプリで電気の強さをコントロールすることができます。また、長時間装着できるように、軽量でスリムなデザインに設計されているところも特徴のひとつです。もしバンドをつけるだけで痛みが緩和されるのであれば、慢性疼痛に悩んでいる方にとって非常に価値のあるサービスではないでしょうか。

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MOCA hearthttps://mocacare.com/
提供:MOCACARE, Inc.

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続いてご紹介するのは、専用機器と連動し血圧を測定できる「MOCA heart」。血圧の測定といえば、病院などで測定器に腕を通したり、専用のバンドを巻いて計るものですが、「MOCA heart」は専用の機器に約25秒間指を押し当てるだけで「血圧」「血中酸素濃度」「血流速度」を計ることができます。もちろんアプリと連動しており、測定結果はアプリに自動で反映されます。測定の手軽さや機器の小ささ、測定項目など様々な側面において、非常に画期的なサービスだと思います。

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Diabetohttp://diabe.to/
提供:DIABETO, Inc.

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DIABEDO社の「Diabeto」、Dario Helth社の「Dario」は専用の血糖測定器とスマートフォンをつないだり、データを転送することにより手入力を省き手軽に記録することができます。「Diabeto」は血糖測定器に、鳥のような見た目をした可愛らしい機器をつないで、計ったデータをアプリに飛ばすことができます。

 

Dario https://usa.mydario.com/
提供:DarioHealth, Inc.

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「Dario」は米国で上記写真の血糖測定器を販売して3か月後、2016年第2四半期において成長率が100%以上も上昇したとのことで、注目のアプリの一つですね。

参考:DarioHealth、ネット接続する血糖値測定器で米国市場における収益が2倍に増加
http://mhealthwatch.jp/global/news20160823

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2.海外では機器と連動できるアプリが豊富

海外では特徴的な機能を持った機器やアプリが出てきています。

今回ご紹介した、食事改善の「BitBite」や、血圧測定の「MOCA heart」などは、いずれも機器との連動ができるアプリです。アプリと機器を連動させることで、血圧や血糖値などの測定結果の記録が手軽になったり、自分の咀嚼の回数や噛み癖を把握し食生活を改善できたり、はたまた薬のみに頼らずに痛みを緩和したりなど、様々な疾患領域において患者さんをサポートできる可能性が増えます。

日本においても、当メディアで度々ご紹介している「Welbyマイカルテ」は測定機器と連動したり、日々の記録を医療者と共有しやすくなるような機能がありますが、今後日本でもこのように画期的なアプリが普及していくだろうと思われます。一人でも多くの患者さんやその周りの方のつらさや大変さの改善、そして解決になるように、Welbyメディアでは良い情報をいち早くみなさんにお届けできるよう、努めていきたいと思います。

※ご紹介したアプリは、配信されている各国で利用が想定されているもので、国外にあたる日本での利用を推奨されるものではありません。

 

Welbyマイカルテ

著者紹介

南 洋佑

WelbyMedia専属ライター

学生時代に参加した医療系アプリ開発コンテストで、禁煙アプリを作り入賞したことで、医療に強い関心を持つ。体や食事、栄養の知識をより役立て、患者様に届けたいとの想いからWelby Mediaの編集を担当すべく、株式会社ウェルビー(Welby)へ入社。
元高校球児で体を動かすことが得意。大学の卒業旅行として、千葉県から福井県まで”ママチャリ”で旅をしたことも。「わかりやすく、面白く、親しみやすく」をモットーに、Welby Mediaの記事の執筆に従事する。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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