高尿酸血症にご注意~その①高尿酸血症とは?

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高尿酸血症とは、血液中の尿酸が基準値より多くなった状態です。自覚症状はほとんどありませんが、高尿酸血症の状態が長く続くことで、関節部分に尿酸の結晶である「尿酸塩」というものがたまると、痛風関節炎をおこし、激痛が走ります。これを「痛風発作」といい、痛風発作を起こした人の約9割以上が成人の男性と言われています。

高尿酸血症は放置すると痛風発作だけではなく、脳血管障害、心疾患、腎障害、尿路結石、痛風発作(痛風結節)などを合併することがわかっています。「腎障害」についても注目されており、高尿酸血症は慢性腎不全(CKD)の発症や進展と深い関連があり、危険因子となっています。
また、血清尿酸値が上昇するにつれてメタボリックシンドロームの頻度が高くなり、痛風患者さんではメタボリックシンドロームの頻度が高いという報告があります。高尿酸血症の方・痛風の方は、高血圧や糖代謝異常、脂質代謝以上、肥満症があれば、それらの改善を視野に入れて生活改善や治療を行います。

■高尿酸血症の基準値

性別や年齢を問わず、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えるものと定義されています。

正   常:血清尿酸値 7.0mg/dl以下
高尿酸血症:血清尿酸値 7.0mg/dlを超える場合

■高尿酸血症の原因

高尿酸血症は血液中に尿酸が増えた状態です。「プリン体」という言葉を聞いたことがあると思いますが、プリン体は体のなかで分解されて代謝されると、最終的には尿酸というかたちで主に尿に排泄されます。健常な方ですと、体の中には通常約1200mgほどの尿酸がためられています。尿酸が作られる量は1日700mgで、そのうちの約500mgが尿に排泄され、約200mgが汗や消化液などへ排泄されています。尿酸値が上昇するということは代謝に異常が生じたことが原因です。尿酸が増える原因としては、下記があげられます。

①尿酸が体内で過剰に作られる
②尿酸の排泄が不良
③①②の両方がある混合型

■生活改善のポイント

高尿酸血症の大きな原因となるのが食べ過ぎによる総エネルギーの摂り過ぎです。
過食によるエネルギーの摂り過ぎ、高プリン体食品・高たんぱく質・高脂肪食、アルコールの常飲、運動不足などの生活習慣は、高尿酸血症の原因になるだけでなく、肥満症や高血圧症、糖代謝異常などのメタボリックシンドロームにもつながります。まずは生活習慣の改善がカギになります。

①肥満の改善
体重が多く、肥満症がある場合は解消を目指します
②尿酸をつくらない食生活を心がける
③水分を十分に摂取する
④飲酒習慣がある場合は控える
⑤激しすぎる運動は避けて、適度な強さの有酸素運動がおすすめ

次回は、尿酸値を下げる食事について解説したいと思います。

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執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。


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