慢性腎臓病~どんな病気?

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透析療法や腎移植を必要とする末期腎不全の患者数が世界的に増加しており、日本においては透析療法を行う人は約30万人います。透析導入となる患者さんの原因をみると、一番多いのが糖尿病性腎症、次いで慢性糸球体腎炎、次に高血圧症における良性および悪性腎硬化症の順になっています。

近年耳にすることが多いCKD(シーケーディ―)とは、「慢性腎臓病」の英語表記 Chronic Kidney Diseaseの略語です。CKDが進行し、透析療法が必要となる末期腎不全になるのを防ぐには、予防及び早期の治療が重要となります。
CKDの多くは、健康診断における尿検査にて尿蛋白、尿潜血が出るなどの異常を示すことがあります。初期症状としては急なむくみ、尿が濁る、高血圧症になる、尿量が急に減少するなどがありますが、多くの場合において、自覚症状がでないままで病気が進行します。

■腎臓病の発症・進行する危険因子

①生活習慣
エネルギーの摂り過ぎ、食塩の摂り過ぎ、飲酒、喫煙、運動不足、ストレス
②メタボリックシンドローム
腹部内臓肥満、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病・耐糖能の異常
③CKD(慢性腎臓病)
尿蛋白、高血圧症、貧血など
④その他の因子
加齢に伴うもの、高血圧症、膠原病、薬剤による影響

■様々な腎臓病

成人において、患者数の多い腎臓病は①糖尿病性腎症、②慢性糸球体腎炎、③腎硬化症です。病気が起こる原因やメカニズムは異なりますが、一定以上に病気が進行すると、腎臓の糸球体の機能が低下します。
・慢性糸球体腎炎
・糖尿病性腎症(糖尿病の合併症)
・腎硬化症
・ループス腎炎
・アミロイド腎
・多発性嚢胞腎(ADPKDとも呼ばれる遺伝疾患)…など

腎臓の機能については、腎臓にある糸球体で老廃物をろ過する能力がどれくらいあるか、ということで評価され、腎臓病が悪化しないための薬物・食事療法、必要に応じて運動療法に取り組むことがカギになります。たとえば、病気の原因が糖尿病に由来する腎臓病の場合は、腎臓病の治療も大切ですが、根源となる糖尿病の治療も欠かせません。

次回は、腎臓能の評価と、食事療法、薬物療法について説明したいと思います。

<関連記事>
◆腎臓病の食事について~どのような注意が必要?
http://media.welby.jp/alimentotherapy/8289/

◆腎臓病の食事例①
http://media.welby.jp/alimentotherapy/8322/

執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。


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