コレステロールの新常識?

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日本動脈硬化学会では、2015年5月1日にコレステロール摂取量に関する声明を発表しました。これは健常な人々において食事からコレステロールの摂取量と血液中のコレステロールの間に関連性がないことから、コレステロール制限は推奨されない、というもの。これまで推奨していたコレステロール摂取の制限が無くなりました。
※既に高LDLコレステロール血症患者の方には当てはまるわけではないので注意。

■そもそもコレステロールとは何?

コレステロールとは脂質の一種で、脳や血液中、筋肉など体内に広く存在しています。体内で細胞膜を構成したり、体の働きを調整する様々なホルモンの材料、消化を促進する胆汁酸などの材料になるなど、とても重要な働きを持つ成分です。「コレステロール=悪者」のイメージがありますが、どういうことなのでしょうか?

コレステロールは脂質のため、血液にそのまま溶けずにたんぱく質と結合した状態で血液中に存在しています。たんぱく質とコレステロールだけではなく他の様々な脂質とも結合していますが、どの脂質成分がどれくらい結合しているかによって比重が変わり、比重の違いによってLDL(悪玉)、HDL(善玉)のコレステロールがあります。LDLは体内の細胞にコレステロールを供給している役割があります。HDLはコレステロールを肝臓に運び、回収するような働きがあるため、善玉と言われています。
血液中のコレステロール値が高くなると健康への影響が懸念される理由は、LDL(悪玉)コレステロールが増えすぎた状態では血管の内側にたまり血管を防ぐことで血液の通りを悪くすることにあります。

■コレステロールを摂ると血液中に増える?

コレステロールは体内で合成されています。食事から摂取したコレステロールの量は約4~6割程度吸収されるといわれており、食品からコレステロールを多く摂れば、体内で合成されるコレステロ―ル量は減ります。食品からの摂取量が減少すれば、体内で合成する量が増えるように、常に一定になるように調整されています。
従来は、コレステロールを摂り過ぎると血液中のLDLコレステロール値が上昇するという説があり、コレステロール制限が設けられることがありました。しかし、(健常者において)食事からのコレステロール摂取量と血中のコレステロール値の間に相関がみられないことから、コレステロール摂取制限が無くなったのです。

次回は、高コレステロール血症の場合の食事ポイントについて説明したいと思います。

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執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。


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