広がる甘味料の可能性

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数年前より話題となり知名度が上昇した「希少糖(レアシュガー)」をご存知でしょうか?国際希少糖学会によると、希少糖とは、自然界にその存在量が少ない単糖及びその誘導体と定義されており、その数は60種類といわれます。※炭水化物を分解して得られる最小の単位の糖のことを「単糖」と言います。
自然界に見られる単糖及び糖アルコールは、圧倒的に多く存在しているブドウ糖を含む7種類で、様々な生物の細胞の構成成分となり、エネルギー源となっています。他の50種類以上は自然界にはごくわずかしか存在しないもので、これらを「希少糖」と呼ばれます。

【自然界に多く存在する単糖類】
D-グルコース(ブドウ糖)、D-フラクトース(果糖)、D-ガラクトース、D-マンノース、D-リボース、D-キシロース、L-アラビノース

【希少糖とよばれる単糖類・糖アルコール】
D-アロース、D-プシコース、キシリトール、エリスリトール

1994年には香川大学の何森(いずもり)健氏らによってフルクトース(果糖)をプシコースに変換するエピメラーゼ(DTE)が発見されたことで、希少糖を大量生産することができるようになり、その結果、希少糖は甘味料としてだけではなく生理機能をもつことが研究によりわかってきました。
希少糖のうち、キシリトール、エリスリトールは虫歯になりにくい糖アルコールとして甘味料及び食品添加物として市販されており、我々の生活になじみ深いものとなっています。新たに希少糖として加わった「D-プシコース」は、砂糖の7割程度の甘みをもちながら、エネルギーはほぼ0kcalであり、味は切れのいい甘さと清涼感が特徴です。「食後の血糖上昇を穏やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」という生理機能を持つことが研究結果として報告されています。
「D-アロース」はD-プシコースからアルドース・イソメラーゼという酵素の反応によって作られる希少糖で、生理機能としては抗酸化作用、血圧上昇抑制、抗骨粗鬆症、抗がん作用などがあることがわかってきました。
これらの幾つかの希少糖が含まれた希少糖含有シロップ(液糖)が開発され、そのはたらきが研究されてきています。D-プシコースやD-アロースのはたらきも、まだ全てが明らかになったわけではなく、今後さらに研究が進むにつれて次々と新しい機能が発見されることでしょう。甘いものを楽しみながら、メタボリックシンドローム予防もできるということで、期待が高まっています。

◆引用元:一般社団法人 希少糖普及協会 HPより
http://www.raresugar.org/rare/htm/contents.cgi?contents_id=2#hatarakilink

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執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。


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