妊娠糖尿病とは何でしょうか?②〜血糖値の管理編〜

妊娠糖尿病

先週の「妊娠糖尿病とは何でしょうか?」の続きです。
食事について説明する前に、今回は妊娠糖尿病と診断された場合の血糖管理目標についてお話したいと思います。

一般成人と比較して妊婦さんは血糖値が高いと影響が大きく及ぶため、厳しい血糖値のコントロールが必要です。理由としては、妊娠初期に血糖値が高いと先天奇形などの原因になりやすいこと、中期以降は巨大児や低出生体重児に影響しやすく難産の可能性が高くなる、生まれた後も赤ちゃんの低血糖や高ビリルビン血症などの新生児合併症の頻度が増加するためです。

妊婦健診にて血糖値が高いと指摘を受けた場合、糖尿病内科を受診します。必要に応じて血液検査や尿検査を行い、合併症のひとつである網膜症の有無を確認するために眼科で眼底検査を行います。網膜症がある場合は、妊娠の経過により悪化することもあるため、目の状態のチェックは欠かせないものです。

■血糖値の測定

血糖値は食前(空腹時)や食事後に変動するため、自宅での血糖値の測定が必要になります。血糖測定器は病院より貸出になりますので、看護師より自己血糖測定の仕方をを学びます。自宅での血糖測定は、血糖値の変動をみるために1日4~6回程度測ることがあり、経過により回数が減ることがあります。
例えば「朝食前・朝食後2時間値・昼食前・昼食後2時間値・夕食前・夕食後2時間値」など、どのタイミングで測定するか、主治医より指示があります。

妊娠中の血糖コントロールは下記を目標にし、高い場合は正常範囲にしていくように食事療法や薬物療法を実施します。

妊娠中の血糖管理目標値
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「日本糖尿病・妊娠学会 糖尿病と妊娠に関するQ&A」より作図

食事療法は、身長と体重(妊娠前の体重も参考に)から計算した必要栄養量が指示されます。
→続く

執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。


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