野菜ジュースは野菜の代わりになるのか?

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「野菜ジュースは野菜の代わりになるのでしょうか?」

この質問は栄養相談や保健指導の際に、しばしば管理栄養士が受ける質問です。
みなさんはどう思いますか?それぞれのお考えがあると思います。
この質問に対して、日本栄養士会は次のようにコメントをしています。

  • ビタミンやミネラル、β―カロテンやポリフェノールなどの成分が含まれており、野菜と同様に栄養素の摂取が期待できる
  • 加工の過程で、ビタミンCが減る
  • 加工の過程で、不溶性食物繊維(水に溶けにくいタイプ)が少なくなったり、成分が変化する
  • 野菜ジュースは、野菜の代わりとしては十分ではないが、野菜料理が手に入らない状況の時に手軽にとることができる。外食中心の方やゆっくり食事をする時間がない場合は代用として活用してもよい。

[出展:公益社団法人日本栄養士会 栄養相談Q&Aより]

注目すべきは、食物繊維という栄養成分です。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、いずれも水を吸収すると体積が増えゲル状になるという特徴を持ちます。糞便の水分量を維持して排便をスムーズにするため、腸の中の老廃物の排泄や、便秘予防に役立ちます。
また、食物繊維は小腸内のでんぷん消化を遅らせて腸管からのグルコース吸収を低下させるので、血糖値の上昇が緩やかになり食後の血糖値の低下作用が期待できます。食後の血糖値が気になる方には心強い味方です。
その他、野菜類をよく噛んで食べることで唾液の分泌を促します。噛む回数が増え、食べる速度がゆっくりになるため、満腹感を感じやすくなり食べ過ぎによるエネルギーの摂り過ぎを防ぎます。

<野菜ジュースの選び方>

  • 野菜料理がないときの代用として、補助的に活用しましょう
  • 野菜汁100%・食塩不使用のものを選びましょう
    果汁入りのタイプは糖分が多く、血糖値が上昇する可能性があります。
  • 野菜ジュースの栄養成分に注目
    根菜類が主に使用されている場合は、エネルギーや糖質量が多くなっていることもあります。コップ1杯200mlあたりエネルギーは約20~100kcal前後、糖質量は約3.0g~15gと商品により差があります。

今年発売となったカゴメ「野菜ジュース糖質オフ」は野菜の中でも比較的糖質量が少ない葉野菜を主な原料に使用しています。糖質が気になるという方はチェックしてみてください。

自宅でミキサーやジューサーを使ってオリジナルの野菜ジュースを作るのも良いですね。好みの野菜や季節の野菜など取りあわせて、お気に入りの味を見つけてみてはいかがでしょうか。

執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。


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