こんにちは!Welbyメディア編集の川田です。
糖尿病の中でも9割を占めると言われる「2型糖尿病」。「2型糖尿病」の治療には、インスリンの分泌を促す薬や食後の血糖値の上昇を抑える薬などを服用する薬物治療だけでなく、適度な運動で体循環を整える運動療法や、食生活を見直す食事療法などさまざまなアプローチ法があります。そのなかでも、ご自身の普段の心がけで今日からでもできるのは、やはり「運動療法」や「食事療法」です。正しい知識さえ身につければ、医療を普段の生活にも活かせることができます。
本エントリーでは、「糖尿病」や「高血圧」、「脂質異常症」などの生活習慣病の改善、重症化予防とは切っても切り離せない「食事」をテーマに、「低カロリー」の食事に注目して、美味しくて健康になれる、そしてあと数日に迫っている「ハロウィン」に向けたおしゃれなレシピ「電子レンジで簡単!鶏肉と野菜でジャック・オ・ランタンロール」を紹介します。
目次
1.「糖尿病食」の別名は「低カロリー食」
「糖尿病」の改善や予防、重症化予防のための食事を「糖尿病食」ということもありますが、糖尿病食は何かを「我慢する」食事だと思われることが多いようです。しかし、自分が食べたいものが絶対に食べられない、飲めない、といったような我慢する食事では決してありません。糖尿病食に限らず、食事で大切なのはバランスです。
糖尿病食は、別名「低カロリー食」と言われていて、カロリーを控えた食事の設計が基本です。カロリーを控えているから極端に味が薄いということはまずなく、バランスのとれた食事と言えます。
2.低カロリーの肉といえば「鶏肉」
文部科学省「食品成分データベース」を用いて、豚肉・牛肉・鶏肉のそれぞれの部位の可食部100gあたりのカロリーを比較してみました。そうすると、鶏肉のカロリーが低いことが一目瞭然です。
もちろん、牛や豚にもヒレ肉などといった比較的低カロリーな部位もあります。そのため、鶏肉に限らず、食材を選べば健康を考えた料理を作ることが可能です。
参考:食品成分データベース
3.鶏肉に含まれる栄養素
■良質なタンパク質
筋肉のもとになるタンパク質は、アスリートの方で積極的に取り入れている方もいます。冒頭で述べましたように、「糖尿病」の治療法には食事だけでなく運動も大切ですので、食事とあわせて強い体になるように心がけてみるといいかもしれません。
■ナイアシンなどのビタミン
体の代謝を活性化させ、血流の流れも良くする働きのあるナイアシンは、ダイエットや美肌にも効果があると言われ、様々な分野で研究がなされています。
■パルミチン酸などの脂肪酸
「動脈硬化」や肌荒れにも効果があるとされて、化粧品にもよく含有されている成分です。脂肪酸は体にたまりやすいという特徴があるため、適度な摂取が大切です。
このように、カロリーの低い鶏肉にも、体に良い栄養素はたくさん含まれています。
4.メニューのご紹介
栄養素(一人前)
カロリー:422kcal
塩分:0.23g
炭水化物:4.84g
タンパク質:33.1g
脂質:28.1g
食物繊維:1.65g
参考:カロリーSlimより
材料(一人前)
皮なし鶏もも肉:100g×2枚
にんじん:30g
さやいんげん:4本
レタス:4枚
ミニトマト:2個
塩:少々
5.実際に作ってみましょう
(1)にんじんは三角柱状にきり、インゲンとともに下茹でする
(2)鶏肉を広げて塩を少々ふる
(3)にんじん一枚とインゲン2本を並べて巻く
このとき、切り口が顔になるように工夫する
(4)耐熱皿に(2)を置いてラップをかけ、電子レンジで5分間加熱する
(5)裏返してさらに2分間加熱する
(6)食べやすい大きさに切り盛り付ける
6.まとめ
糖尿病食は「低カロリー食」という別名を持っています。カロリーを控える必要がある方でも、しっかりお肉は食べたい、という方のために、お肉の中でも特に低カロリーである鶏肉を使った料理を紹介しました。
カロリーは控えめですが、鶏肉は良質なタンパク質で栄養素もしっかりと含まれているため、白米やお味噌汁と一緒に摂取すれば、バランスの良い食事になります。電子レンジを用いて簡単に調理できるので、忙しい毎日にも手軽に作れる低カロリー食です。
これからハロウィンの時期ですね。食卓にもハロウィンを取り入れてみてはいかがでしょうか。
著者紹介
川田 愛
都内某大学の薬学部3年生
家族の発病をきっかけに薬学の道を決意。家庭的な医療の実践を目指して日々勉強中。
衛生薬学・医薬品評価薬学・地域医療薬学といった社会研究薬学分野に興味があり、机上や研究室での活動にとどまらない「対人援助職」として、薬剤師の使命を全うすることが目標。
空が好きで、旅行先では基本的に上を見上げている。趣味は美術館巡り。
本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。