糖尿病や低血糖症の患者さんに!「低GI値食品」を使った簡単健康レシピ 〜「秋の味覚の王様“松茸”でつくるほかほか炊き込みご飯」を作ってみた〜

糖尿病や低血糖症の患者さんに!「低GI値食品」を使った簡単健康レシピ

こんにちは。Welbyメディア編集の川田です。今回は「糖尿病」や「高血圧」、「脂質異常症」などの生活習慣病の改善、重症化予防とは切っても切り離せない「食事」をテーマに、「低GI値」の食事に注目して、美味しくて健康になれる「秋の味覚の王様“松茸”でつくるほかほか炊き込みごはん」をご紹介していきます。

 

1.血糖値は下げればいいわけではない「低血糖症の恐れも」

糖尿病」や「高血圧」、「脂質異常症」、「動脈硬化」をはじめとして、血圧や血糖値に関連する疾患は数多くあります。
血圧や血糖値がいつもより高い状態が長く続くと、体に様々な悪影響を及ぼすといわれています。しかし、同時に血糖値を抑えようとしすぎることで、血糖のコントロール不良である「低血糖症」になる恐れもあります。
低血糖症は、血糖値が下がるだけでなく、異常なほど高血糖になったりと、血糖値の不安定な上下動が特徴的です。糖を全身の組織への取り込む「インスリン」の作用が働きすぎたり、制御がきかなくなったりすることに起因しています。
そのため、血糖値を測定した際、低血糖だった場合は、医師に相談することが重要です。スマートフォンのアプリなどで簡単に血糖値を記録、医師に伝えることができるので、このようなツールを活用することもおすすめです。

(参考:スマートフォンアプリ Welbyマイカルテ

Welbyマイカルテ

 

2.低血糖症の症状

「低血糖症」の症状としては、不安やイライラ、注意力が低下したり眠気やめまい、最悪の場合は昏睡状態から死に至ることもあります。精神的な落ち込みなどもあるため、「統合失調症」や「うつ病」と誤診されてしまうこともあります。

(参考:八重洲クリニック 低血糖症

3.適度な血糖値の重要性

血圧や血糖値といった「数値」を指標にして、疾患の治療に取り組むのはモチベーションも高まり重要なことですが、時にその数値にこだわりすぎて、過度に血圧や血糖値を下げすぎると、かえって良くない一面もあります。何事も、適度な取り組みが推奨されています。
血糖値は過剰に上がりすぎても下がりすぎても体に負担をかけます。また、基準値はあくまで基準値ですので、基準値よりどれだけ高いか、ではなく、普段のご自身の血糖値とどのくらい離れているか、という視点が大切です。(処方薬の摂取を自己判断で中断するなどといったことは、体に甚大な影響が出る場合がありますので、詳しくは主治医の先生と相談してください。)

 

4.適度な血糖値を保つための方法の一つに「食事療法」がある

血糖値の問題は、先天的なインスリン分泌異常の方や一部の例外を除き、多くの場合食事の摂取方法で改善することが、徐々に分かってきました。先ほど紹介した「低血糖症」にも、食事が原因となる機能性低血糖と呼ばれるものもあります。食事が原因になるということは、食生活を改善することで症状が改善することもあるということは容易に想像できるかと思います。
健康に良い食品の中でも、今回は血糖に深い関わりのある、「低GI値食品」に注目しました。

 

5.糖尿病にも低血糖症にも有効な「低GI値食品」とは

食品中に含まれる炭水化物は体の中で代謝されたり消化されるなどして、その一部が糖に変わります。人体の活動のエネルギー源となる糖は、血液中に取り込まれて全身に循環します。血液中にどれくらいの糖があるかを測定したのが血糖値です。そしてその血糖値が「上昇するスピード」を計ったものを「GI値(グリセミック・インデックス値)」と言います。ブドウ糖を摂取したときの上昇率を100として、相対的に表されます。

つまり、
・GI値が高い食品は、食べると血糖値が急激に上昇する
・GI値が低い食品は、食べると血糖値が徐々に上昇する
という事です。

車で言い換えるならば、ガソリンが「血糖」、ガソリンのメーターが「血糖値」、ドラーバーの運転テクニックを測ったものが「GI値」といえます。急発進や急ブレーキといった荒い運転をしていると、ガソリンの変動も激しく、エンジンやタイヤにも負担がかかりますよね。愛車を長持ちさせるには、エコな運転を心がけるのも一つの手かもしれません。それができる優秀ドライバーが、食生活における「低GI値食品」なのです。

本エントリーでは低GI値食材、「松茸」(GI値29:一般にGI値55以下で低GI値と言います)を使った季節のほかほか炊き込みご飯をご紹介します。

(参考:大塚製薬 GIについて学ぼう

 

6.五感を楽しみ、ゆっくりと時間をかけた食事で免疫力が向上する

■唾液の分泌を促進して、免疫力を高める

食生活は、単に体に良い栄養素を含んだ食品を食べるだけではありません。「食事は五感で楽しむ」というように、人間は味覚だけで食事をしているわけではないということです。台所から良い香りがしたら、じわっと唾液が出てくる、そんな経験も想像できるのではないでしょうか。健康的でよりよい食生活を送るには、香りや彩りで食品を選んでみるという日が、あってもいいかもしれませんね。
香りや見た目、食感やのど通りなどをゆっくりと時間をかけて味わうことで、抗酸化作用のある唾液の分泌が促進され、より衛生的な食事の時間になるといわれています。消化運動も活発化して栄養素を吸収しやすくしてくれるので、免疫力も高まります。

(参考:「五感で食事を楽しむ」ことが免疫力アップにつながる理由 医療法人社団明医会小田クリニック 院長 小田 治範

■リラックス効果で脳にも良い影響が

また、五感を存分に働かせて食事をすると、脳にもいい効果があります。α波という「緊張をほぐしリラックスする」脳波が刺激され、これが精神的な安定ももたらします。秋の味覚の王様“松茸”は、味覚だけでなく嗅覚の王様でもあります。そこで、“松茸”を活用したレシピを紹介します。

 

7.メニューのご紹介

材料(1人前1食分)
米  :一合
松  茸:1本
にんじん:半本
醤  油:大さじ1
油 揚 げ:1枚

 

8.実際に作ってみましょう

(1)米を研いで水を張っておく

お米

お米


 

(2)松茸、にんじん、油揚げをうすく細切りにする

松茸 にんじん 油揚げ

松茸 にんじん 油揚げ


 

(3)一合分の水を入れ、(2)の具材を加える

松茸など具材を加える

松茸など具材を加える


 

(4)炊飯器をいつもと同じ要領で、スイッチオン

 

(5)できあがったら軽くふっくらとまぜる

 

(6)お茶碗にほかほかのうちに盛り付ける

完成!「秋の味覚の王様“松茸”でつくるほかほか炊き込みごはん」

完成!「秋の味覚の王様“松茸”でつくるほかほか炊き込みごはん」


 
 

9.まとめ

糖尿病」の治療に不可欠な血糖値を下げる治療ですが、過度に血糖値を下げると血糖コントロール不良の「低血糖症」になることもあります。そうならないためにも適切な食生活が大切です。「低GI値」という考え方を今後の食生活に取り入れると、現在の治療がより効果的になることもあるかと思います。
糖尿病」と診断されたとき、どのようなご飯を食べるべきなのか、どんなものなら食べていいのか、不安な患者さんもいるかと思います。淡泊なヘルシーフードだけではなく、今回ご紹介したメニューなどを日々の食生活に織り交ぜていけば、食事療法も続けやすくなるかと思います。

今回紹介した、ほかほかの炊き込みご飯は具材をまぜてお米を炊くだけで季節感があり、簡単に作ることができます。また、お好みでネギを散らしても美味しいです。低GI値食材「松茸」で、秋の風味を堪能してみてはいかがでしょうか。

Welbyマイカルテ

著者紹介

川田 愛

都内某大学の薬学部3年生

家族の発病をきっかけに薬学の道を決意。家庭的な医療の実践を目指して日々勉強中。
衛生薬学・医薬品評価薬学・地域医療薬学といった社会研究薬学分野に興味があり、机上や研究室での活動にとどまらない「対人援助職」として、薬剤師の使命を全うすることが目標。
空が好きで、旅行先では基本的に上を見上げている。趣味は美術館巡り。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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