お酢の力で心筋梗塞を予防!今日からつくれる簡単健康レシピ 〜「血液さらさらバルサミコ酢で秋刀魚(さんま)の蒲焼き」を作ってみた〜

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こんにちは!Welbyメディア編集の川田です。今回は、生活習慣病の改善、重症化予防とは切っても切り離せない「食事」をテーマに、「お酢」に注目して手軽で美味しい「血液さらさらバルサミコ酢で秋刀魚(さんま)の蒲焼き」をご紹介していきます。

1.お酢の力で血液がさらさらに

■バルサミコ酢にはASTの値を下げる効果がある
お酢には、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸といったアミノ酸が豊富に含まれています。
バルサミコ酢15mlを定期摂取すると、血清AST値が8週間後に13%低下したことが認められている報告があるように、お酢によってASTという検査値の値が下がるといわれています。
また、添加物を含む「酢飲料」を連続摂取したときの体への影響を検討した医学的な研究でもASTが8週間後有意に低下したという研究結果もあります。

■AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)とは?
お酢を飲み続けると低下すると言われるASTとは一体何なのでしょうか。
ASTは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略で肝臓に多く含まれる代謝酵素です。代謝を手伝う酵素なので、血液中に混ざることはほとんどなく、健常な人の血液中にはほとんど検出されません。しかし、「アルコール性肝障害」や「薬物性肝障害」、「ウイルス性急性・慢性肝炎」などの肝疾患など、なんらかの原因で肝臓の細胞が傷つくと、この代謝酵素が血液中に流れ出て、血液中のASTの値が高くなります。
(参考:Welbyメディア ASTの解説文を考えよう!LOVEプロジェクト

■AST値が下がると、血液がさらさらに
お酢を摂取することにドロドロな血液の原因にもなる血小板凝集を抑制し、血液の粘度が下がり、血液がよりさらさらになるという効果が期待できます。

■血液がさらさらになるとこんな効果が・・
血液がさらさらになると、毛細血管を血液が流れやすくなるため、身体の抹消部分まで酸素や各種栄養素が届きます。手足の冷え性が解消したり、肩こり、頭痛、めまいなどの症状が改善するといわれています。また、命を脅かすような心筋梗塞や脳梗塞などの心血管リスクを下げ、動脈硬化を防ぐといわれています。

1)冷え性や肩こり、頭痛、めまいなどの解消
2)心筋梗塞の予防
3)脳梗塞の予防
4)動脈硬化の予防

 

2.お酢には生活習慣病の重症化や発症を抑える効果も

■高血圧を抑える効果も
また、血管の拡張や、RAA系(レニンアンギオテンシンアルドステロン系;全身の動脈を収縮したり循環血液量を増加させる物質の分泌を促す、血圧上昇機構)の抑制作用があるため、高血圧の予防効果があるといわれています。

■体脂肪の燃焼を助け、肥満防止・予防
お酢に多く含まれるクエン酸は、脂肪をエネルギーに変換する「クエン酸回路」をスムーズにする働きがあります。
また肝臓でのPPARα(糖質や脂質代謝などに深く関与する転写調節因子)を活性化し、肥満の予防にも期待できます。

■黒酢や食酢は高血糖抑制効果がある
黒酢の高血糖抑制効果は以前より言われています。
黒酢の発酵残渣である黒酢もろみ末の高血糖抑制効果も、2型糖尿病マウスを用いた実験で、血糖値、血中総コレステロール濃度、中性脂肪濃度の有意な低下が報告されています。

また、食酢(酢酸)は食材が胃の中に留まる時間を延長し、グルコース(糖分)の吸収を遅らせるなどの作用で血糖値の急上昇を回避し、糖尿病の予防になるといわれています。

 

3.お酢にはあらゆる健康効果が

■お酢に含まれるクエン酸で腸の殺菌、便秘予防
お酢に多く含まれるクエン酸は、腎臓が利尿作用を促してせっせと老廃物を体外にだそうとする傾向があり、腸内の有害な細菌を減らしたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発化したりといった作用があり便秘の解消も期待できます。

■その他期待される効果

お酢の作用 期待される効果
静菌・殺菌作用 食中毒予防
食材の酸性化 魚臭さ緩和
疎水性物質の乳化作用 油の均一化による美味しさ向上
酸味付与 唾液分泌促進、減塩効果
胃のPGE2増加 胃粘膜保護
胃液分泌促進 消化促進
カルシウム吸収促進 骨粗鬆症予防
骨形成促進作用
肝臓・筋肉のグリコーゲン再補充促進 疲労回復促進
運動後の血中乳酸増加抑制
肝臓での脂肪合成抑制・β酸化促進 脂質異常症予防

4.秋の魚“秋刀魚”とお酢を一緒に食べることで心も体も健康に

秋と言えば「秋刀魚(さんま)」。美味しい秋刀魚を食べると秋が来た、と感じるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

■青魚のEPA、DHAで脂質・血糖のコントロール
秋刀魚(さんま)をはじめとする青魚には、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富に含まれていて、脂肪や糖分の吸収を抑える効果もあるので、お酢と一緒に食べるとますます健康へ近づけるはずです。

■魚が苦手な方もお酢によって食べやすく
食べるのは好きだけど作るのは魚臭さが苦手で…という人も、バルサミコ酢の酸性化作用によって匂いも緩和され、むしろほんのりと甘酢っぱい香りが口いっぱいに広がります。

 

5.メニューのご紹介

栄養素(1人前)
カロリー:204kcal
塩分:1.0g
炭水化物:5.3g
タンパク質:17.4g
食物繊維:0.3g
脂質:13.0g
(日本食品標準成分表2015年版文部科学省、および「関西電力病院のおいしい糖尿病レシピ」より)

材料(1人前)
秋刀魚:1尾
小麦粉:小さじ1
オリーブオイル:適量
バルサミコ酢:大さじ1
醤油:小さじ1
(お好みで白ワイン:大さじ1)

 

6.さあ作ってみましょう(簡単です!)

(1)秋刀魚を3枚におろす

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(2)小麦粉をまぶす

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(3)オリーブオイルをひいたフライパンで中火で焼く

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(4)焼き色がついて火が通ったらバルサミコ酢と醤油をかけてさらに一煮立ちさせる

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(5)お好みでミニトマトや生野菜を添えて盛りつければ完成!

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7.まとめ

心筋梗塞や脳梗塞など、血液がドロドロになると発症する可能性の高い症状にならないためにも、日々の食生活への注意は重要です。また、「糖尿病」や「高血圧」、「脂質異常症」などの生活習慣病の予防や治療にも食事は有効といわれています。
今回のレシピはとても簡単な料理なので、すぐに出来上がりました。余談ですが、もっともっと手軽に作りたいという方は、小麦粉をまぶす作業をカットしても、多少食感が変わりますが、十分な料理に仕上がります。

塩や醤油など、いつも同じ味付けになりがちな魚料理を、今晩は甘みを生かしたバルサミコ酢を使って一味違う一品にしてみてはどうでしょうか。

<参考文献>
 Double Blind Study of Health Claims for Food Containing Extract of Kabanoanatake
 黒酢もろみ末のII型糖尿病モデルマウスKK-Ayに対する高血糖抑制効果
 黒酢含有食品の体脂肪及びエネルギー代謝へおよぼす影響
 黒酢含有食品による血圧、QOL、体質への効果

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著者紹介

川田 愛

都内某大学の薬学部3年生

家族の発病をきっかけに薬学の道を決意。家庭的な医療の実践を目指して日々勉強中。
衛生薬学・医薬品評価薬学・地域医療薬学といった社会研究薬学分野に興味があり、机上や研究室での活動にとどまらない「対人援助職」として、薬剤師の使命を全うすることが目標。
空が好きで、旅行先では基本的に上を見上げている。趣味は美術館巡り。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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