小児肥満を抑制するために、親に情報提供を


小児肥満

急増する小児肥満

文部科学省の学校保健統計調査によると、ここ30年の間肥満傾向のこどもは2~3倍に増えているとされています。9-17歳で10%を超え、年齢とともに上昇をしています。
子どものときに肥満していると、40~80%の確率で成人したときの肥満につながるといわれ、将来、糖尿病や高血圧、高脂血症、動脈硬化、脂肪肝などの生活習慣病にかかる危険性が増します。
従って、将来の健康な日本社会を維持するためにも、小児肥満を解消することはとても大事なのです。
参考:メタボリックシンドローム・ネット

生活習慣が原因?

小児肥満の原因の一つとして生活習慣が指摘されています。

22時以降に就寝するこどもの割合は、1歳6か月から過半数となっており、年齢があがれば上がるほど上昇する傾向にあります。
これは10年前の2倍で、就寝時間が短くなると肥満につながるとされています。こどもが大人の生活リズムに同調していることが肥満上昇の原因の可能性が指摘されています。

また、夕食を遅く食べること、朝食を欠食することも原因として疑われています。
小中学生で20時以降に食べるこどもは7.1%で、朝食欠食率は1歳から5%以上となり、ともに年齢とともに上昇します。

食生活の乱れに加えて、運動量・活動量の低下も原因として考えられています。

食事内容が原因?

一方で、今回親の食生活の影響を指摘する研究が発表されました。

145組の親子の夕食を記録しその傾向を図ったところ、以下のような点が分かったそうです。
・より多く食べる親を持つ子供は、より多く食べる傾向にある
・より多く食べる子供は、親が分け与える分量が多い傾向がある
・親が無職の場合、より多く食事を与える傾向がある

この調査を行った研究者は、親が子供の適切な食事量がわかっていないためにこのような結果がでたのではないかと話しています。
参考:Parents’ Meal Portions Predicted Kids’ Portions

解決策は親への情報提供か?

これらの情報から感じるのは親への情報提供の必要性です。

生活習慣や食事分量は、子供本人が判断ができない1歳といった幼少期から乱れていることがわかります。健康的な生活習慣・食習慣を身につけられるように導くことが求められています。

親としては「一緒にいる時間を増やしたい」「たくさん食べて、すくすく育ってほしい」という思いを持つことは自然だと感じます。しかし、子供の健康にとって何が適切なのかを知り、それを尊重することが小児肥満の抑制、そして子供の将来の健康を守る上では大切なのではないでしょうか?

執筆者紹介

satoshi2

ヘルスケア・コンサルタント
谷口諭
URL: http://www.mystar-japan.biz/


糖尿病患者団体マイスター・ジャパンの事務局、YOKOHAMA-VOXのスタッフを務める。炭水化物量検索アプリ「Carbodata」の運営をする他、教育的観点からのヘルスケア分野の著作、セミナーの開発を行う。
 
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