糖尿病でも低血糖には注意!低血糖の症状、原因、対処法

糖尿病でも低血糖には注意!低血糖の症状、原因、対処法

こんにちは!Welbyメディア編集の高橋です。

糖尿病」とは血糖値が高い状態、いわゆる高血糖が特徴の病気です。体内のインスリン作用が弱まることで、血糖値が基準値より高くなる、つまり高血糖となり、そこから血糖値が正常値まで下がりにくくなります。高血糖の状態が続くと身体の色々な部分に負担をかけ、「糖尿病性網膜症」や「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」などの糖尿病性三大合併症をはじめとした、「糖尿病」の合併症も発症しやすくなります。身体にとって良いことは何もない高血糖は、健康な日常のために予防・改善が必須です。

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そんな高血糖と正反対の位置にある低血糖は身体にどのような影響があるのでしょうか?高血糖ではないのだから大きな問題はないのでは?とイメージする方もいるかもしれませんが、低血糖も身体への負担や色々な危険を含んでいます。特に糖尿病治療を行っている方は、血糖値をコントロールすることを目指して治療に励む方が多いですが、薬物療法などで低血糖を引き起こす可能性もあり、正しい予防対策が重要です。
本エントリーでは、「糖尿病」と低血糖の関係について解説します!

1.低血糖とは

低血糖とは、「糖尿病」の治療を薬で行っている方に高い頻度でみられる症状です。
血糖値をコントロールするための「糖尿病」の薬は、インスリン等の注射薬や飲み薬があります。これらの「糖尿病」の薬が効きすぎてしまい、血糖値が低くなりすぎた状態が低血糖です。
指導通り薬を使っていて突然起こるわけではなく、インスリン注射の過量使用の他、薬の使用と様々な原因が影響しあい低血糖は起こります。低血糖は徐々に症状を感じることもあれば、自覚症状が無いまま重症な低血糖状態となり、最悪の場合、命にまで影響が及ぶことがあるため注意が必要です。

2.低血糖の症状

低血糖の症状

低血糖の症状

自覚症状のありなしに関わらず、血糖値が70mg/dlより低い状態は低血糖と判断されます。
また、70mg/dlより高い状態でも低血糖の症状は起こる場合があるため、その場合は数値よりも自覚症状を認識が必要です。
低血糖の状態が放置されると意識障害を起こしたり、昏睡の状態になり、脳に重大な後遺症が残ったり、命の危険もあります。そのため、気軽に放置せず、迅速な対応をすることが重要です。

健康な状態(70mg/dl以上)

一般的に健常人は空腹時でも血糖値が70mg/dl以下になることはほとんどありません。

交感神経症状が現れる(70mg/dl未満)

血糖値が下がると、インスリンを下げるホルモンであるインスリンの分泌が弱くなり、ブドウ糖の利用が抑えられます。また、身体の中でブドウ糖の供給が増えます。その結果、血糖値を上げようとしてアドレナリンやグルカゴンが分泌され、交感神経症状が現れます。
具体的には、汗をかく、不安な気持ちになる、脈が速くなる、手や指が震える、顔色が青白くなるなどの症状が現れます。

中枢神経症状が表れる(30mg/dl未満)

血糖値が低いことにより、脳の機能が低下して中枢神経症状が現れます。眠気が強くなる、強い脱力感がでる、めまいがする、集中力が低下する、混乱、視力障害が生じるなどの症状が現れます。

(出典:厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル

3.低血糖の原因

低血糖の原因

低血糖の原因

低血糖症状を起こす原因は、「糖尿病」の治療に使用する飲み薬やインスリン量の他、食事やアルコールなども影響してきます。

インスリン治療における薬の使用

厚生労働省はインスリン治療を行っている方の低血糖を引き起こす可能性のあるリスク因子を下記のようにまとめています。

(1)インスリン注射や低血糖についての知識不足
(2)インスリン注射量の誤り
(3)血管内へのインスリン注射
(4)インスリン抗体

(引用:厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル

高血糖を抑えるために使用するインスリンや飲み薬は、適した用法・用量でない場合、反対に低血糖を引き起こすリスクがあります。そのため、薬の使用法を正しく把握し、軽い低血糖が起きたときには自分で対処できるよう知識を持つことが必要です。

食事の時間帯や量

早朝の空腹時や、昼食や夕食などの食事の時間が遅くなった時に低血糖が起こりやすくなります。忙しい時や、1日の行動が普段と大きく違う場合などは低血糖への対処を意識しておくと安心です。
また、食事の量が少ないときにも低血糖は起こりやすいです。食べ過ぎは高血糖を招きますが、日常生活をおくるために必要なエネルギーの摂取は重要です。普段自分がどのくらいの量を食べているのか把握することが予防に繋がります。

(1)食欲低下・嘔吐・下痢などのシックデイ
(2)食事の遅れや非摂食
(3)食事・運動療法を開始して間もない

(引用:厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル

アルコールの大量摂取

アルコールを原因としたアルコール性膵炎を繰り返すと「糖尿病」を併発するリスクが高まるといわれていますが、一方でアルコールを原因として低血糖を起こすことがあります。
十分に食事を摂らずに飲酒することにより、アルコールの代謝に伴って糖を生成する代謝が起こりにくくなり、血糖値が下がります。

(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット

運動の時間帯や量

運動量が多すぎるときにも、運動中や運動後に低血糖を起こしやすくなります。空腹の状態で運動をすることは避けると同時に、状態によっては捕食が必要な場合もあります。
糖尿病」の予防・改善に運動は重要であり、運動療法を薦められる方も多いかと思いますが、その際は医師の指導を守り、自分に適した運動を行いましょう。

(出典:厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル

4.低血糖の対処法

低血糖の対処法

低血糖の対処法

糖質を摂取する

自分で行う対処法のひとつは、ブドウ糖・砂糖・飴・チョコレートなどの糖質を持ち歩くことです。また、α-グルコシダーゼ阻害薬を使用している場合は、必ずブドウ糖が必要になりますので、自分が使用している薬についてしっかり把握をしましょう。
食事やブドウ糖の摂取により、通常5分以内に低血糖の症状は治まります。ただし、状態によっては30分もしないうちに再び低血糖になる恐れがあるので、継続的な血糖コントロールが必要です。

自己血糖測定を行う

血糖の自己測定を行い、低血糖状態になっていないか確認することも症状を悪化させないために必要な対処法です。

家族や身の回りの人に伝える

そして意識が朦朧として自分で対処できない事態に備えて、家族や周囲の方に低血糖についての説明や対処法を伝えておくことが重要です。

(出典:厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル

おわりに

本エントリーでは「糖尿病」と低血糖の関係について解説しました。
糖尿病治療の影響で、どうしても起こりやすくなる低血糖は、少しでも重い症状にはならないように意識して対処することと、再発予防を行う事が大切です。低血糖の再発予防は、「今回の低血糖はなぜ起きたのか」「日常生活で通常と違う点はないか」と自分の行動から原因を探り、今後の対応策を把握することです。

そのためには、今までの自分の血糖値や体調、食事などの行動記録が大きな参考となります。自分で原因が確定できなくても、記録があることで医師への相談もスムーズとなり、また医師からの指導も的確なものへと近づきます。
毎日自分の記録を取り続けるという作業は手間がかかり、途中で諦めてしまう方もいるかもしれません。簡単に記録し、楽しく続けるためにはアプリの活用もオススメです!
スマートフォンアプリ「Welbyマイカルテ」では毎日の食事を写真で記録することができ、低血糖の原因を探す時にも役に立ちます。また、血圧・血糖値・体重などの記録も簡単です。生活習慣の改善だけではなく、低血糖が起こった際にも参考になる自分の状態や状況は継続して記録していきましょう!


著者紹介



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