糖尿病の予備群とは?正しい予防対策で糖尿病への進行を防ごう

糖尿病の予備群とは?正しい予防対策で糖尿病への進行を防ごう

こんにちは!Welbyメディア編集の高橋です。

厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」によると、平成27年時点では「糖尿病が強く疑われる者」(糖尿病有病者)が年々増加傾向であり、特に成人男性はおよそ5人に1人の方が「糖尿病」であるといわれています。(20歳以上の方で男性は全体の19.5%、女性は9.2%)。
この数字の大きさから分かる通り、「糖尿病」は日本における生活習慣病の代表格です。血液中の糖分濃度を下げるインスリンがうまく機能しないため、血糖値が急激に上昇し高血糖が続く症状が「糖尿病」の特徴です。

(参考:厚生労働省 国民健康・栄養調査

最適ではない生活習慣が大きく影響する「糖尿病」は、前触れもなくある日突然発症するわけではありません。「国民健康・栄養調査」によると「糖尿病の可能性を否定できない者」(糖尿病予備群)は約1,100万人と推測されています。糖尿病予備群の方たちが「糖尿病」を発症しないために、何を改善し何に気をつければよいのでしょうか。
本エントリーでは糖尿病予備群について解説します!

1.糖尿病予備群の意味

糖尿病」は原因により大きく2種類に分けられます。ひとつは自己免疫疾患などが原因で発症する「1型糖尿病」(インスリン依存型)。そしてもうひとつが日本では「糖尿病」の大多数を占める、遺伝的要因や過食・運動不足などの乱れた生活習慣など様々な要因が原因で発症する「2型糖尿病」(インスリン非依存型)です。
「2型糖尿病」の患者さんには「1型糖尿病」の患者さんより人数が多く、一般的に「糖尿病」とは、主に「2型糖尿病」を指すことが多いです。
遺伝性である「1型糖尿病」ではなく、生活習慣を原因として発症する「2型糖尿病」になるリスクが高い人を糖尿病予備群と指すことが主です。

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2.糖尿病予備群にあてはまりやすい条件

糖尿病予備群にあてはまりやすい条件

糖尿病予備群にあてはまりやすい条件

糖尿病予備群とは、その名の通り今の状態を長く続けていると「糖尿病」が発症すると危惧される方々です。個人の生活習慣が大きく影響する「糖尿病」は、誰でも糖尿病予備群になる可能性があり、更に糖尿病予備群となってしまった方は予防対策を行わないとより「糖尿病」を発症しやすくなります。
糖尿病予備群の可能性がある大まかな条件です。

・両親や祖父母など血縁者に「糖尿病」の人がいる
・食べ過ぎ、飲み過ぎの状態が習慣になっている
・肥満体系である
・健康診断の結果で血糖値が高い
・健康診断の結果で尿に糖やタンパク質が含まれていた
・年齢は若くても歯周病がある
・おできなど皮膚にできた症状の治りが遅い

医学的な予備群判断基準

糖尿病予備群に自分が当てはまるかどうか不安な方は専門機関で診察を受けることができます。医師の診断は一般的に症状の確認に加え、ブドウ糖負荷試験と空腹時血糖値の検査を行い、診断されることがあります。
ブドウ糖負荷試験と空腹時血糖値の二つの検査により、正常型、境界型、糖尿病型の3つに分類されます。

正常型

糖液を飲む前の血糖値:110mg/dl未満
糖液を飲んで2時間後:140mg/dl未満

境界型=糖尿病予備群

糖尿病予備群の方は境界型に該当します。
正常型、糖尿病型に該当しない数値
糖液を飲む前の血糖値:110mg/dl~125mg/dl
糖液を飲んで2時間後:140mg/dl~199mg/dl

糖尿病型

糖液を飲む前の血糖値:126mg/dl以上
糖液を飲んで2時間後:200mg/dl以上

(参考:日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド

この他にHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という血糖値の平均を示す数値が5.6~6.0%(基準値は4.3~5.8%)の場合や、メタボリックシンドローム(複合生活習慣病)も判断基準となります。

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3.糖尿病予備群が実行すべき対策

糖尿病予備群が実行すべき対策

糖尿病予備群が実行すべき対策

糖尿病予備群になったら、早い対応が肝心

糖尿病予備群の時点では「糖尿病」としての自覚症状はありません。しかし、「糖尿病」が発症すると糖尿病性網膜症・腎症・神経障害といった深刻な合併症や動脈硬化、様々な制限のある生活や身体の消耗を感じることになります。
まだ比較的改善のしやすい糖尿病予備群の段階で予防対策することが大切です。動脈硬化などは予備群の段階でも進行は進んでおり、糖尿病予備群としての予防対策は他の生活習慣病の予防にもなります。

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食事の取り方や内容に気をつけよう

食事において特に意識することは、血糖値を上げすぎないということです。そのためには食べ方や時間、食品などを意識することが重要です。

・少しでも良いので必ず朝食を取る
・1日3食をできるだけ同じ時間帯に取る
・食事は最初に炭水化物を食べない(野菜→魚・肉など→ごはん)
・血糖値の上昇を緩やかにする食品を取り入れる(きのこ類、海藻、野菜、穀物など)
・就寝3時間前までに夕食を取り、寝る直前に間食をしない
・過食に繋がるため早食いをせず、ゆっくり噛んで食べる

(参考:日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド

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運動をしよう

運動不足は体内のブドウ糖がエネルギーとして消費されないことで血糖値が上がりやすくなります。またメタボリックシンドロームに繋がる肥満を招くことにもなります。
運動といっても、いきなりジムへ通ったり、長距離を走る必要はありません。まずは毎日意識的に身体を動かすということを心がけてみましょう。
一番手っ取り早く簡単な方法は歩くことです。出勤や買い物などの外出時に車を使わない、最寄り駅よりいくつか手前で降りる、エスカレーターは使わず階段を使うなど、何かしら行動の選択をする時は身体を動かすチャンスだと思って、ぜひより運動に繋がる行動を選択してみましょう!

(参考:日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド

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定期検診を受けよう

糖尿病予備群は自覚症状がないため、忙しい毎日をおくっていると、つい食事や運動を続けられなかったり、「糖尿病」のことは忘れてしまうことがあるかもしれません。しかしそのままの状態でいると、気がついたら「糖尿病」を発症していたという事態になる可能性が高まります。
会社勤めをしている方は年に1回健康診断を受ける方も多いかと思いますが、それ以外の方も定期検診を受けることが重要です。

4.おわりに

本エントリーでは、糖尿病予備群について解説しました。
糖尿病」は特定のウイルスに感染するように、ひとつのきっかけで突然発症する病気ではありません。過食・運動不足など自分の生活習慣が、そのまま自分の身体に影響するのです。
生活習慣を改善するためには、強い意志で自己管理をする必要があります。糖尿病予備群の方たちの中には、改善の必要性は分かっていても、なかなかひとりでは新しい習慣を続けられなかったという方も少なくないかもしれません。
新しい行動を確実に習慣化させるためには、全部をひとりで行うのではなく、積極的に周りの人の力も借りましょう。なぜなら習慣化にとって重要なことはやる気を継続させることだからです。やる気は「楽しい」「嬉しい」「気持が良い」など「快楽」の感情から生まれます。
スマートフォンアプリ「Welbyマイカルテ」も自己管理を習慣化するためのお手伝いができます!毎日の食事を写真で簡単に記録することができるため、自分の生活習慣が客観的に把握しやすくなります。他にも血圧、血糖値、体重などを記録することができ、その自分の記録を医療者や家族と共有することで自己管理を継続するモチベーションがあがります。
糖尿病」へ進行させないために、糖尿病予備群の時点から改善予防に取り組みましょう!


著者紹介



本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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