糖尿病はお酒を飲んでもいいの?糖尿病とアルコールの関係を解説

糖尿病はお酒を飲んでもいい?糖尿病とアルコールの関係を解説

こんにちは!Welbyメディア編集の高橋です。

日常で飲むことも多いお酒はビール、ワイン、ウイスキー、日本酒、といった数多い種類を手軽に購入することができます。適度なお酒は身体に良い効果をもたらすけれど、飲みすぎは健康に良くないという認識を持つ方も多いことでしょう。

特定の病気を発症していない人でも気にかける必要があるお酒の飲み方ですが、「糖尿病」を発症するとお酒は絶対に飲むことができないのでしょうか。そもそもアルコールは「糖尿病」に対してどのような影響を及ぼすのか?

本エントリーでは「糖尿病」とアルコールの関係について解説します!

 

1.アルコールとお酒の違い

アルコールとお酒の違い

アルコールとお酒の違い

アルコールとはお酒の主成分です。アルコールその物には「糖尿病」の症状に直接影響する糖質は含まれていません。
アルコールに色々と手を加えた物がお酒です。お酒は製造方法や添加物などによって大きく3種類に分けることができます。

醸造酒

製造方法:酵母を使って果物や穀物をアルコール発酵させる。

▼代表的な醸造酒と原料
・ビール(大麦)
・ワイン(ブドウ)
・日本酒(白米)
・紹興酒(もち米)

米やブドウなど原料に糖質が含まれているため、お酒としての糖質も高くなります。
例えば一般的な缶ビールサイズの350mlに含まれる糖質はおよそ12~13gです。この糖質量は1個の糖質が約4gとされる角砂糖3~4個分に該当します。
過度に醸造酒を飲むということは、アルコール量だけではなく、多くの糖質も摂取することになります。糖質の摂取をコントロールする「糖尿病」にとって影響は大きなものです。

 

蒸留酒

製造方法:アルコール発酵して作られた醸造酒をさらに蒸留する。

▼代表的な蒸留酒と元となる醸造酒
・ウイスキー(ホップが入っていないビールを蒸留)
・ブランデー(ワインを蒸留)
・米焼酎(日本酒を蒸留)

醸造酒を加熱し、発生した蒸気を冷やして再び液体にした物が蒸留酒です。一度蒸気にしているため、醸造酒の原料に含まれていた糖質は蒸留酒には含まれません。しかし醸造酒に比べてアルコール度数が高くなります。
蒸留酒は他にも、泡盛・ウォッカ・ラム・テキーラ・ジンなどがあります。

 

混成酒(再成酒)

製造方法:醸造酒と蒸留酒に果実や糖分を追加する。

▼代表的な混成酒
・梅酒
・みりん
・各リキュール

混成酒は含まれる成分が「糖尿病」への影響が大きいお酒です。混成酒には糖分その物が多く追加されています。果実や香料によってアルコール臭が弱まることで飲みやすく感じる人も多く、つい多くの量を飲みすぎてしまいやすいお酒です。

 

2.アルコールが及ぼす糖尿病への影響

アルコールが及ぼす糖尿病への影響

アルコールが及ぼす糖尿病への影響

アルコール自体には血糖値を上昇させる作用はありません。
しかし、アルコールそのものが、肝臓内のグリコーゲンのブドウ糖への分解を促進させる作用があるため、飲酒後は一過性ではありますが、血糖値を上昇させてしまいます。

醸造酒や混成酒は糖質の影響を考えると「糖尿病」の患者さんは飲むことを推奨はできませんが、蒸留酒ならば飲んでもいいの?という考えは単純に肯定できるものではありません。同じように「糖質ゼロ」「糖質オフ」の表記がある商品ならば量を気にせず飲んでいいのかというと、それも違います。

糖質が含まれていなくても、アルコールにはカロリーがあります。そしてアルコールは高カロリーです。アルコールの特徴は糖質以外にも「糖尿病」に対して多くの影響があります。

①アルコールは食欲を増進させる作用がある。「食が進む」という状態は食べ過ぎとなり、目標の食事管理が崩れやすくなる。

②過剰なエネルギー摂取は肥満へと繋がる。

③アルコールと一緒に摂取するおつまみは塩分が多い物が大半で、カロリーと併せて塩分も過剰摂取となる。

④大量のアルコール摂取は、血糖値コントロールにも作用する肝臓が機能障害を起こしやすくなる。

⑤低血糖を起こしやすくなる。

(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

3.低血糖に注意!

低血糖に注意!

低血糖に注意!

糖尿病」の方がアルコールを飲む際に、特に注意が必要なことが低血糖です。アルコールで低血糖を起こす原因は肝臓にあります。

肝臓の働きは疲労物質など身体の中にある有害物質を解毒する他に、食事で摂取した栄養分をエネルギーとして使えるように変換したり、使わなかったエネルギーを次に使用するまで貯えたりする機能を有しています。

肝臓が解毒する物質にはアルコールも含まれているため、アルコールが体内に入ってくると肝臓はアルコールの分解に集中し、栄養素のエネルギー変換や溜まっていたエネルギーの使用まで作用が及びません。その結果、徐々に血糖値が低下しはじめ、低血糖状態を起こしやすくなります。

糖尿病」の治療のためインスリン注射や経口血糖降下剤などの薬を使用している方は、より低血糖を起こしやすく、重篤な場合などは突然意識を失ってしまう場合もあります。詳しくはかかりつけ医にご相談ください。

また、食事を取らずにアルコールを摂取することは避けましょう。アルコールを摂取する時には枝豆、鶏肉、豆腐など低脂肪・高タンパク質なおつまみがオススメです。

 

4.糖尿病でもお酒を飲める人の条件

糖尿病でもお酒を飲める人の条件

糖尿病でもお酒を飲める人の条件

糖尿病」でもアルコールが飲める人の条件としては下記のような項目があります。

①血糖コントロールの安定

②合併症を起こしていない

③体重管理が正しく行えている(肥満ではない)

④重い高血圧や動脈硬化の症状はない

⑤飲酒量を管理できる自制心

自分自身の状態を管理できていれば、基本的には絶対にお酒を飲んではいけないということはありません。

しかし、お酒の糖質やアルコールのカロリーなど「糖尿病」に対して影響が大きいことを把握し、ただお酒の量を減らすだけではなく、食事内容や運動などバランスの取れた管理が正しくできる場合にのみ、飲酒は許可されると考える方が良いでしょう。

(参考:Alcohol Consumption and Mortality From Stroke and Coronary Heart Disease Among Japanese Men and WomenStroke, 2008; 39:2936-2942

 

5.おわりに

糖尿病」とアルコールの関係について解説しました。

個人によって「糖尿病」の状態には差があり、管理の元でお酒が飲める方もいますが、基本的には望ましくないということです。

望ましくないことは分かっていても、いきなりお酒を絶つことはできない、お酒は好きなのできちんと管理して飲みたいという方もいることでしょう。

今日からお酒を飲みません!と決め数日は実行できたとしても、それがストレスとなり反動で大量に飲んでしまっては逆効果です。そのような方にはいきなりお酒をやめるのではなく、少しずつコントロールする方法もオススメです。

スマートフォンアプリ「Welbyマイカルテ」では毎日の食事を写真で簡単に記録することができます。お酒も含めて記録することで、日常的に自分が飲んでいるお酒の量を客観的に把握することができます。正しいコントールの為の手助けとしてぜひ活用してみてくださいね!

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著者紹介



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