動脈硬化の症状とは?命の危険につながる動脈硬化の診断方法や治療法などの基礎知識まとめ

動脈硬化の症状とは?命の危険につながる動脈硬化の診断方法や治療法などの基礎知識まとめ.

こんにちは!Welbyメディア編集の海老澤です。

命の危険がある心疾患や脳疾患の原因といわれている「動脈硬化」。言葉だけは知っていても、どのような状態で、どのような危険があるのかご存じのない方も多いかもしれません。また、命の危険があるといわれているにも関わらず、実際に動脈硬化を起こしていても自分は大丈夫と安易に思ってしまう方も多くいます。そこで本エントリーでは、「動脈硬化」とはどのようなものなのか、原因・症状・引き起こす疾患・治療など、「動脈硬化」について解説していきます。

1.動脈硬化とは?

 動脈硬化とは?

動脈硬化とは?

動脈硬化の定義

「動脈硬化」とは、文字通り動脈が硬くなり、脂肪が血管の内壁にこびりつくなどして、血管の内部で詰まりが起こって、血流が悪くなる状態を指します。

一般的に「動脈硬化」と呼ばれていますが、正しくは「動脈硬化症」と表記されます。動脈硬化症は病名ではなく、病理学で使われる呼び名です。様々な疾患を引き起こす可能性のあるこの動脈硬化症ですが、なぜ動脈硬化症になると、多くの疾患を引き起こしてしまうのでしょうか。

動脈は酸素を運ぶ大切な血管動脈は、心臓から勢いよく押し出される血液が流れる血管で、ポンプのような働きをしています。
この動脈が硬くなると、動脈本来のしなやかな動きができなくなり、血液をうまく送ることができません。また、動脈が固くなることで血管内に傷ができ、その部分にお粥のような塊が発生してしまい、血管を詰まらせるなどの状態となってしまいます。
そして、「動脈硬化」が進み、年をとるにつれて、血管の内側が狭くなります。そのため、心臓に負担をかけたり、体内に酸素を送ることができなくなることから、死を招く疾患を引き起こしてしまうのです。

動脈硬化の患者数

780万人が動脈硬化の潜在患者
動脈硬化症は様々な疾患の前段階であることから、多くの患者さんがいると想定されています。
60歳以上の閉塞性動脈硬化症の治療を受けている患者数は、およそ7万8000人前後ですが、潜在患者はその100倍の780万人と推察されます。

※とくに下半身の動脈に動脈硬化が起こることを、閉塞性動脈硬化症と呼びます。ひどい場合は足を切断しなければならないなど軽視できないため、注意が必要と言われています。

(参考:閉塞性動脈硬化症(ASO)情報サイト

動脈硬化は若くても起こるもの
動脈硬化症は高齢になり突然発症するのではなく、実は10歳頃から始まっています。無自覚(無症状)のまま年を重ね、ある程度の年齢になったときに要因があると表面化してきます。
中高年になってから「動脈硬化」は起こると一般的には思われていますが、これは大きな誤解です。実は、赤ちゃんの時点ですでに主な動脈に「硬化」の初期病変がみられ、10歳前後から休息に進んでいきます。そして30歳ごろになると、完成された「動脈硬化」が現れるようになります。しかしながら、「動脈硬化」を起こしていても患者さんには自覚症状がないため、中高年以降に「動脈硬化」は起こるものと誤解されているのです。

命の危険もある「動脈硬化」ですが、危険因子を避け、食事、運動などに気をつければ、予防することができ、進行を食い止めることも可能であります。

(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット

動脈硬化の種類

動脈硬化症は、以下の3種類に分類されます。

(1)粥状(アテローム)硬化(じゅくじょうこうか)
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が原因で、おかゆのような固まりの「粥腫(じゅくしゅ)」が発生しアテローム(粥状硬化巣)ができていく動脈硬化のことです。粥腫はプラークとも呼ばれます。粥腫が大きくなると内膜が狭くなり、血流の流れが悪くなるため、とくに心臓の冠動脈で起こると、狭心症の原因となる可能性が高まります。また、粥腫が破裂すると血栓ができやすくなり、血流を止めてしまうため、心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなるといわれています。
血管は、内膜、中膜、外膜の3層で構成されていて、粥状硬化はとくに、大動脈・脳動脈・冠動脈などの太い動脈や、中ぐらいの太さの動脈の内膜に起こりやすいとされています。
一般的に動脈硬化といわれているものは、一番多いこの粥状硬化のことを指しています。

(2)細動脈硬化(さいどうみゃくこうか)
脳や腎臓など、末梢の細い動脈(細動脈)が硬くもろくなって起こる動脈硬化のことです。
細動脈は、太さが100~200μm(1μmは、1mの100万分の1)くらいで、顕微鏡でしか見ることのできない毛細血管より、少しだけ太い血管です。
脳の細動脈で動脈硬化が起こると、脳梗塞、認知症の原因になることがあり、目の網膜の細動脈に起こると、網膜細動脈硬化症を起こすことがあります。網膜細動脈硬化性は、自覚症状がありませんが、網膜動脈閉塞につながり、網膜に血液を送っている動脈が詰まることで、網膜の細胞への血流が途絶えてしまって、視覚が失われる恐れがあります。

高血圧」や「糖尿病」があると起こりやすく、またタンパク質が少なく塩分の多い食生活を送っている人や注意が必要です。

(3)中膜硬化(ちゅうまくこうか)
動脈の中膜部分にカルシウムがたまることで起こる動脈硬化のことで、メンケルベルグ型硬化とも呼ばれます。
中膜硬化は血管の中の外膜・中膜・内膜の三層に分かれたうちの中膜が硬化します。中膜は、三層の中で一番厚く、弾力もあり、強い血圧にも耐えられるようになっています。
この中膜にカルシウムがたまって石灰化することで起こります。硬化することで、血管壁が破れるほど脆くなってしまうのが特徴です。
心臓近くの大動脈や、下肢、首の動脈に多く見られます。

2.動脈硬化の起こるしくみ

動脈の構造

動脈の構造

動脈の構造

血管は動脈も静脈も、「内膜」「中膜」「外膜」の3層から成り立っています。

血液と接しているのが「内膜」です。内膜の表面は「内皮細胞」という細胞層に覆われていて、血液から必要な成分だけを取り込むフィルターのような働きをしています。
内膜の外側の「中膜」は、心臓から血液が送られるときの圧力がかかるため、厚くなっています。そして、血管としてのしなやかな弾力性を保つために平滑筋(へいかつきん)細胞などでできています。

高血圧」や「糖尿病」などが刺激となって内膜表面の内皮細胞が傷つくと、血液中の白血球が内皮細胞にくっつくようになります。この白血球はフィルターである内皮細胞をすり抜け、内部に侵入し「マクロファージ」と呼ばれる状態に変化します。
血液中のコレステロールが多すぎると、このマクロファージが脂肪物質を呼び寄せて、内膜が厚くなっていきます。そして時間の経過とともにおかゆのような状態になって、粥腫となります。

3.動脈硬化の原因について

動脈硬化症が表面化する原因は、おもに「高血圧」などの経過不良の健康状態や、個人の生活習慣のほか、年齢や遺伝、ストレスなどあげられます。

症状や疾患による動脈硬化の原因

以下の症状や疾患のある人は、すでに動脈硬化症を発症しているか、動脈硬化症になり得るため注意が必要といわれています。

高血圧
安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態を高血圧とします。

<高血圧の診断基準>
■Ⅰ度高血圧
最低血圧(拡張期血圧):~100mmHg
最高血圧(収縮期血圧):~160mmHg

■Ⅱ度高血圧
最低血圧(拡張期血圧):~110mmHg
最高血圧(収縮期血圧):~180mmHg

■Ⅲ度高血圧
最低血圧(拡張期血圧):110mmHg~
最高血圧(収縮期血圧):180mmHg~
高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、固くなるため、動脈硬化を起こしやすくなります。

(参考:日本高血圧学会が「高血圧治療ガイドライン2014」)

脂質異常症
以前は、高脂血症とも言われていました。血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が、一定の基準よりも多い状態(例えるならば、血液がドロドロの状態)、あるいは、善玉のHDLコレステロールが少なすぎるなどといった、血中の脂質の値が異常な状態を脂質異常症といいます。
血液中に余分な脂質が多いと、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などにつながる恐れがあります。

糖尿病
糖尿病」とは、体内のインスリンというホルモンの作用が低下することにより、体内に摂取した栄養素が正常に代謝できずに、血糖値(血液中のグルコース濃度)が高くなる状態をさします。

糖尿病」の判断基準として、朝食前血糖値126mg/dl以上または、または食後血糖値200mg/dl以上の場合、また、過去1~2ヶ月の血糖を反映する指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)が6.5%以上の場合は、「糖尿病」の疑いがあるため、詳しい検査が必要です。

なお、それぞれの患者さんは、高血圧性疾患は約1000万人、脂質異常症は約200万人、「糖尿病」は約310万人いるとされており、多くの人が動脈硬化症である可能性がうかがえます。

出典:平成26年厚生労働省発表「主な傷病の患者数」

生活習慣による動脈硬化の原因

生活習慣による原因は多くありますが、おもな原因は以下の4つです。これらの原因を取り除くことが、動脈硬化の予防、改善につながっていきます。

(1)偏った食生活
コレステロール過多や3食決まった時間に食べない、夜食や間食が多い、かむ回数が少ない、満腹以上に食べる、暴飲暴食、余分な脂や塩分の摂りすぎ、などといった食生活に偏りがあり、とくにコレステロール値が高いと、血液中の脂質異常(高脂血症)を招きます。

(2)喫煙の習慣喫煙
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が血管にたまりやすくするだけでなく、動脈硬化を防いでいるHDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させてしまいます。たばこの煙にはニコチンや一酸化炭素などの多くの物質が含まれています。喫煙すると、ニコチンが交感神経系を刺激するため、血圧が上がり、脈拍数が多くなります。

(3)飲酒の習慣
長い間、多量にアルコールを摂取し続け日々の飲酒量が多いほど、血圧の平均値が上がり、「高血圧症」になるリスクも高まることがはっきりしてきました。
しかしながら、最近、飲酒する人は心不全やがんになる危険性も小さいことが分かっています。アルコールを少量、1日30ml以下をたしなむ人は、まったく飲まない人に比べると、循環器病による死亡率、全死亡率ともに少ないのです。また、赤ワインには、細胞の酸化を防いで動脈硬化の抑制に働く「ポリフェノール」という成分が含まれているので、適量を守れば、酒は百薬の長と言われるのもうなずけます。

(4)ストレスをためること
ストレスをためることは、意外かもしれませんが、多くの病気を招く要因とされていて、特に、血圧を上昇させ、高血圧の原因となり得ます。またストレスは老化を早める活性酸素の原因ともなります。
ストレスが加わると、脈拍数を増やしたり、血管に作用して血管を収縮させたりしますが、これらに関係する神経は交感神経と呼ばれます。
ストレスを受けるとこの交感神経の活動が高まるだけでなく、副腎皮質ホルモンが盛んに作られるようになります。これによってコレステロール濃度が高まり、血糖値が上昇し、さらに血液も濃くなって、動脈硬化症による病気も起こりやすくなるのです。

(5)肥満
肥満の人は血液中の脂肪が過多になりやすく、さらに「高血圧」、高尿酸血症、「糖尿病」などを合併しやすいので注意が必要です。また、動脈硬化のほかの危険因子にも大きな影響を及ぼすため、たかが肥満などとあなどれません。
肥満が進むと血圧が明らかに上昇します。

日本肥満学会の基準では、BMI数値19.8~24.2は「正常範囲」、24.2~26.4は「過多体重」、26.4以上は「肥満」としています。
※BMI値=体重(Kg)÷[身長(m)×身長(m)]

その他による動脈硬化の原因

性別
動脈硬化症の患者数は男性の方が多いとされています。比較すると、女性よりも男性の方が、動脈硬化症を発症する率が2~3倍高いのですが、理由は飲み会や喫煙、仕事上のストレスが原因の一つと考えられています。しかしながら、近年は女性の社会進出により、男性と同様の働き方をしているので油断はできません。
また女性も閉経後は急激に動脈硬化が進んでいきます。

年齢
年齢を重ねるにつれ、血管の壁が厚くなって、血管内部も狭く硬くなり、柔軟性を失っていきます。高齢になるほど動脈硬化は進みますが、最近は20歳代、30歳代の若い人が心筋梗塞を起こす例が増加しているので、一概には言えません。
血管年齢が高いほど、動脈硬化を起こしやすくなる、つまり動脈硬化の進行具合を表しているので、気をつける必要があります。

3.動脈硬化の症状は?

初期の「動脈硬化」はサイレントキラー

初期の動脈硬化症は無症状であることから、“サイレントキラー(静かな殺し屋)”といわれています。動脈硬化症が進行し、血管が詰まるなどして他の疾患の症状が現れて初めて、動脈硬化症であったことが分かるのです。そのため、初期の段階では動脈硬化を自覚することは困難とされています。

部位別の動脈硬化のおもな症状

動脈硬化症が少し進行すると、以下のような症状がみられるようになります。

頭や首の動脈硬化の場合頭痛、耳鳴りやめまい
脳の血管障害や血管の幅が狭くなることで、血液の流れが悪くなるため起こります。立ちくらみや気が遠くなるなど、脳梗塞の前兆となっていることが多く、要注意です。

手足の動脈硬化の場合しびれや痛み、冷え
抹消の血管に血液が流れにくくなるため起こります。しびれや痛みを放置したままにすると、心筋梗塞や脳卒中など重大な病気に進展し、死に至ることが明らかになっています。歩行中にしびれるような痛みで歩けなくなる間歇性跛行(かんけつせいはこう)などがある場合、治療をしなければ、5年後には30%の人が命を落とし、4%の人が足を切断するという事実があります。

目の動脈硬化の場合目のかすみ、視野の一部が欠ける、急激な視力の低下
網膜にある静脈で血液が流れにくくなってしまいます。放置すると、目から出血したり目の奥が腫れたりし、失明することもあります。
症状が出やすいのは脳、心臓、足ですが、上記のような症状だけでは動脈硬化症であることを判断するのは非常に困難です。そのため、60歳以上になったら定期検査を受けるなどして、動脈硬化症について意識するようにすることが望ましいといわれています。
参考:医療法人社団仁恵会

4.動脈硬化が引き起こす主な疾患

動脈硬化が引き起こす主な疾患

動脈硬化が引き起こす主な疾患

動脈硬化症は、以下のような疾患の原因となり得るといわれています。

心不全

心臓のポンプの働きが弱くなり、血液を全身へうまく送れない状態をいい、末梢(足)などに水が貯まります。これにより様々な症状が現れます。
症状としては、顔や手足にむくみが現れ、尿量が減って体重が増えていきます。その他、呼吸がしにくくなったり、咳や痰などが出るようになります。

狭心症と心筋梗塞

いずれも虚血性心疾患で、日本人の3大死因とされています。狭心症は、動脈硬化で血管内が狭くなることで、心臓が一時的に虚血となることから、胸全体に締め付けられるような痛みが生じます。
心筋梗塞はさらに血栓(血液の固まり)ができて閉塞し、血流が途絶えた状態になって、突然激しい胸の痛み、息苦しさが現れます。

脳梗塞

脳の血管が何らかの原因で細くなったり(狭窄)、血栓ができて血管が詰まることで起こります。脳に酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が障害を受けて、呂律が回らない、顔に歪みが出る、片方の手足に力が入らない、片方の目が見えなくなる、フラフラしてしまう、人の言葉が理解できないといった症状が出ます。

脳出血(くも膜下など)

脳内の血管が何らかの原因で破れ、大脳、小脳、脳幹の脳実質内に出血した状態を脳出血といいます。意識障害、運動麻痺、感覚障害などの症状が現れます。近年、脳出血で死亡する人は内科治療の充実により減少傾向にありますが、認知症などの後遺症に悩む患者さんが多くなっています。

腎硬化症

高血圧が長期間続くと腎臓の中の細い動脈に硬化が起こり、腎機能が衰えていきます。夜間にトイレが近くになり、色の薄い尿がたくさん出たり、高血圧が急にひどくなることもあります。

閉塞性動脈硬化症

手や足の血管の動脈硬化により、狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)を起こして、血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気で、手足にさまざまな障害が現れます。症状は、冷感やしびれ、安静時でも痛みがあり、潰瘍や壊死を起こすなどです。

いずれも命の危険がある疾患ばかりです。動脈硬化症は、これらの疾患の引き金となることを認識することが大切です。

(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット

5.動脈硬化の検査

動脈硬化の程度を知るには次のような検査があります。

冠状動脈の検査

血管内エコー・シンチグラム・MRI・血管内視鏡・冠状動脈造影

脳動脈の検査

シンチグラム・MRI・脳動脈造影

頸動脈の検査

エコー・血管造影・MRI

大動脈の検査

CT・MRI・エコー・大動脈造影

下肢動脈の検査

シンチグラム・エコー・脈波・血管造影

CAVI検査
「CAVI(キャビィ)検査」と呼ばれる検査があります。動脈の硬さ、詰まり、血管年齢がその場で分かります。多くの病院やクリニックで受けることができ、所要時間も5分程度なので「動脈硬化」が心配な方は、まずはこのCAVI検査を受けてみてはいかがでしょうか。検査方法も非常にかんたんで、仰向けに寝た状態で、両腕、両足首の血圧と脈波(脈拍の変化)を測定します。

CAVIは動脈の硬さを表す
動脈硬化症が進むにつれ、「CAVI」の値は高くなります。数値として9.0を超えると、約半数が脳動脈、もしくは心臓の動脈である冠動脈に動脈硬化症を発症しているという研究結果があります。
動脈は血液を全身に送るポンプの役目を果たしていますが、血圧が変化したとき、血管がしなやかに動くかどうかを調べるため、つまりCAVI検査では、動脈の硬さが分かるのです。

血管年齢を測ってみよう
血管年齢は、実年齢と比較して血管が何歳相当の状態なのか、患者さんにも分かりやすくなっています。
対応アプリで自己管理も可能一部のスマートフォンアプリではCAVIで測定した検査結果をスマートフォンで管理できます。

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ABI・PWV検査

ABI検査とPWV検査は、手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化症の程度や、動脈硬化症の程度や早期血管障害が分かります。
検査方法は、仰向けになり、両腕と両足首に、血圧計の帯、心電図の電極、心音マイクを装着します。ABIとPWVを同時に測定します。CAVI検査と同じく、所要時間は5分程度です。

ABI検査
足の動脈の詰まりが分かります。粥状硬化の進行程度や、血管の狭窄や閉塞などが推定できます。CAVIとの同時測定でおおよその血管年齢を知ることが可能です。
ABIの測定値が0.9以下の場合は、症状の有無にかかわらず動脈硬化症の可能性があります。足の痛みとして症状が現れてきます。
動脈硬化が進んでいない場合、両腕と両足の血圧を測ると足首の方がやや高い値を示し、動脈に狭窄や閉塞があるとその部分の血圧は低下します。

PWV検査
PWVは、心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足にまで届く速度(脈波伝播速度)を表したものです。動脈壁が厚くなったり、硬くなったりすると、動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなります。
PWVの測定値が13.5以上の場合は、動脈硬化が進行しているため、くも膜下出血や、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなっています。
腕と足の4箇所のセンサー間の距離と脈波の到達所要時間を計測し、両センサーの距離÷脈波の到達所要時間という式にあてはめ、得られた数値が高いほど動脈硬化が進行していると分かります。

参考:動脈硬化net

6.動脈硬化を改善する治療

動脈硬化症であることが分かった場合、もしくは疑われる場合は治療を行いますが、基本的には生活習慣を見直す方針で治療が行われることが多いといわれています。

生活習慣を改善する治療がメイン

生活習慣を見直し、血管年齢を若返らせるようにするためには、以下の項目を実行します。

禁煙
食生活の改善
適度な運動
適切な体重とウエストの維持

多くの疾患の場合、禁煙と正しい食事内容と運動、体重の維持は不可欠ですが、動脈硬化の場合も同じで、これらが医師より指導されます。特にコレステロールを多く含む食品を減らすことや、肥満を解消・予防する食事内容に切り替え、脂肪異常症を改善させていきます。

食事や運動療法に取り組んでから、しばらく経っても高脂血症が改善されない場合、薬が処方されることがあります。薬が処方されても、自分の体をコントロールすることを続け、命の危険のある疾患を招かないように注意していく必要があるといわれています。

7.まとめ

動脈硬化症は自覚症状がないのにも関わらず、血管内では症状が進行していきます。定期的な検査や生活習慣を自身で管理することが必要とされています。動脈硬化症に気がついたときには、すでに心疾患や脳疾患などの命を脅かす疾患を招いていることが多いため、つねに自分の体を知ることが最善の予防策といえるでしょう。

(参考:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス


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