糖尿病に味噌汁は効果的?〜糖尿病向け味噌汁の食材選び〜

糖尿病に味噌汁は効果的?〜糖尿病向け味噌汁の食材選び〜

こんにちは!Welby編集の海老澤です。

日本人の食生活に欠かせない味噌汁。毎日飲まれている方もいるかと思います。古くは室町時代から愛されて、健康にも良い食べ物として知られています。

しかしながら、「糖尿病」の患者さんへの影響はどのようなものがあるのでしょうか。

本エントリーでは、味噌汁の成分などを踏まえて、「糖尿病」患者さんにとって味噌汁が効果的であるのか否か、そしておすすめの味噌汁を紹介していきます。

1.糖尿病の発症予防に効果がある味噌汁

日本食は非常に健康的なものが多く、日本の長寿化の一つの要因であるといわれています。日本食には欠かせない味噌汁は果たして「糖尿病」の治療においてどのような影響があるのでしょうか。

味噌汁が糖尿病発症リスクを下げる?

味噌汁には血中のアディポネクチンを高める作用があります。

ホルモンの一種である超善玉ホルモンのアディポネクチンは、脂肪の燃焼や血糖値を下げる働きがあり、一般的には大豆製品の摂取によって、アディポネクチンが増加すると考えられています。そのため、「糖尿病」の予防に味噌汁は良いと考えられています。

女性では、空腹時の血糖値に変化は見られませんでしたが、BMIの値が23以下の人で、味噌汁を1日3杯以上飲んでいる女性は、1日2杯以内しか飲んでいない女性に比べて、明らかに血中のアディポネクチン値が高かった。という結果が出ています。

男性はBMI数値に関係なく味噌汁が身体によい影響を与えているとの結果が出ています。男女差がある理由としては、女性の更年期が関係していると考えられているようです。

参考:「味噌汁に驚きの効能が発覚 糖尿病の発症予防、肥満抑制効果か

 

味噌汁は低糖質なメニュー

「味噌は医者いらず」という言い伝えの通り、味噌には「糖尿病」をはじめとした生活習慣病の予防に役立つ効果があることがわかっています。

味噌は大豆から出来ているため、糖質は少なく、100gあたり6gの糖質が含まれています。
一杯分の味噌汁を作るには、大さじ1弱の味噌を使うので、仮に具なしの味噌汁であれば、糖質は0.6gでかなり少なめです。

また、大豆のたんぱく質には、酵素によって分解されて水溶化され、一部がアミノ酸となり、生命を維持するために不可欠な必須アミノ酸8種類がすべて含まれています。

加えて、味噌は大豆を発酵することで、アミノ酸やビタミン類が生成されるため、栄養価は通常の状態の大豆より優れています。

参考:みその知識

<参考:味噌に含まれる成分>
味噌の主な成分は炭水化物、タンパク質、脂質などです。加えて、下記の栄養素がふくまれているといわれています。

・ビタミン(B1、B2、B6、B12、E、K、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ピオチン)
・無機質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン)
・脂肪酸(飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)
・食物繊維

参考:日本食品標準成分表2010

 

味噌汁は血糖値の上昇が小さい低GI食品

糖尿病」の患者さんは、血液中のブドウ糖が増えないように注意したり、血糖値を急に上昇させないよう注意して食事を摂る必要があるといわれています。

糖尿病」の患者さんは、急な血糖の上昇を起こしにくい、低GIの食品を選ぶと良いのですが、味噌のGI値は、100gあたり多くの味噌で30前後です。一杯分の味噌汁では味噌のGI値は3前後なので、低GI食品といえます。

GIとは、食後の「血糖値」の上昇を数値化したもので、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取してから2時間以内に血液中に入る糖質量を測っています。

<参考記事>

グリセミック指数(GI)とは グリセミック指数(GI)とは
糖尿病や低血糖症の患者さんに!「低GI値食品」を使った簡単健康レシピ-〜「秋の味覚の王様“松茸”でつくるほかほか炊き込みご飯」を作ってみた〜 糖尿病や低血糖症の患者さんに!「低GI値食品」を使った簡単健康レシピ 〜「秋の味覚の王様“松茸”でつくるほかほか炊き込みご飯」を作ってみた〜

 

味噌(汁)は低GI食品であるため、食事の一番先に低GI食品を具材とした味噌汁からゆっくり食べるようにすると、食事による血糖値の上昇を緩やかにすることができるといわれています。

また、味噌汁と同時に食べることの多い白米ですが、白米を一番先に食べると急激に血糖値が上昇してしまうことが多いため、白米より先に味噌汁を飲むことが血糖値の急な上昇を抑えることにつながるといわれています。

2.生活習慣病の予防に効果がある味噌汁

生活習慣病の予防に効果がある味噌汁

生活習慣病の予防に効果がある味噌汁

血中コレステロールの上昇を抑える味噌汁

県立姫路工業大学・環境人間学部の辻啓介教授によると、味噌の原料である大豆は不飽和酸であるリノール酸とダイズレシチンには血中コレステロールの上昇を抑える効果があるとのことです。

血中コレステロールの上昇を抑えることにより、「動脈硬化」などの心血管に関わる疾患や症状を予防することが期待され、「脳梗塞」や「心筋梗塞」などの予防につながります。これらの疾患や症状は「糖尿病」と併せて発症する方が多く、合併症の予防になります。

 

血圧の上昇を抑える味噌汁

味噌汁の具材によく含まれる野菜やイモにはカリウムが含まれていることが多く、このカリウムは収縮している血管を拡張し、血圧を下げる効果があるといわれています。1993年には食品総合研究所・河本幸雄室長より、大豆たんぱくと味噌の成分により血圧が下がったという報告がありました。

これにより、味噌汁は「高血圧」の予防につながる可能性が示唆されました。

参考:みその知識

 

3.おすすめの味噌汁と作るときのポイント

おすすめの味噌汁と作るときのポイント

おすすめの味噌汁と作るときのポイント

赤味噌は糖類の吸収を抑える

全国の都道府県で「糖尿病」の患者さんが一番少ない県は愛知県というランキングがあります。

味噌は色が濃いほど、「メラノイジン」という成分が多く含まれます。愛知県は「赤味噌」を一般的に使う家庭が多く、赤味噌には超熟成によって、このメラノイジンが多く含まれています。メラノイジンには、抗酸化作用があり、糖類の消化吸収を抑える働きがあります。

また、糖質含有量が白味噌は赤味噌の倍近くあるため、「糖尿病」の患者さんには赤味噌の方が適しているといえます。

参考:糖質制限食.net

 

具材は炭水化物を避ける

糖尿病」の患者さんにとって気をつけなければならないのは、糖質です。

その点を考慮すると、味噌汁の具材には、いもやかぼちゃなどの炭水化物の食品を避けることが望ましいといわれています。

また、前述の「糖尿病」患者数の少ない愛知県では、アサリの消費量が日本一でもあり、味噌汁の具材としてよく登場します。

アサリは低糖質であり、血糖値の上昇を抑えるといわれています。

また、その他にはワカメなどの海藻類、きのこ類、豆腐も低GI食品であり、推奨されています。

(参考:食事改善ナビ

 

まとめ

糖尿病」の患者さんは、赤味噌で、具材は低GIのアサリ、ワカメ、きのこ類がおすすめです。味噌汁は薬の効果はないため、「糖尿病」が完治する効果は期待できませんが、比較的栄養バランスが取れ、血糖値の上昇を抑える効果のある食材を使っているメニューです。

糖尿病」の治療における食事療法は1食だけ、1日だけでは十分な効果が発揮されることはあまりなく、継続が重要です。実際の食習慣の改善による効果を把握して、意欲を継続することがポイントです。

そこでウェルビーでは、食事などの自己管理に最適な、簡単に記録ができるスマートフォンアプリ「Welbyマイカルテ」の使用をおすすめしています。
このアプリは、日々の食事を写真で記録し、患者さん自身が振り返ったり、医師や管理栄養士などの医療者に共有することが簡単にできます。

血圧、「血糖値」、体重のほか、運動や薬の内容などを記録でき、自動でグラフ化したり、見た目にも分かりやすいことから、生活習慣や検査値の記録、そして治療を続けやすいことが特徴です。

医師から直接勧められることも多いアプリなので、ぜひご活用ください。以下から無料でダウンロードが可能です。

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