糖尿病の治療方法とは?〜食事療法・運動療法・薬物療法、そしてアプリ療法を知ろう〜

糖尿病の治療方法とは?〜食事療法・運動療法・薬物療法、そしてアプリ療法を知ろう〜

こんにちは!Welbyメディアの海老澤です。

数ある生活習慣病の中でも、代表格である「糖尿病」。患者さんと予備群を合わせると、国民の5人に1人は「糖尿病」であると言われています。

糖尿病」で気をつけなければならないのは、「糖尿病合併症」です。合併症を起こすと失明や壊疽、そして命に関わることもあるので、「糖尿病」の患者さんとその予備群の方は血糖のコントロールに注意することが重要です。

本エントリーでは、「糖尿病」の治療方法である、「食事療法」、「運動療法」、「薬物療法」そして新たな生活習慣の管理方法「アプリ療法」の基礎知識を紹介したいと思います。

 

1.食事療法

糖尿病の治療:食事療法

糖尿病の治療:食事療法

糖尿病」の治療の基本は、「食事療法」と「運動療法」を軸に、「薬物療法」が取り入れられていきます。まずは食事療法について確認しましょう。

 

糖尿病における糖質制限について

糖尿病」という病名から察するに体内の糖の量を減らすことが重要で、

糖尿病=糖質制限

というイメージをお持ちの方も多いと思います。

糖尿病」の治療において近年では、糖質を全く摂取しないというわけではなく、バランスの良い食事に、ご飯茶碗を小さいものに変えるなどとして、炭水化物の量を減らすという食事療法が推奨されるようになりました。
糖質を減らすことで、血糖値の低下につながり、治療に良いのではないかと思われがちですが、日本糖尿病学会では以下のような提言をしています。

糖尿病における炭水化物摂取について肥満の是正は、糖尿病の予防ならびに治療において重要な意義を有する。体重の適正化を図るためには、運動療法とともに積極的な食事療法を指導すべきであり、総エネルギー摂取量の制限を最優先とする。総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない。

(引用:日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言)

このことから、炭水化物を絶対に控えるのではなく、摂取する総カロリーの意識を最優先にし、まずはご飯やパン、麺類の量を減らすようにすることがポイントです。

 

食事療法で守る3つのこと

食事療法で守るべきことは以下の3点です。順番に確認します。

(1)自分の適性エネルギー量を知ろう

体重を増やさないこと、適正体重を維持することが糖尿病治療においては重要です。
糖尿病」の患者さんは、医師や栄養士から1日の摂取すべきカロリーを提示されていると思いますので、実践して下さい。予備群と思われる人は、以下を参考にしてみて下さい。

エネルギー摂取量算出の目安(成人期)=標準体重(*1)×身体活動量(*2)
*1 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
*2 身体活動量の目安(体重1kgあたり)

ライフワーク 活動量の目安 身体活動量(kcal)
デスクワークが主な人 少ない 主婦など:25~30kcal
立ち仕事が多い職業 普通 30~35kcal
力仕事の多い職業 多い 35kcal~

計算方法の例)
身長160cmで、活動量が少ない場合 身体活動量28kcal/kgとすると、
1.6(m)×1.6(m)×22=56.3kg (標準体重)
56.3(kg)×28(kcal)=1576 約1600kcalとなります。

 

(2)1日3食、規則正しく食べよう

現代人の典型的な食事例として、朝食抜き、昼はコンビニのおにぎりとパン、夜は飲み会といった、非常にバランスの悪い食生活を送っている人も多いのではないでしょうか。
まずは、1日3食きちんと食べることから始めてみることが推奨されています。
1日2食の場合、食後の急激な血糖の上昇や、空腹の時間が長くなることで栄養素の吸収が増してしまい、体脂肪がつきやすくなるなど、健康管理上デメリットがあります。

 

(3)栄養バランスに気をつけよう

糖尿病」に効く食材はないの?と疑問に思われている方も多いですが、「糖尿病」の治療は長く続けて行く必要があるため、一朝一夕では解決できません。「バランスの取れた食事を食べすぎないように心掛ける」ことが大切です。
炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等を過不足なくバランスのとれた献立をたてるために、日本糖尿病学会発行の「糖尿病食事療法のための食品交換表」をぜひ活用してみて下さい。
(参考:東京都病院本部「食事療法のすすめ方 糖尿病の食事」)

ただし、具体的に医師から食事内容を指示されている患者さんや、合併症がある場合は、必ず医師の指示に従ってください。

 

2.運動療法

糖尿病の治療:運動療法

糖尿病の治療:運動療法

続いては運動療法についてです。

 

なぜ運動療法が良いの?

運動をすると血糖値の低下や脂肪燃焼が期待でき、症状の改善につながるとされています。

血糖値が高いと、血液中に多くのブドウ糖があるので、運動をすることでブドウ糖を消費し、エネルギーとして使われていきます。

 

おすすめの運動

運動療法と言っても、きつい運動をするのではなく、有酸素運動が推奨されています

具体的には、
・ウォーキング
・プールでの水中歩行
・ラジオ体操
・サイクリング
です。

マラソンなどの激しい運動をいきなり行うのではなく、軽い負荷であることが重要です。
ポイントは30分程度の継続した運動を行うことです。
運動を始めて15分後に、脂肪は燃焼を開始し、体内のブドウ糖を消費していきます。10分のウォーキングを1日3回行うのではなく、毎日1度に30分続けることから始めて、徐々に習慣としていきましょう。

 

3.薬物療法

糖尿病の治療:薬物療法

糖尿病の治療:薬物療法

身体の状態によっては食事療法と運動療法と並行して行われます。
糖尿病」の薬物療法には、飲み薬とインスリン療法による治療があります。

 

血糖値を下げる薬

糖尿病」の治療で使われる薬には、「インスリンの分泌を促す」「インスリンの効きを良くする」「食後の血糖の上昇を抑える」といった性質の異なる薬があり、さらに作用機序の異なるものに分類されます。

インスリン療法

■インスリン療法とは

血糖値は、少量ながら常に出されているインスリンと、食後に血糖値の上昇に伴い、すぐに出されるインスリンによって、一定の範囲に保たれています。
しかし、「糖尿病」の患者さんは、体内のインスリンの働きが安定しないため、血液中のブドウ糖が多くなりすぎた高血糖の状態が続いています。
そのためインスリン療法は、血糖コントロールの目的に行われます。

 

■インスリン療法のやり方

食事直前に自分でお腹などに皮下注射をします。現在はペンタイプのものが増えて、従来の注射針よりも痛くなく、注射ができるので、ハードルがとても低くなってきたといわれています。

 

■インスリン療法の変化

そして、インスリン療法は変化を見せています。

これまでインスリン療法は、インスリンが自分で分泌できなくなったとき、治療の最終手段として行われることが多かったのですが、近年ではまだ体でインスリンが分泌されているときに、膵臓(すいぞう)を休める目的でインスリン療法を短期集中的に行い、血糖値を下げる使い方もされるようになりました。

(参考:国立循環器病研究センター

 

4.アプリ療法

糖尿病の治療:アプリ療法

糖尿病の治療:アプリ療法

新たな自己管理方法「アプリ療法」

1.食事療法、2.運動療法、3.薬物療法をそれぞれ、もしくは組み合わせて「糖尿病」の治療は行われますが、「糖尿病」は生活習慣病といわれるだけあって、一時の治療だけでは効果が十分に出なかったり、また「糖尿病」になったりするケースがあります。

そのため、近年注目されているのが、1.食事療法、2.運動療法、3.薬物療法を習慣化するために、スマートフォンのアプリを使って、生活習慣の改善およびその継続を行うことです。

近年のIT技術の進化に伴い、セキュリティ面も強化され、血糖値を管理する手帳やおくすりを管理する手帳などが、徐々にデジタルツールに移行しています。

 

糖尿病治療が続けやすい

患者さんにとっては日々持ち歩くスマートフォンで食事や運動、服薬の管理をするので、治療が継続しやすくなります。家庭用の測定器で測った血糖値や血圧をアプリで管理して、グラフや表で自動的に描写されるので振り返りもしやすくなります。
医師や管理栄養士、薬剤師もアプリを推奨しており、新たな生活習慣の管理方法ですが、試してみてはどうでしょうか。

糖尿病」の治療方法はいずれも継続していくことが大切です。しかしながら、「なかなか続かないよ」と悩まれている人も多いと思います。

そこでウェルビーでは、運動を継続的に行えるよう、記録ができるスマートフォンアプリ「Welbyマイカルテ」の使用をおすすめしています。

このアプリは、血圧、血糖値、体重のほか、運動や食事、薬の内容などをかんたんに記録できるだけではなく、自動でグラフ化してくれるので、分かりやすく、続けられることが特徴です。

また、医師や栄養管理士などとデータを連携できるので、アドバイスをもらうこともでき、安心して記録を続けていくことができます。

以下から無料でダウンロードが可能です。


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本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。


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