eGFR(推算糸球体濾過量)の解説文を考えよう!LOVEプロジェクト

LOVE(Laboratory Opinion team for Very easy Explanation)プロジェクトでは、患者さんが馴染みのない検査値をより患者さんにとってわかりやすくすることにより、病気に対する取り組みを応援していきます。

1.eGFR(推算糸球体濾過量)とはどんな検査値なの?

今回の検査値は、腎臓の糸球体のろ過機能に障害がないか判断するためによく測定する「eGFR (推算糸球体濾過量)」についてです。
Cr(血清クレアチニン)の検査の一つにクレアチニンクリアランス検査がありますが、クレアチニンやイヌリンという物質がどれほど尿の中に排泄されているか測定し、Cr(血清クレアチニン)より正確な半面、24時間もしくは2時間の尿を溜めておく必要があり、容易に検査ができないという難点があります。
そこで、クレアチニンクリアランス検査の考えられたのがeGFR(estimated Glemerular Filtration Rate / 推算糸球体濾過量)という検査です。Crが筋肉量の多い方ほど高い数値がでるため、男女差や年齢を考慮しているものの、大まかな指標であることに変わりはないため、推定GFR(eGFR)と呼ばれています。

eGFRはCr(血清クレアチニン)の数値と年齢を使って計算します。

<eGFRの計算式>


男性の場合:194×血清Cr-1.094×年齢-0.287
女性の場合:194×血清Cr-1.094×年齢-0.287×0.739

eGFR (推算糸球体濾過量)の解説文を考えよう!LOVEプロジェクト

eGFR (推算糸球体濾過量)の解説文を考えよう!LOVEプロジェクト

 

今回のLOVEプロジェクトでメンバー内で話し合った結果、eGFRを簡単に言うと

腎臓の働きの濾過機能を意味する。
血清クレアチニン値と年齢と性別から計算する。

です。

 

2.どうするとeGFRは高くなる?低くなる?

eGFRはCrとは逆に「慢性腎不全 / CKD」によって腎臓がダメージを受けると値が低く高くなります。
腎臓のろ過機能が十分に働いていると数値が低くなります。

 

3.eGFRはいくつだと安心?

一般社団法人日本腎臓学会によれば、2016年の段階ではeGFRを使って「慢性腎不全 / CKD」の重症度を5つのランクに分けられるそうです。

eGFRの基準値

eGFRの基準値 一般社団法人日本腎臓学会 生活習慣病からの新規透析導入患者の減少に向けた提言~ CKD(慢性腎臓病)の発症予防・早期発見・重症化予防~より作成

「慢性腎不全 / CKD」は「慢性腎不全 / CKD」になった原因と蛋白尿の区分によってリスクを判定します。
原因が「糖尿病」なのか、もしくは「高血圧」「腎炎」「多発性囊胞腎」なのかなどによりリスクは異なります、リスクが高い方は「末期腎不全 / ESKD」や心血管死亡の危険性が高まるといわれています。

※詳細はかかりつけ医にご相談ください。

 


医師紹介

小谷先生

自治医科大学 地域医療学
教授
小谷 和彦

~専門分野~
地域医療学、臨床検査医学

~先生から一言~
キャッチフレーズは「health promotion through clinical laboratory medicine」
ぜひ、一緒に考えて行きましょう。


著者紹介

岸 倫太郎

Welbyメディア専属ライター

両親をはじめ医業に就く親族が多く、幼少期より医療に触れ、日本の医療の可能性と課題感を持つ。
ITを活用するなど、民間企業だからこそできる医療貢献の形があることを知り、2013年に、株式会社ウェルビーへ入社。
ウェルビーでは、経済産業省と共同で健康サポートに関する研究を推進するほか、
全国の病院・クリニックと連携し、PHR(Personal Health Record)の導入支援を担当。
現在は、生活習慣病患者さん向けの啓発活動などを担い、「Welbyメディア」に記事を執筆中。
患者さんへ「正しい情報」を「正しいタイミング」で「わかりやすく」伝えることをモットーに記事執筆の日々。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。

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