Cr(血清クレアチニン)の解説文を考えよう!LOVEプロジェクト

LOVE(Laboratory Opinion team for Very easy Explanation)プロジェクトでは、患者さんが馴染みのない検査値をより患者さんにとってわかりやすくすることにより、病気に対する取り組みを応援していきます。

1.Cr(血清クレアチニン)とはどんな検査値なの?

今回の検査値は、腎臓の糸球体のろ過機能に障害がないか判断するためによく測定する「Cr (Creatinine / 血清クレアチニン)」についてです。
クレアチニンとは、筋肉で作られる老廃物の一つです。筋肉運動のエネルギーとして代謝されるクレアチンの代謝として残る老廃物であるクレアチニンは血液に流れ、腎臓の糸球体でろ過されて、尿として体の外に排出されます。
そのため、腎臓の働きが悪くなり、糸球体でろ過できなくなると血液中のCr(血清クレアチニン)の数値は上昇します。

なお、Cr(クレアチニン)の検査は下記の3種類があります。

1)血清クレアチニン検査

  Cr(クレアチニン)の血清含有量を測定する

2)尿中クレアチニン検査

  Cr(クレアチニン)の尿中含有量を測定する

3)クレアチニンクリアランス検査

  何らかの腎機能障害を既に発症しており、治療を開始している際に測定する。
  血清クレアチニン検査よりもより細かい数値の測定が可能

Cr(血清クレアチニン)とはどんな検査値なの?

Cr(血清クレアチニン)とはどんな検査値なの?

 

今回のLOVEプロジェクトでメンバー内で話し合った結果、 Cr(血清クレアチニン)を簡単に言うと

筋肉から出た代謝物のCrは腎臓によって尿に排出される。
腎臓の働きが悪くなると血液中にたまり、数値が上がる。
BUNとあわせて測るが、Crの方が腎臓の働きを見るのにより向いている。

です。

 

2.どうするとCrは高くなる?低くなる?

Cr(血清クレアチニン)は筋肉の量に起因し、筋肉が多い人は数値が高めに、筋肉が少ない人は低い数値が出ます。
なお、上述の通り、 「腎臓病」 「急性腎不全」 「慢性腎不全」などによって腎臓がダメージを受けると血液中のCr(クレアチニン)の値が高くなります。
失われた肝機能は回復しないため、「慢性腎不全」になると、最終的に人工透析が必要となるケースも多く、注意が必要です。
また、「筋ジストロフィー」など筋肉が萎縮する疾患の場合、 Cr(血清クレアチニン)の値は低くなります。

 

3.Crはいくつだと安心?

Cr(血清クレアチニン)の値は筋肉の量に起因するため、男性と女性で基準値が異なります。
基準値は男性が0.61mg/dℓ~1.04mg/dℓ、女性が0.47mg/dℓ~0.79mg/dℓと言われています。

Cr(血清クレアチニン)基準値

Cr(血清クレアチニン)基準値

※詳細はかかりつけ医にご相談ください。

 


医師紹介

小谷先生

自治医科大学 地域医療学
教授
小谷 和彦

~専門分野~
地域医療学、臨床検査医学

~先生から一言~
キャッチフレーズは「health promotion through clinical laboratory medicine」
ぜひ、一緒に考えて行きましょう。


著者紹介

岸 倫太郎

Welbyメディア専属ライター

両親をはじめ医業に就く親族が多く、幼少期より医療に触れ、日本の医療の可能性と課題感を持つ。
ITを活用するなど、民間企業だからこそできる医療貢献の形があることを知り、2013年に、株式会社ウェルビーへ入社。
ウェルビーでは、経済産業省と共同で健康サポートに関する研究を推進するほか、
全国の病院・クリニックと連携し、PHR(Personal Health Record)の導入支援を担当。
現在は、生活習慣病患者さん向けの啓発活動などを担い、「Welbyメディア」に記事を執筆中。
患者さんへ「正しい情報」を「正しいタイミング」で「わかりやすく」伝えることをモットーに記事執筆の日々。


本記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証したり、標ぼうするものではなく、また医師・医療従事者等による情報の提供は、個別具体的な患者に対する診断・治療行為ではありません。本メディア上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。

糖尿病や生活習慣病の患者さんのための

つながる自己管理ノート

アプリのダウンロードはこちらから

糖尿病をはじめとする生活習慣病にとりくむために、
自ら情報を得て、自ら行動し、自ら判断出来るクラウドサービス